第1126話 秘伝は当然、難しい
- 2018/09/20
- 11:49

今日の日本ではもはや秘伝だらけになりかけて来ていますね。私の秘伝に対する定義づけはこうです。なんでもいいのでいっぺん練習して見ればよいでしょうね。やって行けそうかどうか、練習してみてその武術や武道が難しいかどうかです。いくら練習しても覚えられなくて、しかもその動作は中々正確に行えないならば、それはきっと秘伝です。私にとっての太極は当然、秘伝です。何故ならば、私が理解している太極は永遠に完成できない...
第1125話 太極形式の格闘
- 2018/09/19
- 11:04

昨日は私の太極拳研究会でほとんど太極用法について説明しないと申し上げていましたが、でも、実際に太極拳の一式一式は使えるものかと聞かれたら当然、私は太極拳のすべての式が使えるものだと答えます。但し、太極の用法は力やテクニックではありません。もちろん、力で立ち向かうことと速さのよるテクニックの勝ち方を太極の動作で完成させることも不可能ではありません。ならばその勝ち方は太極拳の動作ではない動作がよいと思...
第1124話 用法を教えない
- 2018/09/18
- 12:10

当研究会は、ほとんど用法を教えないことで知られています。当然、これでは商売法としては絶対にマイナスです。だって、世の中のどこの教室も太極用法を説明していますね。昨今、鑑泉の教える人間も用法を説明している人が大分増えたようです。これはおそらく、厳しい経営に迫られていてありとあらゆる手を尽くせねばならぬ事情があったと思います。そして何故、太極は用法から教えないことの説明が出来なければ、教える人間も当然...
第1123話 推手もなじませ
- 2018/09/17
- 12:21

昨日は太極拳練習の際に体がどうやって正と偶の見えないラインに真島せるのかを説明したのですが、今日の色々な太極拳を拝見するとなんとか一定レベルの四正四偶を守っている状態に近い者も、推手になると本来は太極の応用なのにたちまち崩れてきます。もちろん、推手となると人様との接触の中で人様の動きに「不頂丢」を行うわけですので、基本太極拳より難しくなるのは当然です。今日では、一般的に推手と言ったらなんとか四正推...
第1122話 妥協となじませ
- 2018/09/16
- 08:15

太極の専門用語では色々と日本語に翻訳し難いものがあります。太極の中で体に鞭を入れることをなじませると言います。もちろん、鞭を入れるとは色々な関節や筋肉に一定の負荷をかけることになります。そして、太極は逆に、無理せずに動くことを最優先にしていることもあって、矛盾の中でどうしてなじませることと自然体の為の妥協を中和するのかは相当大変のはずです。太極のなじませは主に、進退顧眄定と四正四偶の二種類です。そ...
第1121話 太極の止まり
- 2018/09/15
- 11:32

このような話しはいかなる誤解を起こしても仕方がないですが、はっきり申すと太極の訓練は体が一刻も止めない状態が最も望ましいです。わざと体を止める行為は当然、一種の美として見せる為の武術しかありえないです。今日の世界では多くの伝統中国武術屋が規定表演種目を批判しています。確かに規定種目は改革開放よりもはるかに中国以外の国に展開したこともあって、世界レベルで申すと制定武術の人気度は揺るがないもののはずで...
第1120話 練拳の喜び
- 2018/09/14
- 11:15

太極のみならず、一つの種類の武術を好きになったところでは、練習すればするほど喜びを感じます。昔の太極巨匠はまったく浮気をせずにして、この世にいる最後の日まで練拳を楽しんでいました。結果から申すと、内面的な動きを得た者は内勁を動かすには一種の言えない快感があります。当然、このレベルまで達せば太極に対する自信もかなり上がります。逆に太極練習でこの内面段階を得る前の誰も孤独との戦いが避けられません。太極...
第1119話 武術、芸術
- 2018/09/13
- 11:53

この話題は私も他の方もかなり興味があるはずです。武術を懸命に練習していて、何か本当の実戦の中で使えるわけではないならば、結果がない話しになってしまいますが、ですので、結局、武術を何のために練習するのかで世界各国で議論してきましたね。当然、結果が出ない分野ではいつものようにそれぞれの見解を広げるのみです。人間はそれぞれ、自身の面子が傷つけられた時に当然のように奮起してそれを守り、どう考えても鬱散臭い...
第1118話 気配
- 2018/09/12
- 11:07

昨日は太極勁の上級者が人と触り合う際にほぼ、毛と毛が触っている状態を説明していましたが、本日のテーマではほぼ、すべての武術に通じることを確信しております。当然、力だけを鍛えて、パワーと速度のみで相手に向かうのならば、自身の攻めや防衛の気配で勝負に影響することへのお気付きは極めて困難でしょう。戦えば俺様は強い、会員に教える内容を少なくして仕事を楽にする者ならば、動きの気配まで研究する意識は持たないと...
第1117話 毛髪
- 2018/09/11
- 11:44

中国では一言毛髪と言っても髪の毛ではなく、全身の毛のことを指しています。太極の最上の状態の一つで体全体が液体のようになり、人との接する部分ははっきりと接しているかそうではないかと言う状態であれば、あの位の状態であれば相手のほんの僅かの動きの欠点も発見と処理が同時に行うようになりそうです。これ言わば、手三陽経絡打法です。当然、これは何百万、何千万を積まれても一つの秘訣で人に授けられるものではなく、数...