第1928話 如懐中抱月、投針問路
- 2020/12/22
- 15:28

これは1980年代なかばの頃に鑑泉社の春節お祝いの際に、多くの弟子が馬岳梁先生に太極内勁はどのように練習すべきかの答えでした。まあ、当時は多くの弟子がこそこそと、まあ、すごいスピードで上海語でも使っていれば、師匠の二人はおそらく聞き取れないかと思ったのか、まあ、師匠はやはり保守的だとか、本物は子供にしか教えないとか…春節の気分は本当に吹っ切れましたね。皆は懐中抱月、投針問路のことを剣の動きだと勘違いし...
第1914話 骨と骨の軽快な接触
- 2020/12/08
- 14:41

太極の虚実は実際に、すべての骨が完全に宙に浮いているとまではいかないのが近代医学で証明されています。わかりやすく言えば、骨と骨が完全に分離していれば、人間は誰でも寝たきりになります。いわゆる骨が宙に浮いている説は、人間の骨はいかにしてそれぞれが単独で動けることへのたとえに過ぎません。骨が単独で動くならば、通常の骨同士がぶつかっている状態での随意筋での動きでは絶対に有り得ない吸収の能力が生まれるので...
第1892話 攻めでも守りでもない
- 2020/11/16
- 15:06

世には武術となるとどうしても攻めると守りで分けられてしまうのですが、攻めるパターンも守るパターンもその流派の見解によって決められますが、攻めに対して必ずしも守るとのパターンには単純にならないし、互いにどうしても守ってしまうことも多々あります。これは格闘技の世界であり、太極はその基本練習の中での動作として、攻めるように見えても守るように見えても、太極は基本的に守りも攻めもないものとして練習することが...
第1678話 節と節
- 2020/03/22
- 08:11

太極は出来る限りの骨格や関節の自由を練習する武術です。一節ずつの自由な動きは人間にとってどれほどの困難であるかは医者の皆様に伺えば、ただちに答えが出ますね。人間はたとえ、稼働できる関節であっても、その関節が一定レベルまで開くことはあまり簡単ではありません。まして、骨盤や恥骨結合、まだは胸椎と胸骨などの関節や骨格はもはや動くどころではないですね。太極は基本的に一つずつの関節と骨格が開かれて、気血が徐...
第1677話 以退為進
- 2020/03/21
- 11:17

一般的にテーマの「以退為進」は中々理解できていないです。太極の基本である「進為化、退為発」との基本原理から考えるとけっこう簡単ですね。「進為化、退為発」は言い換えれば、「以進為退、以退為進」ですね。当然、体が前に進んでいるにも関わらず、太極の化勁を使うことは極めて困難です。これこそ、太極陰陽顛倒原理であり、太極の訓練が一定のレベルまで来られた時点ではいかなる太極の動きにしても人間の普通の動きに真逆...