第747話 相対的な敏感度
- 2017/08/31
- 12:10

人類の体の敏感度は人と比べて現れるものは非議されるのがないと思いますが、世の中で一部の人間が誰よりもできていると思っているのですが、ならば、この辺の人間には人体の相対性を説明しても通じませんね。人体は全体の調和度によって、敏感度が決まります。筋肉のそれぞれが異なる方向で異なる度合いで動いて入れば、敏感度とは無縁でしょう。人の僅かな動作の不一致を一瞬の間に処理するには、自分自身の敏感度を常に上げてい...
第746話 体の理性
- 2017/08/30
- 10:13

一般的に申すと人間の体で何かを感じるとよくも悪くも感性と言われますが、世の色々な感覚が公式化され、定義付けが決定すればほぼ自動的に理性に昇格します。しかし、格闘の中でははっきり申すと、いちいち套路を思い出して相手にかかっていくこともなければ、人から受けた攻撃のデータを一旦、脳に戻して、それを分析して脳が更に体に指令をして対応するような暇はないはずです。よって、武術や武道は、脳の感性の形成と言うより...
第745話 発勁の方向
- 2017/08/29
- 01:48

よくもわるくも、世界の色々な方より、発勁について聞かれています。しかも、いつものように我々の流派と陳氏の発勁を比べられます。まあ、結果から申すと太極の原理は一つしかありません。よって、発勁の原理も同様です。発勁は基本的にどの方向に向かっていくべきかは、太極勁の中での聴勁であるペン勁でリアルタイムに弁別し、隙には按、断点には挤、衝突には靠などの勁路が考えられますが、これはすべて、発勁に属しています。...
第744話 速い攻めのパターン
- 2017/08/28
- 01:45

武術と言ったら、基本的に攻めの速さで勝敗を決めるのは当たり前ですが、蹴りや拳での当たりでは、それをなんとか避けていけば、またはその強打をなんだかの形で体で吸収してしまえば、一応、これでなんとか治るのですが、逆に、相手と接する一瞬に相手の重心を少しでも崩せば、相手の打撃の精度も下がり、上手い崩しができればその一瞬から反撃をすることも不可能ではありません。衝撃による攻撃は、間合が大き過ぎる為当たる確率...
第743話 信頼関係
- 2017/08/27
- 01:03

武術や太極の世界では、師弟の間の信頼関係が最も大切だと言われていますが、先師馬岳梁、呉英華の時代から、弟子の一部がまったく師匠の教えを無視し、適当に太極を解釈していましたね。中には、出鱈目に著書をする者もいました。人類は人様の考えに反発し従わない事は、人間の本性と言っても過言ではないですが、武術をできる限り正確に習得したいならば、師匠が教えることをできる限り再現し練習を繰り返しすることに徹するこ...
第742話 希望を感じていた80年代
- 2017/08/26
- 01:14

このように申すと確かに、中国は1980年代の初頭から改革開放がはじまったわけですが、私の大元である鑑泉社も1982年という年に再び立ち上げ、公に国の制定太極拳以外の太極拳を伝授できるのもあの頃でした。青年の頃の私達はあの頃から希望を感じ、英語ならなんとかなっていた我々も色々な可能性を探りはじめていました。しかし、当時の私達は何も知っていなくて、特に私のような田舎育ちの人間は海外の生活について、当時から流行...
第741話 意による被害
- 2017/08/25
- 13:34

中国武術の中では、「意」という言葉による被害はかなり広がっていますが、これは太極の分野も同様です。私も色々なところで「意」についての問い掛けを受けていますが、この答えはかなり困難です。一般的に、私は「意」を脳の一種の伝達として伝えています。「意」の被害は色々なきっかけから来るものであり、武術と関係ないところでも脳の指令による空回りが武術の「意」の被害に似るものもかなり現れているようですが、この分野...
第740話 太極者,無極而生
- 2017/08/24
- 01:51

これは、誰もが知っている王宗岳太極拳論の一句です。世界のネットでは諸説が乱立し、無極や太極を適当に説明しています。実際のところの無極と太極はどのような状態を表すのか、または我々の日常生活の中での太極修練での状態はどのような者でしょうか、体がどのような感覚で内面的な勁が出てくるのだろうかは多くの憶測があり、太極勁とは何かという問題の回答も様々です。例えば、一部の方は一瞬の相手を飛ばす爆発力のことを...
第739話 俱要軽霊、尤须貫串
- 2017/08/23
- 01:00
張三豊太極拳論の冒頭の一句ですが、多くのネットが座右の銘にしています。ところで、実際に練習していくところで体のどこも力まずに動き、動いていく際に体のどの部分も高度な緩みの度合で統一されている体の状態はかなり難しいでしょう。現実、今日の中国太極門の五代流派のかなりの弟子の太極拳を拝見していると、やはり体の部分的な力みが硬直が目立ちます。これに関しては、今日のわたくしはまったく驚かなくなりました。太極...
第738話 内勁形成の仕組み
- 2017/08/22
- 01:41
まったく関係ない古代道教や漢方医の考えでは、人間は何も鍛えない状態で年をとってゆき、徐々に体が脳の指令を実行する能力が下がります。しかし、脳が絶えず色々な指令を出す仕組みで働き続けていれば、実行しない体と段々噛み合わなくなれば、一種の脳の混乱が起きるようです。漢方医の中では、これが西洋医が言うアルツハイマーではないかと主張している者もいます。一方、自己暗示しすぎていて、脳が常にありえない体内の動き...