第282話 舞台感覚
- 2016/05/30
- 22:38

何故か最近になって、このわたくしが一部の制定太極拳関係の方より舞台感覚がよいとか、連盟のコートの使い方がよいなどのコメントを頂きはじめています。しかし、わたくしはこのような練習を意識したことは一切ありませんが……そして、本来なら太極拳の練習をする際は基本的に目が半開きをするという独特な練習法は先日、来訪者の忽雷架伝人に確認したところではまったく同じ答えが変えてきました。ならば、わたくしは例え、少ない...
第281話 十周年の感覚
- 2016/05/29
- 22:24

本日はわたくしが太極拳おを教えている北海道中国武術倶楽部の十周年記念の日でございます。昨日に新千歳空港から札幌へ移動の際にこの倶楽部の館長さんに、十年という感覚は短かったのだろうか長かっただろうかと尋ねたところでは、意外と長いとの回答が返ってきました。その意外は、わたくしが三年経ったところでの感覚は本当にあっという間から来るものです。勿論、わたくしが十年になった際の感覚は三年の今現在の感覚と同じか...
第280話 身。在身、則不知手之舞之、足之蹈之。
- 2016/05/28
- 12:02

太極拳論に対する解釈は実に様々ですが、それはその人の実際の修練によって違ってくるはずです。逆に、練習もほとんどしない人だったらまったく頓珍漢な説明になりますし、体の機能的なことばっかりされるのならば、当然のように本日のテーマのような結果になります。言い換えれば、太極拳を体の筋肉の発達や美を見せる為の人体機能の練習にしてしまえば、手足が太極の為の動き方を知らないとのことになります。実際の太極拳論は次...
第279話 氣宜鼓盪,神宜內歛
- 2016/05/28
- 01:06

太極拳は気功の一種類として修練することが可能です。逆に、世の中の気功を修練している方ならば、必ずしも太極拳という気功がうまく修練できるとは限りません。気功の中でも、大まかに静功と動功の二種類があります。動きながら練習する動功は体の力みが少なく、リスクも少ないですが、静功だとどうしても体の力みが多く、脳の雑念も自然と出て来ます。当然、偏差を起こす確率も高くなります。太極修練では通常、無理にして内勁を...
第278話 每一動、惟手先著力、隨即鬆開。
- 2016/05/27
- 02:39

これは、武禹襄の「十三式说略」という拳論の一句になります。言い換えれば、推手練習なら、手が最初に力を受けることに違いがないです。その後は力を抜くようにと言っていますが、では、果たして相手に手で触る前に自分自身は力んでいればよいのだろうかというと、必ずしもそうではありません。武禹襄の武式太極拳は流石に王宗岳から多くの啓示を頂いていた為、私達の太極拳の形や推手方法とまったく違っても、太極拳論は40数年も...
第277話 掤在两臂、捋在掌中、挤在手背、按在腰攻
- 2016/05/26
- 01:47

このように、いつものレッスンで色々な太極拳論の説明や推手時の色々な方法を説明しております。実質に本日も色々と違う年齢層と違う社会経験の方に説明をすることで、皆様の反応が微妙に違っていてわたくしは本当に皆さまのご進歩を素直に嬉しく思っています。実際、本日のレッスンでは、記事のテーマと少し違うものでしたが、考えて見ると結構関連しているようにも感じます。本日のテーマは、共に太極十八在訣の中のものですが、...
第276話 全体大用意为主、体松気固神要凝
- 2016/05/25
- 00:51

太極の世界では、「用意不用力」や「以心行気」などの表現をよく使われますが、意や心の解釈のばらつきは信じられないほどに幅広いです。今日になって、太極全体大用訣のような難しくて面倒くさい拳論を語るのも珍しいでしょう。中国武術の意に関しては、古代から色々な誤解を起きてきました。これは、古代中国の封建社会体制によるものです。色々な分野において技術や文化の伝授は親から子への受け渡しになります。よって、素晴ら...
第275話 掤捋挤按雀尾生
- 2016/05/24
- 02:01

これは、「太極全体大用訣」の一句です。面白いことに30数年前に私がこの一句についての理解と今日の理解がかなり違っています。今日になって、私が太極拳を学んでいる皆様に太極修練は一生涯かかってしまうと、偉そうに申し続けている立場になっておりますが、30年前の私ならまだ、師匠が自分自身の色々な技でも隠しているのではないかと適当に疑っていました・・・ところで太極拳は本来、練習を重ねることで体内のエネルギー状態...
第274話 引進落空の境地
- 2016/05/23
- 03:06

引進落空は今日では太極拳の代名詞のような存在のようです。多くのネットではこのように太極拳の引進落空を語っていますが、実際に、引進落空がどのようなものへの理解はそんなに簡単ではないと感じております。昔の方が言うには、「引進落空ができれば、四両抜千斤ができます・・・」しかし、今日の色々な動画を拝見していると、推手の際に相手の腕を力尽くで両手で引っ張ることが「引進落空」だと説明しているところが実に多いで...
第273話 慢架と快架の内面的な違い
- 2016/05/21
- 22:46

呉式太極拳には慢架と快架があることは今日の日本でしたらおそらく、一般的に知られています。三年前に私が呉式太極拳研究会を立ち上げた頃では、快架が私のでっちあげではないかとの疑いにもありましたね。まあ、幸いなことにその当時もすでに馬岳梁先生の快架がすでにYou tubeに上がっていましたし、日本武術太極拳連盟の伝統拳術という種目の中でも関西方面の方が当家の快架を披露していました。まあ、当時の関東の所謂伝統太極...