第833話 普通の呼吸
- 2017/11/30
- 18:53
おそらく、命をかけての格闘や競技は懸命にして呼吸をしなければいけないと思います。スポーツで最も激しいと言われているマラソン競技では、選手がかなりの肺活量でかなり激しい呼吸を2時間以上も維持をしなければ行けません。当然、逆腹式呼吸法とか、なんとか呼吸、なんじゃら呼吸は有り得ないでしょう。大相撲の試合後のインタビューでは誰もがかなり激しい呼吸をします。
ところで、太極は逆です。太極は訓練によって呼吸が...
第832話 五封六閉
- 2017/11/30
- 12:48

我々は一般的に身体能力で武術武道の攻防をしていますが、これは当然だと思います。人類は物質で構成されており、古代では武術が戦場の手段であって、体と体、武器と武器がぶつかることは当たり前です。古代の人間がもっと、大きい体を持っていたようですね。中国やインガー帝国などでは3メートルを超える人間の骨を見つけており、欧州では60キロの重い剣が出土したことがあります。もちろん、武術は全神経が集中し、まばたき一つ...
第831話 沿路缠绵、静運無慌
- 2017/11/29
- 11:09

ここでの中国語の沿路は道沿いと解釈すべきです。我々の体の中の色々な通路のことです。経絡による道、血液の流れ、力の伝達のすべてです。缠绵は色々な解釈があり、自動詞では病気や感情的なまつわりつくこと、取りついて離れられない様子と解釈。形容詞では柔らかくまとう様子ですが、一部の日本語辞書では美しく心が打たれると解釈しています。人間の中にある内勁は静かに柔らかく、隅々の小道まで穏やかに流れていれば、体がど...
第830話 洋插队(隊)
- 2017/11/28
- 11:36

私が来日した日に母と一緒の写真です。本日の言葉が中国語の歴史教科書にもおそらく出てこないでしょう。時は文化革命が終了して数年経ったところ。改革開放によって中国人の皆も自費留学や海外の親族関係で本格的に海外に渡り、棲息できるようになりました。実際、新中国が立ち上がってから文化革命が終了するまでに僅か一部の個人が海外へ渡っています。これはあくまでも、海外に著名人の親戚の関係や、中国国内においてかなりの...
第829話 文化革命の悪影響
- 2017/11/27
- 09:28

今日になって、中国政府も1966年からの文化革命を肯定的な評価していません。私は今日の20代や30代の若者に「文化革命」について伺ったところ、歴史の教科書で知っているとの答えが返ってきます。当然、教科書も否定的な評価をしている以上、これは中国国家の態度であることは間違いないでしょう。文化革命はいかなることだったのかはインターネットがかなり発達している今日ではあまり難しいことではありません。私は幼い時に実際...
第828話 前後左右、上下四傍
- 2017/11/26
- 01:32

太極拳の中に色々と異なる套路、色々な異なる動作が含まれていますが、人間の体の根本である五行が我々の体の動きで現れると、「進、退、顧、眄、定」になります。わかりやすく言えば、前後左右になります。但し、一人の人間の日常の前後左右の動きは「進、退、顧、眄、定」とはまったく異なるものであります。太極拳創始者が申す前後左右は私達の体内の金木水火土を調和する為の独特な動きになります。しかも、この動きを通常では...
第827話 筋肉がつる寸前
- 2017/11/25
- 09:44

私は基本的に今日になって、太極拳の練習をしていると筋肉の痛みやつりはないです。稀に他の中国武術や日本武道との交流で激しさが一定レベルに達すると、普段にあまり使っていない筋力を無理して使うと、足や腹筋がつってしまうこともあります。
でも、初心者の頃のわたくしは筋肉痛やつりが絶えませんでした。腹筋がつった際は本当に横になって痙攣することもしばしありました。当然、これは筋肉の緊張の補かに何でもあり...
826話 套路重視へ
- 2017/11/24
- 01:50

本日は恒例の北海道入りです。民間人が制定倶楽部を教えることは、日本国ではかなり稀です。当然、制定選手にとって何が成績のプラスになることを最優先にかんがえるのは当たり前です。今日の世界の人々は制定種目に憧れるのも当然です。制定武術は全国大会や世界大会があり、その知名度は当然、どの伝統武術よりも高いはずです。
民間人のわたくしが呼ばれることは、伝統太極拳が制定種目に役立つとの判断から来るものであると、...
第825話 鬼手、神手
- 2017/11/23
- 02:14

かつての中国人はよく内家拳の色々なわけがわからない手の数々を「鬼手」と言っていました。「十大形」を数十年正しい訓練で得た電光石火のような一撃は1970年代の纪晋山老师より拝見いたしました。中国少林拳法の内家拳の非常に重厚かつ緩んだ状態からの発勁は体の揺れがほとんどない状態が確認できます。かつての上海の巷ではこれらを「鬼手」という称号を色々な武術家に与えていましたね。太極門の中でも色々と独特な勁路で非常...
第824話 迥旋倚側、攢躍皆中
- 2017/11/22
- 10:40

今日の中国の若者でしたらおそらくこういう古めかしい文書を解釈できないだと思います。しかし、太極拳論やかつての太極に関する文書のほとんどはこのように書かれています。よって、今日の若者は真面目に太極を練習しようとも、この大きな妨げにはどうしてもぶつかっています。そして、本当にしゃしゃり出て申し訳なく思っていますが、中国語以外の言葉を使う諸外国のすべての「太極拳」組織はもっと謙遜になって中国語の研究をし...