第1065話 強ければ…
- 2018/07/21
- 01:16

強ければ何をやってもよいならば、世の中の弱い人間は皆殺されてしまいます。この世界のどの国にも法律があって、殺人や傷害許されないことはいかなる国においても許されないことです。地球上では国と国の間に会話がうまくいかなくて武力で片付けるようになることもしばし起きています。米国も先般、他の国に多量のミサイルを打ち込みましたね。この世界は不平等で権力を振るう者はいかなる殺人や犯罪をしても裁かれないことが多々...
第1064話 健康の基準
- 2018/07/20
- 09:13

人は年を取っていくと共に、体の筋力や臓器が徐々に衰えていくのが避けられないです。私は現在、軽度の脂肪肝があるようですが、お酒をコントロールしていることもあって、タバコをやめたのも十数年前のことでしたので、色々な臓器は今のところ何とかなっているようです。もちろん、若い頃の臓器のような元気は有り得ないです。脅かす話しではないですが、人間のほとんどはこの世を去る時に多臓器不全に陥ります…本当の意味から健...
第1063話 感じない中定
- 2018/07/19
- 11:18

人は押されれば、当たられれば当然のように体のどこかでそれに対応します。格闘技の上手い方は体全体を使ってそれに対応します。当然、太極を一定レベルまで練習していたら、出て行く時も体全体を使います。太極は前進後退、左顧右眄の際に体の緩みの統合から来る全体的な動きが中定です。体は色々な細動から来る密着した対応ならば、一定の中定勁が習得したと言えますね。実際に相手と接する時にいかに自身の体の動きによる不統合...
第1062話 強さ
- 2018/07/18
- 10:53

武術を練習する者はどこかで自身の練習成果を試したくなるわけですが、しかし、タオイズムを原点にしている我々ならば、武術が永遠に完成がないこともあって、自分自身を常に弱い立場に置くこともあって、あまり人と強さを競い合うことをしないです。まあ、私は昔からあまり強くないと言われています。これは、子供の時から先代の二人が太極は人と争うものではないと再三の訓示があったからです。かと言って私はまったく他の武術と...
第1061話 開跨の色々な秘密
- 2018/07/17
- 12:16

そもそも、何故太極の動作には骨盤を動かすによって体を動かすのかと、私も多くの太極拳関係者に何度も伺ったことがあります。そして、中国語で言っている「胯」という言葉は日本語では骨盤になり、それに巡っての言葉は「開跨」だけではありません。跨の動きは基本的に開、合、咬、回の動きができます。咬と回は基本的に体の方向転換が伴なう左顧右眄の時に必要になります。太極の前進後退では基本的にすべての動作に開跨と合跨の...
第1060話 金庸の跋
- 2018/07/16
- 09:51

吴公藻、馬岳梁《太極拳講義》のとりあえずの和訳も終了しましたが、少し古代の文書は著名人にお願いして「跋」という形の後書きを残すことができますが、《太極拳講義》が出版した際は、当時の著名武侠小説作家で呉式太極拳も練習している金 庸氏にお願いしました。金 庸氏の跋は太極拳について色々と語られました。太極の基本構想は世界のどの武術とも異なります。金 庸氏は太極が老荘思想から来る武術だと確信しています。古代...
第1059話 身体能力と健康
- 2018/07/15
- 00:43

一般的な考えでは人間は体がしっかりして、筋肉隆々していれば健康ではないかと、誰もが思うのでしょうが、医学的では最近の数年間で人間の体があまり鍛え過ぎると変えて故障が起きると検証してきました。私も20年程前に東京大学医学部のオープンキャンパスを体験致しました。本当に不思議ですが当時の医学の解釈では人間の骨盤は一枚の骨でした。しかし、当時の私は既に人間の骨盤は動くはずだと太極拳の練習を通して感じていまし...
第1058話 節節貫通
- 2018/07/14
- 09:00

太極の家で生まれた子供は本当に可哀想です。子供は一般的に形がはっきりと変わる武術を好みます。太極は流派を問わずに最初の段階ではいずれもゆっくりと速度を落として練習するようになります。陳氐の先生に伺ったところでは、そちらの流派も子供に対しては老架をかなりゆっくりと練習しなければならないそうです。そして、子供の皆がいつも密かに大人の真似をして、発勁をしながら老架を速くやってしまいます。まあ、我々も同様...
第1057話 簡単のようで難しい
- 2018/07/13
- 09:47

これは当然のように私の専門である太極勁の習得ですが、体はこうすれば良いと説明をするのは簡単ですが、実際にこのように体を作っていくのはかなり困難のはずです。他の武術や武道を経験してから呉式太極拳に来られた方は昔からお付き合いがありますが、その方々は何故か年齢や国籍を問わず、太極勁という体の使い方からくる独特な分野においての説明に関しては、「理屈はなんとかなる」との回答が不思議に一致しています。しかし...
第1056話 12年の練習
- 2018/07/12
- 12:02

結果から申すと、これが私が実際に気を感じた年数です。幼い私は太極拳巨匠の手元に行くとなんとなく浮かされている状態で気の作用を体で感じる旅にそれに憧れ、来る日も来る日も練習を続けていましたが、流石に幼い頃は何度も師匠がきっと、何かの気の秘伝を隠していると思っていました。まあ、秘伝だから、教えてもらえなくても仕方がないでしょう。ところで、12歳から呉式太極拳を練習して、24歳になったところで自身の体に何か...