第187話 根気
- 2016/02/29
- 14:11

根気、一つの物事を途中で投げ出さずにし続け得る精力。と解きます。同じ漢字の文化を継承する国として、中国はおそらく日本国がまだ言語の形もなっていない時代から同じ漢字の言葉が存在していました。本日は陳氏太極拳論で言及されている《拳论》の言葉を一例として上げさせていただきます。《拳论》が曰く、「静養霊根気養神」。ここで言っている養霊根は体の基本とのことです。即ち、腎臓のことです。中国の中医学では、腎臓が...
第186話 折畳と鼓蕩
- 2016/02/29
- 00:09

これはともに太極勁になりますが、今日の若い方にはほどんと通じないと思います。しかし、先人の太極拳著作には折畳と鼓蕩について説明しており、これはもちろん、今日のパソコンの技術では、コピーペーでもされて世界の太極拳ページに出没します。もちろん、その解釈も百人百色。そして、数日前に中国国内のとある非常に有名な太極拳巨匠がおっしゃるには、太極拳は「一代不如一代」だそうです。(次の一代が前の一代に劣ること)...
第185話 太極拳の視線
- 2016/02/27
- 22:56

一言、太極拳と言っても世界では今日、どれほどの流派が立ち上げられているのかは私も正直にわかりません。中国武術は大昔から世界でもっともトーロが多い分野として有名ですが、今日では本当に私達がまったく聞いたことのないトーロもかなり流行っている位ですね。ならば、一つの太極拳に関する理論は必ずしも採択されるとは限りません。太極拳の視線は大きく分かるなら、伝統派と制定派の二種類ですが、制定の中でも今日では所謂...
第184話 麻婆豆腐と太極拳
- 2016/02/26
- 23:09

大塚同心居にて 東京都 豊島区 北大塚 2-23-2 1F中国国家級料理技師の親友と色々な会話をしているうちに、料理は本格派や本物よりも、お客様が美味しいと感じるならそれはそれでよいです。かつての中国国内の料理の昇段試験で白い麻婆豆腐を作った料理人がいました。採点の人間は非常に広い視線の持ち主でとにかく、試食しないとこのような常識破りの料理を検定することは...
第183話 休日は
- 2016/02/26
- 00:41

皆様の休日はいつも何をされているのでしょうか。武術好きな方なら1日をかけて武術の練習をするならきっと楽しいでしょう。通常なら、休日は職業をできるだけ忘れたいでしょうね。まあ、私は太極拳を仕事にすることよりも生涯の修行として取り入れている為、休日でも最低限度の太極拳の練習をしていますが・・・逆に練習しないと体の調子がおかしくなります。そして、この世の色々な分野が毎日の継続が基本です。武術、楽器の演奏...
第182話 第三者委員会
- 2016/02/24
- 21:36

バスケットボール女子日本リーグ(Wリーグ)のシャンソン化粧品(静岡市駿河区)は二十三日、試合の判定をめぐり主審の男性に損害賠償などを求め静岡地裁に起こした訴訟を取り下げたそうです。Wリーグ機構がこの問題の原因究明のため設けた第三者委員会(倫理委員会)に審議を委ね、今日に都内で記者会見を開かれました。シャンソンによると、第三者委の設置はシャンソン側が一月二十七日に提案し、機構が受け入れ、二月に弁護士...
第181話 一分と十分
- 2016/02/24
- 00:54

呉式太極拳掌門の馬海龍氏、私の伯父が三人の新弟子を迎えることになりました。ここで伯父の一番有名な言葉を読者の皆様に分かち合って参りたいと存じます。伯父馬海龍は言うもこう言っています。「人に一分を教えるなら、自分自身が十分がなければいけません。」まあ、ここでの一分と十分は日本の一と十として理解すればよいです。今日の呉式太極拳家元の先生のほとんどは、一部分の秘伝中の秘伝を除き一般的には公に教えています...
第180話 一流
- 2016/02/23
- 00:22

今日の競争社会の中にいると、どの分野においても一流であることを主張できることが大切です。そして、今日の一個人の会社の応募面接でもいかに一流のスキールを持っていることをアピールしなければならないです。もちろん、今日のインターネットの宣伝ではもはや、一流が乱れ飛んでいるようですね。一流が多いことは景気がいいとは言い切れないですが、お客様は通常、一流を見ると心が躍ります。私は若い頃にカメラを販売していた...
第179話 春が確実に来た
- 2016/02/22
- 00:50

丁度、旧正月がはじまる頃には立春がきます。故に古い時代から旧正月のことを春節と呼ぶ習慣がありました。もちろん、これは中国人の習慣です。立春という季節は、そのロマンチックな名前の裏腹に、人間の体にはあまりよい影響がないことが中医学の数千年の研究でわかっています。例えば、90歳を超えているあまり元気ではない方の立春前後の急逝が極めて多いようです。昔の封建社会の中国の言い方では、立春前後は鬼門が開くなどの...
第178話 楽しいこと
- 2016/02/20
- 21:42

中退した大学で専攻したのが哲学のおかげで、私は自分自身も知らないところで日々の記事が重たくなっています。何かを懸命に説明しようと思うと思わぬ長い文書になることは少なくとも、作文能力が低いことになります。そして、2016年の今日で大昔の道士のように山奥で毎日のように静かに太極拳だけを修練することも不可能ですし、中世の欧州の修道士のように祈りの聖歌だけの生活も無理でしょう。近代人は何か楽しみがなければ嫌に...