第544話 養生の気持ち
- 2017/02/18
- 10:45

最近のブログでは、「太極本意構想」を徐々に触れています。もちろん、その中の一部のテーマを更に時間をかけて書いていくつもりです。わたくし的に太極の本来の意味合いに説明していくのならば、世の中のほとんどの太極屋と違ってきます。本当にこれは、自由社会を感謝しなければと思います。本日も太極で強くなることのポイントを考えてみたいです。私達の家で考えてきたのは、養生の気持ちが大切とのことになります。先日は教室...
第543話 負ける練習
- 2017/02/17
- 11:21

文字通り、互いに推手の練習をする際に一方が押して一方が腰から全体の力を抜けていて、自然に押されて出て行く練習です。これを門下と一部の推手盤手を長く練習し続けている方にこれから徐々にこのような練習を導入したいと思います。これは、私の青年時代のはじめの頃に先代の考えでした。弱い者の拳法、柔の極めである呉式太極拳は負けて行くほどに弱い状態で相手の攻めを交わして行くことは、当たり前というべきでしょう。専門...
第542話 性別疑われ
- 2017/02/16
- 10:29

呉式太極拳は「柔化」を最も重んじる流派として知られています。しかし、我々の間でもどこまでに軽と柔と静を徹していくことに関して色々と議論が重なってきています。思い起こすと、先代の二人が生きている頃に、学ぶ立場の私達が教室で最も叱られることは、パワーで相手に迫ることです。しかし、当時の我々は、師匠がいないことを確認すれば、必ず力で勝負していました。結果から申すと、力による推手勝負は簡単です。推手練習で...
第541話 わたくしの当たり前
- 2017/02/15
- 10:57

多くの方に教えていく中で、自分自身の教え方への反省、それの研究は当然、欠かせないはずですが、近頃では、自分自身にとっての当たり前のことを考え直すようにしております。昨日は一般会員の方に呉式の乾坤剣を教えてみたのですが、自分自身がどうも、少年時代にどっぷりと太極漬にさせられ、一定の内勁が習得したところでなんと、太極武器套路を見て覚えた固定概念が心を占領していたようです。太極を40数年も続けていた者と2...
第540話 習得できるのだろうか
- 2017/02/14
- 13:56

時は中国の80年代の初頭だったと思いますが、一本の映画が若者の興味を少林寺武術に向けさせてしまいました。直前にはおそらく、日本式のローグヘアーが中国各地で流行っていましたが、私の記憶では本当に一夜明けしたところで若者の皆がバッサリ姿で街を歩いていましたね。しかし、その少林寺武術の1時の流行りでどのくらいの若者が武術を把握したかというと、それは非常に残念ながら、ほとんどいませんでした。その理由はなんと...
第539話 加速か減速か
- 2017/02/13
- 12:03

武術は加速をかけるのが常識です。我が中国武術では、「唯快不破」という言い方があります。中国語では、快という言葉が日本語の速さに相当します。当然、一定の速度に達するまでは加速度が当然必要です。その為に、多くの武人が体を鍛え、どうやって早さに達するかを懸命に頑張っているはずです。ところで太極はまず、「以慢打快」を第一の原則として抱えており、相手の僅かな欠点をリアルタイムで把握していれば、僅かな動きで相...
第538話 九曲珠の例え
- 2017/02/11
- 23:35

武禹襄說太極拳論がこう言っていましたが、「行氣如九曲珠,無微不到。」これは本来、人間の内勁が一つの関節を通す際の難しさを物語っていますが、今日の世界の太極理論の解釈では、内勁がいかにも簡単に体全体行き渡るかのようにいとも簡単に説明していますが、実際のところ、体全体の関節のすべてが一つの連動されているかのようになることはかなりの歳月の正しい訓練が不可欠です。人間の部分的な内勁の開拓は筋肉を緩んでいく...
第537話 芸術と太極
- 2017/02/10
- 20:47

かつての太極修練車は誰もが色々な形の芸術がでした。楊氏太極3代目の方に書道家がいて、今日の呉氏太極の名誉会長も書道が大好きです。思い起こすと、当流派の創始者は有名画家の絵を収集し観賞する趣味がありました。
わたくしですが、祖母が中国画画家なのに、自分自身はいくら頑張っていても結果に結び付くことがなく、機械に頼る写真撮影で甘んじております。余暇があれば、わたくしもカメラを背負って寅次郎みたいに放浪しに...
第536話 出て行く間の出来事
- 2017/02/10
- 10:43

太極推手の手合いの中でもしも、上級の太極勁にかかっていればおそらく、触っているかいないかのところで浮かされて出て行きますが、これは、結果から申すとそれぞれの体の状態の差が出ただけです。学ぶ側としては出て行くことが決して恥ずかしい話ではなく、状態と出方が正しければ、太極勁の習得にも直接繋がっています。少し秘伝に触れての話ですが、出て行く間に腰椎を力んでいない状態で、体の全ての部分もこと状態にある程度...
第535話 筋肉と骨の関連性
- 2017/02/08
- 23:18

人間としてのすべて動きは基本的に筋肉に連動されて行くというよりも、人間の構造は骨と筋肉や筋がほぼ一体となって動くのが一般的でしょう。筋肉と骨が一体となっての動きは武術のタブーである軸のぶれや動きの隙が避けられないことでしられています。
太極は、相手をなんとかの用法で裁くよりも自分自身の軸のぶれや動きの隙を最小限迄練習するプロセスであるが、人間の数億年の間に形成されている体の現状を変えていくには当然...