第1255話 太極の手の形
- 2019/01/27
- 09:38

昨日は多くの方よりお誕生日のメッセージをいただき、誠にありがとうございます。この場を借りて皆様にあつく御礼を申し上げたいと存じます。一般的に日本では太極拳の練習をしている際に、掌が自然に曲がっていないと手が硬いとも言われています。これはおそらく伝統とかと名乗っているところもあまり変わらない気がしますね。もちろん、私は研究会を立ち上げてからは一度も他所様の太極拳教室に MRしたことがありませんのでなん...
第1252話 点としての点
- 2019/01/24
- 12:22

楊氏老譜の役もなんとかなり終わりに近付いてきましたが、文書として、きちんと整理が完了まではいつになるのかと思うと何故かいつものように落ち着きが無くなります。そして、北海道入りのはじめの頃では毎回のようにかなり心配していました。制定の倶楽部の皆様には何を教えれば良いのかとのことです。まして、北海道中国武術倶楽部は毎年のように日本国内のみならず、武術の国際大会でも多くの選手が入賞ないしメダルまで届いて...
第1251話 一閉之而已尽矣
- 2019/01/23
- 10:25

私達が申し上げている懂勁はすべて相対的な言い方に過ぎません。いわば、誰が誰と比べればの話です。わたくしが6年間をかけて教えて来た学生や弟子の一部は、家元の五代弟子よりも懂勁しているはずですが、太極懂勁は永遠に終えることはなく、上級になればなる程に進歩がめだたくないことも事実です。そして、健康維持はその名の通り、維持をしなければなりません。一ヶ月に2回の太極拳練習による維持はどう考えても有り得ないです...
第1250話 行坐卧走、飲食溺溷
- 2019/01/22
- 11:42

本日も、所謂太極の神明がどのような状態であろうかの文書を分かち合いたいです。難しい中国語の言葉、私の出来る限りの解釈もしてみます。義務教育が動乱の時代だった為、あまり自信がないですが…「攸往」、中国古代の易経の中の言葉です。近代では原因と解釈しています。ちなみに、「所往」は結果になります。「溺溷」、かなり汚い行動。原文則能階及神明、及神明、自攸往有由矣。有由者、由於懂勁、自得屈伸動静之妙。有屈伸動...
第1249話 懂勁の理解度
- 2019/01/21
- 14:00

はっきり言って、太極の懂勁はいつになっても相対的な話になります。大概、一番最初の懂勁は頂、匾、丢、抗が目立たなくなったところです。太極の練習は結果として自身が相手からの抵抗を体の複数の可動部分で受け止める喜びを感じる時期が訪れ、この段階では、自身の体の細かさが足りないこともあって、推手練習では高度の勁を理解しようとする体の反応が出て来ます。原文夫未懂勁之先、常出頂、匾、丢、抗之病。既懂勁之後、恐出...