第675話 時代と武術
- 2017/06/29
- 16:54
私が太極をはじめた頃、中国大陸はまだ外来文化がほとんど知らないと言っても過言ではありません。外来文化はどちらかというとあっという間に中国を占領したと感じておりますが、当時の外来文化と言ってもそのほとんどは香港や台湾の流行音楽やとテレビドラマでした。私と変わらない年頃の若者は皆、生涯の楽しみの目標を4スピーカーでダブルカセットテープレコーダーでした。一応、生涯もののつもりで壊れたらなんとか修理して使...
第674話 社会と人体の通り道
- 2017/06/28
- 19:15

先般、私が敬愛する日本国の偉大な哲学者の方と少し対談をさせていただきましたが、その先生が書かれているブログは日本国及び諸外国の色々な著作の評論です。それを読めば原作の理解を更に深めることが出来ると感じております。先生はおそらく、私達に社会の色々な違う側面を理解できるように、その一本ずつの道筋を整理してくださったの違いないと思われます。
私がなんとか研究会の皆様にストレスのならない程度で自分自身の...
第673話 武闘効果
- 2017/06/28
- 01:59

すべての武術は一応、武闘効果があると約束されていますが、これは、街角のどの武術武道の教室も健康と護身を兼ねる宣伝をしており、お客様の中には武術教室の電話をかけて、教える先生にいつか俺を飛ばしてくれれば入会するとのようなお願いもします。まあ、お金を払うには本物で人を飛ばせるとか殴られる武術を勉強したい気持ちは当たり前です。私もかつて、中国武術界隈の巨匠に弟子入りをしていました。一週間前に得た中国国内...
第672話 有識者
- 2017/06/27
- 10:54

有識者、これは私の語彙範囲からすると、エクスパートという言葉が一番近いような気がしますが、有識者が持つ専門知識が有識者に値するかどうかは一般的に世の中の権力を振るう者に握られています。一般的に有識は学歴としてみることがほとんどですが、私は変わり者としての評価があり、若い頃から農民や百姓と話すことが好きです。まあ、何気なく話していて、疲れている時はあまり難しい話をするのもなかなか大変です。日本の夜の...
第671話 伝えること
- 2017/06/26
- 13:12

ほぼ独学で道教を勉強したつもりですが、自分自身にとって最も大きく勘違いしたのがあるとすれば、人類の個性によって伝えることのステータス、手段、中身が全く違っていることです。この瞬間ほどに、無理して長く文書を書く自分自身の無策を痛感することがあろうかと思っています。長い文書を書く前に伝えようとすることを構築する言語力はさておき、どう伝えていけば、読む人聴く人が多くの情報の中で自分自身の情報の正当性が多...
第670話 やらねば
- 2017/06/25
- 02:32

よく色々なお宅武術家が発勁などの至難の技を聞いてくるのですが、私の答えは一点張りで練習して下さい。
私がこのように話すといつものように色々な武人は、俺もかなり頑張ってやっているとおっしゃいますが、違うことをやっているのでなぜ、同等ではない頑張りを比較するのかは、私は本当に理解できないです。
頑張って練習することは、他の誰の為でもなく、その本人の為です。そして、私なんかは皆様が考えている程に頑張って...
第669話 階級
- 2017/06/23
- 15:09
私の母国程に人類の階級に敏感な国がないと思います。かの10年間の文化大革命では、無産階級が資産階級を徹底的に圧倒しましたが、80年代の初頭よりは何故か、無産階級の人々が急に資産家の生活に憧れ始め、いかなる手段をも問わずに金銭を地に入れることに専念していました。私は政治にほとんど興味がなく、この年になって政治問題を考える体力もないですが、人間は生きている限り人様と接することは避けられなくて、回りの人々の...
第668話 休日は写真撮影
- 2017/06/23
- 00:02
と、言いたいところですが、何事も気持ちの集中が大切であり、写真撮影も同様です。先日、カメラ専門店勤務の親友がドイツLEICAカメラの最上級の機械を買われたそうです。しかし、あのカメラが今、私の手に渡ってもおそらくよい作品作りにはならない気がします。写真機械の常識では、高級機械であればあるほど使いにくいことで知られています。今日でも所持している銀塩時代のハッセルブラッドの中盤機械ははっきり申すと、使いに...
第667話 太極の仕組み
- 2017/06/21
- 18:46
これほどに大きなテーマは他にないと思います。この話題で一冊の本が書ける程の内容になりますね。私が書き続けている「太極本意」も実際、太極はどのように組み立てられているかというふうに進行して参ります。
しかし、これを敢えて、かなり短い文章でまとめていくのも一種の挑戦ですよね。
太極は以慢打快の代表作です。かといって、太極も無制限にゆっくり動くものではありません。例えば、猛スピードで攻めて来る状態に対...
第666話 関節のバネ
- 2017/06/21
- 00:56
人間の構造からすると、骨折をしない限り骨は曲がらないですが、体の曲げは基本的に関節によって成し遂げられます。太極勁基本中の基本である「ペン勁」は、「全身弹簧力、開合一定間」の体の再現しかありません。硬い骨と一定の自由な動きが出来る関節では、機械時計のゼンマイのようなミクロ単位で測っても、緩みの度合いが統合されていることは不可能でしょう。よって、人間の聴勁である「ペン勁」は基本的に相対的なものであり...