第272話 真似か決裂か
- 2016/05/21
- 00:06

商売上では、なんとか競争相手の商品を真似しながらも、一定のラインを越したところで方向性を決別しまったく違う商品として市場に投与されることが多いです。そして、同じ会社の中で意見が合わない者で決裂し違う方向性の商品で決裂することもあります。わたくしは、カメラ会社の経験があり、いつものようにカメラ業界の例を挙げてしまいます。今日の業界のイロハはわたくしもよくわかりませんが、少し昔のカメラ業界では何かの新...
第272話 自古渾囤之後
- 2016/05/20
- 01:02

これは、かつての陳氏太極拳経論からくるものです。自古渾囤之後,一畫初開,一陰陽而已・・・人間も社会も全体のバランスが大切だと言っています。思い起こすと、陳氏の方々はかの前代未聞の大動乱で多くの文化資料や歴史文献を失ってしまいました。しかし、今日に残されている資料を読み返すと、いかに我々が昨今の色々な自己中心で適当に古代の知恵を適当に解釈しているのかはわかります。この点の関しては呉氏太極拳も、その他...
第271話 勁断意不断
- 2016/05/19
- 02:26

太極の世界では従来、「勁断意不断」という独特な言い方がありますが、私は伊派八卦掌家元の方との交流の中でこの感覚に限りなく近いものを発見していました。ここの「勁」は動きや動作のことになりますが、断という言葉はここでは、動きが止まってしまうことを指します。通常のどの流派の太極拳慢架も基本的に泊まることがありえないです。太極拳自体はこのように常に流れているような外的な動きで人間の内面的な色々な動きを牽引...
第270話 浮気
- 2016/05/18
- 08:25

男女の夫婦以外の関係ではなく、同じ分野でも色々と違う意見を伺うことで最も良い結果を得ることを申しております。この私が10年前にタバコを吸っている頃はまさにそうでした。日本国内のタバコは毎日違うものを吸っていて、各国のタバコも拒まないことで当時のお付き合いの中で知られていました。私もタバコの浮気者だと言われていましたね。今日では、多くの医者の知り合いより病院や医者は浮気をすれば得するとの助言を頂いてい...
第269話 丹田のライン
- 2016/05/17
- 09:45

中国武術が申している丹田は人間の体のほぼ中心位置のことであります。この位置の適当な移動はもちろんのように、すべての武術や武道に共通しているはずです。もちろん、私も太極拳研究会で皆様に丹田のラインや人間の縦断面の動きなどを分析しております。本日も色々とお話をしましたが、一人の会員さんは今日の剣道の試合では本来なら足の進む際に相手に察知できないように密かに動くべきだと言及しました。しかし、今日の色々な...
第268話 擎引松放
- 2016/05/16
- 12:35

擎 擎起彼身借彼力(中有灵字)引 引到身前劲始蓄(中有敛字) 松 松开我劲勿使屈(中有静字)放 放时腰脚认端的(中有整字)これが一般的に李亦畲先師(1832—1892)の《撒放密诀》として研究されています。これは道教太極拳から残されている太極十三勢の中の肝心な解釈の一つです。王宗岳、武禹襄、李亦畲の三名の太極拳巨匠が残されている三つの理論は実際に三つの段階を現しています。王宗岳の粘連黏随は太極拳の最も基本的な勁路です。武...
第267話 差之毫釐,謬之千里
- 2016/05/16
- 00:22

本日のテーマは王宗岳太極拳論の一句になります。中国語をある程度勉強された方であれば、国籍を問わずにこの一句は文面通りに理解できるはずです。もちろん、これは太極拳という武術の難しさを赤裸々に現していることになります。しかし、今日の世界の太極拳界隈では、内家拳のはずの太極拳なのに、外家拳のように十三勢という太極拳の十三種類の内勁を十三個の動作で片付けてしまうならば、もはや、毫釐どころではないですね。こ...
第266話 受容の感覚
- 2016/05/15
- 00:12

内家拳の独特な攻撃よりも、一種の収める感覚が非常に独特です。もちろん、相手さんが一定レベルの攻撃や僅かな動きの欠点や重心の不合理で攻撃自体を無に変えていくことが可能です。もちろん、僅かな衝撃や放出の感覚で、それが発動された瞬間に捉えるのか、または発動寸前にその動きを捉えることによって、そのパワーに不即不離の感覚でその中に潜めば、相手の体全体が浮かされることになります。これは、太極拳の主張ですが、私...
第265話 本日は社会勉強の日
- 2016/05/14
- 00:28

金曜日はできる限り、休日にしておりますが、逆に個人的なお付き合いなども金曜日で済ますことになります。本日は、精神障害の方の嫌がらせを受けている定年退職されている大学の名誉教授とともに行動し、その重度の精神障害の方を訪ねました。実際では、その精神障害の方は面倒を見ている方がいなくて、ほぼ野ばなし状態であることは予測しておりました。精神障害の治療がほとんどされていないことは今日の日本国ではあまり珍しい...
第264話 放出の感覚
- 2016/05/13
- 01:40

武術一つの基本と言ったらこれです。放出と言ったら一般的に考えられるのは発勁や関節技でしょう。もちろん、手足による打撃も放出の一種ですが、何故か多くの中国武術愛好者は内家拳的な放出が好みます。まあ、内家拳は中国武術の中でも、「陽春白雪」として知られています。文字通りの珍しい物事や中々実現できない領域のことを指しますが、一般的に中国人の考えでは、内家拳は中々修練しにくいもののようです。理由は内家拳のど...