第1044話 どのくらいの力
- 2018/06/30
- 08:52

二日連続の北海道のレッスンは本当に久し振りにのことです。昨日は多くの方の懂勁を見守り、嬉しい限りの1日でした。呉式太極拳の慢架の練習で、白鶴亮翅の動きは本来、全身を止めて腰椎のみの回転で左へ、全身の動きを止めて左肩関節のみで上方へ、全身の関節を緩めて元に戻るようになりますが、当然、これほどに大変な動きはないです。そこで、北海道の会員さんの1人は、全身を止めて左肩関節のみで手を上げる際にどの位の力で上...
第1043話 基本強化のみ
- 2018/06/29
- 09:18

レッスンからレッスン、そして、昨今の定休日は何故かお葬式が集中している中で、完全個人事業主の私は何故か教え方についての工夫を集中的に考えるようになっています。理由ははっきりわからないですが、おそらく、私の脳裏では人が忙しくなるとその仕事は絶対に粗末になると、これはかつての営業職の時で出会った支店長の名言でもありました。そして、本日もいつものように私は北へと大移動し、飛行機の中で北の皆様への教え方を...
第1042話 小学生定石の啓示
- 2018/06/28
- 08:28

日本国の著名囲碁選手が毎日のように小学生の為の定石の本を読まれるそうです。これは、私が以前のブログにも言及しました。小学生レベルの囲碁定石は国のトップ選手ならば簡単です。プロ棋士はもっと高いレベルの定石と常に付き合っていますが…何故また小学校レベルの定石を毎日のように復習しなければならないでしょうか。ところで、先般の中国全国呉式太極拳協会の世界大会のインタビューで呉式太極拳掌門の馬海龍氏が私の幼い...
第1041話 どれほどの断点なら
- 2018/06/27
- 10:43

当研究会の練習時間が長いのが有名です。逆に申すと体力勝負していないから長い練習がなんとかなっているわけです。最初は多くの方が慣れないだろうと思いますが、今日になって、わまりの多くの会員の進歩は私の何よりのご褒美です。テーマの断点とは「喂勁」の際に上級者がわざと自身の体の力のリレーを止め、初心者の聴勁鍛える際に使う手段です。おかげさまで、多くの会員や弟子がたったの数年でかなりよい体の状態と勁路を身に...
第1040話 聴勁のレベル
- 2018/06/26
- 10:40

太極勁の聴勁は基本的に一種類しかないですが、体全体の何%がアンテナのように相手の動きを感知しそれに対応できますのか、または自身の体がどれほどの速さで相手の動きの不合理について行き、一定レベルになると「不頂丢」が相手のまったく知らないところで対応されることで勝敗が付きます。太極で申し上げる「聴」は結果から言えば、自身の欠点と相手の欠点を知ることです。これは徐々に体に染み込ませるしかないです。聴の練習...
第1039話 対価と結果
- 2018/06/25
- 09:26

当たり前に申すと、結果を得るには行動しかありません。当然、行動は必ず結果に結び付くとは限りません。大概、慌てて結果を求める行動は、その質自体が劣っている可能性が高く、よい結果を実現出来る根拠は有り得ないでしょう。世には金銭と対価する商品とそうではない商品があります。「安かれ悪かれ」はまだ相対的な対価を表せていますが、高いお金を払ってすぐ壊れる商品を買ってしまう経験がお有りの方はきっと、対等価値にな...
第1038話 粘と走、打と化
- 2018/06/24
- 08:28

粘は十三勢の一種であり、本来は主に自分よりも体が大きくて、懸命に守るタイプの人間と手を合わせる時に、しかも、相手は無理して出てこない時にわざと僅かに自身の欠点を見せることによって、相手が少しでも反応し出すように誘う体の使い方の一種です。当然、相手を誘い出したにしても、無理して攻めるのならば、互いの力闘しかなりませんが、相手の僅かな反応でも自身の全身の調和された緩みによる「不頂丢」があれば、そこで初...
第1037話 基本形再確認の呼びかけ
- 2018/06/23
- 01:06

6月のはじめの頃、中国太極門の各流派の代表者と主要メンバーによる電話会議があって、世界で流行っている表演系太極拳や各流派の支流による太極拳の基本形のずれをかなり懸念されていました。そして、今月中に中国の漢中という地で呉式太極拳の全国協会の大会が開かれました。この大会に参加した人間は一定の記録の中で呉式太極拳の伝承がはっきりしている人物のみです。呉式太極拳の形があまりにも離れすぎた伝人や基本太極拳の...
第1036話 自己の修理
- 2018/06/22
- 07:08

太極勁の基本訓練といえば、「ポン勁」と「サイ勁」への理解ですが、ポンは基本的に各関節が自然状態で一定レベルまで伸ばされている状態で、体全体が一定の緩みの度合いから来る聴勁の一種であり、更に「不頂丢」の状態がよければ、相手を簡単に浮かすことが可能です。当然、サイは逆の使い方ですが…いずれ、太極を修練する者で十三勢を目標とするならば、自身を常に修理することが不可欠です。そして、人間の体の修理と言っても...
第1035話 体のどこで吸収したのか
- 2018/06/21
- 11:42

おかげさまで長い間に私のブログを読まれている方々が最近になって、少しずつ私達の研究会に入り始めています。本日の話題は3ヶ月程前に私の研究会に入られた会員の凄まじい「懂勁」です。昨日の午後はいつものように老若男女と一緒に楽しく練習していました。「太極盘手」練習の中では可能な限り「不頂丢」を訓練してまいりますが、入ったばっかりの方は当然、練習の中では断点が多く、相手から離れることも避けられず、動作の均...