第737話 間合のないところの間合
- 2017/08/21
- 01:16

格闘技の中では、間合を詰められたら基本的に崩されてしまします。しかし、自分自身が色々な状況下で間合がなくなることも避けられないものです。武道家は間合がなくなれば、切羽詰まった上では必ずと言ってよい位に反発します。でも、発勁する武術であれば、その発勁は基本的に間合がなければ成立しないはずです。稀にしか見ない一部の武術は、間合を作っての発勁ではなく、相手の間合をなるべく詰めることによってのコントロール...
第736話 方家と贻笑大方
- 2017/08/20
- 00:28

中国の道教用語です。「大方之家」の略であります。元々は、道術に精通し人間力が抜群な者、後に、一つの分野の専門家や熟練した職人さんのことを指します。昔の中国では著書の際の前書きなどでは道教の謙遜を学び、「敬请方家指正」を必ず書くようにしています。その意味は、専門家の方々の修正をお待ちしているとの意味です。逆に、「贻笑大方」は、全く専門知識がなくて、その分野では適当にやっているもので、専門家の皆が密か...
第735話 道不同不相为谋
- 2017/08/19
- 01:06

孔子の論語の言葉です。日本語では一般的に、「道同じからざれば、相い為めに謀(はか)らず」と訳していますが、なんだかわかりにくいようですので、今日の一般の中国国語の解釈を引用させていただきます。孔子は近代人にこう言いつけています。「立場が同じではなければ、観点が共有していなければ、相談と議論をしないこと」、おそらく、相談しても、議論しても結果が出ないし、互いに衝突を重ねると体を壊すことになりますね。...
第734話 捧着罩着
- 2017/08/18
- 00:28
今日はとことん中国語の勉強をしてみたいです。まあ、わかりにくいと思いますね。「捧着」、自分を低くしてでも他人を高く持ち上げることです。「罩着」、鎧になって同業者に被せて守って上げることです。この例えはよく、中国武術の界隈で使われてきました。これは、中国武術が昔から免許制度がないこともあって、いつの時代も中国武術の競争は激しいからです。武術は中国ではロマンチックな職業であり、今日になると世界の色々な...
第733話 太極から内勁?
- 2017/08/17
- 10:44

冒頭で大変驚かしてしまい、まことに申し訳なく思っていますが、太極で内勁を得ようとも、その他の武術で内勁を得ようとも、そんな簡単な話しは有り得ないです。更に、世の中にはもはや、内勁と言う言葉が乱れ飛ぶ中で色々な人が内勁を口にしていますが、果たして、内勁がこんなに誰も彼もが習得できることだろうかと、それは少なくとも正しい内勁の修練法の元ではないと始まらないことです。私は若い頃から多くの学生に囲まれてい...
第732話 人の悲しみ
- 2017/08/16
- 00:02

終戦記念日の日にこれ程に雨が降って、こんなに涼しい天気になっているのはおそらく、来日してはじめてです。私は実際に生活をしていた国と言えば、何と日本国と中国のみですが、いつか、第三国へと安い旅行を是非ともしてみたいものですね。私はかつての中国文化革命の大内乱を経験したことがあり、人との争い事は心の奥底より嫌悪しています。まして、先進武器を使っての戦争は多くの人の命を奪う行為であり、絶対にあってはなら...
第721話 わかりやすい形
- 2017/08/15
- 09:24

鑑泉社学员获日本太极拳联盟大会金牌私は中国のネットでこのように公に宣伝されることはおそらく、今回がはじめてです。私は中国においても、日本なおいても、武術の界隈では、ゼロ段位を貫いています。それは当然そうですね。私は24式太極拳でさえまったく練習していないし、順番も覚えていません。日本国においては個人で研究会を経営している為、段位の取得は絶対に無理ですが、そして、私はかつての人脈は、長い間に日本国をベ...
第720話 分散の方向
- 2017/08/14
- 11:16

一般的に言う太極の分散は自重から来るものと、他方からの抵抗が考えられます。お互いが太極同士との設定であれば、他方からの抵抗のほとんどはまず、こちらの手に伝わり、人体の中で最も器用な肩を上手く通っていれば、体の他の部分へと分散していきます。逆に自重ですが、ほぼすべてが大地にかかり、地球からの抵抗を受けることは避けられません。これは、踵から徐々に上方へと分散していくのが望ましいです。他人から受けた抵抗...
第719話 水のような特性
- 2017/08/13
- 01:25

はっきり申すとにん人間どころか、軟体動物でさえ水のような体を手に入れることはできません。動物の体は水のような体でしたら、溶けて隙間に消えてしまいます。しかし、多くの文学者が太極を水に例えることを好みます。太極は本来、どれ程に柔軟な武術かがわかりますね。基本から申すと太極はまず、一定レベルの柔軟からはじまります。いわゆる13勢は全体の柔軟がなければ決してありえないです。しかし、一般的に13勢を見てみると...
第718話 受容と通過
- 2017/08/11
- 18:36

太極は柔軟による状態を表す体の内外の訓練方です。もちろん、内面的な動きも長い間の外的な動きから来るものです。太極が申す人間の根本的な柔軟とは、各関節の力の受状態から通過状態へのプロセスであります。上級太極勁の難しさは体どこの感覚を覚えることになります。
当然、以前からずっと申し上げているように、我々人類の各関節の緩みの度合いがかなりばらつきがあり、一定の各関節の柔軟さが統合されなければ、器用な関節...