第218話 拝金主義と道徳心
- 2016/03/31
- 01:19

当然、この二つの言葉は反対語のような感覚ですね。しかし、これは完璧な反対語ではないはずです。言い換えれば、道徳心を持たない人間は必ずしも拝金主義へ走ってしまうとは限りません。しかし、人間でお金を欲しくないことはまずありえないでしょうね。拝金も一定レベルまでは常識の範囲であり、人様の利益に対してどれほどに真剣になることによって、拝金主義の意味合いは真っ二つに割れてしまいます。私は本日、一人の若者より...
第217話 誰が決めつけたのか
- 2016/03/30
- 01:04

一番最初の写真といえば、ほぼ全ピントが合っていることが優先されていました。ピーンホールカメラはそうでしたね。一枚の写真のどこかでピントが合っていなければ当然のように失敗作とみなされていました。しかし、これは誰が思ったことでしょうか。百数十年後にお写真の背景をいかに美しくぼかすことでレンズが研究され、そのボケ味の為にカメラマンの皆が懸命に計算をしています。今日では、昔ではなかなか理解できない病気の研...
第216話 インタビュー
- 2016/03/29
- 01:10

丁度、私が太極拳研究会を立ち上げて3年経ったところで「大武道」のインタビューを受けて太極拳について語りました。私は三年間であまり客集めでかつての営業職で培ったトーク術やアピールの方法はほとんど使っていませんでした。実際に、使うことはなかなか不可能です。私は今日でも青空と室内の両方を続けており、公園で太極拳を教えることは、日本国では基本的にタブーでございますね・・・私は去年もある雑誌社のいんたびゅー...
第215話 能力に応じての修練
- 2016/03/28
- 02:13

人間の能力の差は動物よりも激しいことがわかっております。そして、人間ほどの無能な動物がいないとも言われています。もちろん、人間の脳の凄さは説明する必要がまったくありません。最近ではパソコンが囲碁で世界トップ選手に簡単に勝ってしまいましたね。ところで、パソコンが人間の脳に勝つ前は、人間の自信からの傲慢で囲碁の世界ではどのような先進的なパソコンでも人間の脳には勝てるわけがないと言われ続けていましたね。...
第214話 取其精華 去其糟粕
- 2016/03/26
- 22:35

我々の世代では自国の国語がほぼ独学で習得した者が少なくありません。思い起こすと我々は中学校の頃から自習時間の学習はほとんど小説を読むことにしていました。まあ、当時の私たちの国語の教科書で中国語を知ることは無理でした。まあ、皮肉に我々が当時の小説は非常に古い物ばっかりで、ページが欠けている物もかなりありましたね。近頃に中国国内の本屋を立ち読みをしていたら、今日の中国語の書物の多さに本当に驚いています...
第213話 革命後遺症
- 2016/03/26
- 03:02

近代中国の革命はいくつもありましたが、私が経験していた唯一の革命はおそらく、世界の近代史にも類を見ない程の略奪、非民主主義の横行、自由の喪失でした。文化の風雲児の皆は、今日では70歳位になったのです。その人たちは刑務所に入れられたわけでもなく、社会地位を失われたわけでもないです。彼らは今日も普通に国家の第一党の幹部を普通に勤めています。違いは人民服から背広、もちろん、持ち金も大分増えたはずですが・・...
第212話 収放自如(北海道江別にて)
- 2016/03/25
- 01:54

本日の言葉は中国語の四字熟語です。日本人や韓国人の方なら、漢字の意味をこのままにして推測をすれば、およその意味が理解できるでしょう。収放自如は中国では本当にありとあらゆる分野で使われている言葉の一つですが、少し昔では太極拳の代名詞のような存在でもあったことは今日の若い太極拳修練者ではあまり知られていないようです。こうなると本当に私もかなりの古い人間になったのは避けられない事実ですね。では、わかりや...
第211話 武術の躁鬱
- 2016/03/23
- 22:48

武術を生計としてやっている人間の口から、不安を扇ぐような言葉が出てくることは誠に遺憾の限りですが、しかし、今日の武人は武術界隈に関して悩みをまったく感じない人間はいないでしょう。まあ、広い範囲で申せば、人類が社会の中で生きていれば、必ずなにかの不安と生涯に渡る付き合いをしなければならないはずです。そして、武術はまた、武術なりにそれにかかわっている人間の独特な強い面子へのこだわりと、自由競争社会に於...
第210話 季節の憂鬱
- 2016/03/23
- 00:52

三月から四月初頭の季節はいつものように人間の体に大きな影響を与えてしまいます。まあ、いわば、三寒四温の季節ですが、今年は更に一時間ごとに季節が変わってしまう程に一日の中での気温の変化が激しくなっています。まあ、お体の弱い方ならこれでは本当に苦しいでしょう。ところで、中国古代の哲学理論では、季節ごとに決まった国策を行うことによって、気温や天候の安定も望めると言い伝えられていましたが、私は元々、占いを...
第209話 天下没有不散的宴席
- 2016/03/22
- 00:45

宴へ赴く際の興奮は人によってかなり差があるようですね。個人的には結婚式などに参加することがそんなに面白く感じておりません。必ず誰かが酔っ払ってしまい、スピーチでは話してはならないようなことも漏れることが何度かその場で聞いていましたね。式場が折角、上級のワインとフレンチを提供していて、そのを楽しみたい気持ちなのに、どうしてもビールを勧めてくる関係者がいます。確かに、ああ、やっと宴会が終わったと思う結...