第1197話 それでも負けない
- 2018/11/30
- 12:40

先日のブログでも私は、第一党や一党独裁政権の元での大団体の有様に言及しておりましたが、私自身も考えてみると昔ではちょっとした地方の政治家と仲が宜しかったらので、その先生はかなりの便宜を計ってくださいましたね。まあ、権力を握っていれば何でもできると、少なくとも私が知っている中国はこの状態でした。もちろん、今日の中国は私にとっては本当に外国のような存在に過ぎませんね。日本国ならば、例えば、個人で大団体...
第1196話 粘黏連随
- 2018/11/29
- 11:55

これは十三勢の最も基礎的な内面の動きです。当然、その前に「掤勁」という暗勁が体に備わりことによって、「捨己従人」の体に到達し、「捨己従人」できれば、基本的に「粘黏連随」も徐々に身につきます。初心者が沢山の盘手練習をしなければならないのが「捨己従人」のためです。当然、最初から力で人を捩じ伏せようとする人は永遠に「捨己従人」から「粘黏連随」へのプロセスを悟ることが有り得ません。これは先日、中国永年楊氏...
第1195話 太極懂勁解の意味
- 2018/11/28
- 10:56

ネットで色々な文書が懂勁と言うことばに触れています。私もかなりブログで書いています。しかし、この太極門の専門用語は果たして、言葉通りに勁がわかると解釈してよいでしょうか。王宗岳伝太極法説がどのように解釈しているのかを復習してみましょう。太極懂勁解原文自己懂劲,阶及神明,为之文成。而后采战身中之阴,七十有二,无时不然。阳得其阴,水火既济,乾坤交泰,性命葆真矣!於人懂劲,视听之际,遇而变化,自得曲诚之...
第1194話 神手、鬼手、聖手
- 2018/11/27
- 12:16

ネットでかつての太極拳家のことをいかにも神秘的に描かれていますが、パソコン画面を見て、頭に中で達人になったにしても実質、自身の体にはなんと変化も起きていない話になります。昔、ネットが存在していない中国においても、今のように色々と昔の太極拳家の伝説が伝わっていましたね。特に、エアコンの普及率がかなり低い頃は、真夏の夜では家の外で簡易ベッドを設置してゆっくりと近所の人々と会話しながらの楽しい時間を過ご...
第1193話 延年薬在身、元善従復始
- 2018/11/26
- 14:42

本日のテーマも道の中の生命説に関わるものです。道の養生術は人間の命の質への研究であります。古代の養生家が考えていた動の養生と静の養生を体で理解すれば、生命の質を上げる薬は我々の身体の中から生まれてきます。我々が生まれた頃の質の良い生命体を望んでいれば、太極の基本と身体の根本から練習すべきです。こう考えると、少しでも若い頃から太極を訓練したほうがよいことは明白です。人間は年をとると誰もが生まれた頃の...
第1192話 授之至子来
- 2018/11/25
- 00:32

連日、楊氏老譜の中で最も肝心である張三豊の詩の奥深さを探求しております。本日も中国古代の言葉に触れてみたいと思います。張三豊の詩は色々なことに触れられています。一般的に道教では、陰陽五行がかなりの展開を見せており、大きく分けるとすると、養生功は体が積極的に動かす方向へのものと静けさに近いものの二種類になります。これは、古代の言葉で申すと「文武」になります。道教はまた更に、道徳が深い養生家を四つのレ...
第1191話 尧舜十六母
- 2018/11/24
- 02:10

尧と舜、中国太古の昔の部落聯盟の首長であり、伝説的な賢者であります。「三皇五帝」は八卦の創始者である伏犠を含む八人の古代の国を治める者です。、尧と舜は「三皇五帝」の中の二人です。「三皇五帝」はつまり、天皇、地皇、秦皇、黄帝、颛顼、帝喾、尧、舜であります。地皇はつまり、伏犠であります。尧と舜は、十六字の国を治めることと人間を教育する名言が残されております。張三豊、王宗岳伝太極拳では、「楊氏老譜」とい...
第1190話 太極拳の制作
- 2018/11/23
- 12:16

ネットでは、中国武術の巨匠やMaster、sifuや一代宗師の動画が沢山並ばれていますね。一般的に真面目に武術を練習している人位ですぐに偽物であることは簡単にわかるものの、武術の商売としての宣伝は一向になくなりません。まあ、武術を教えるには特になにかの免許が必要ないし、いつの時代になっても武術が好きな人は現れます。私が若い頃に中国上海の各公園で展開している太極拳教室が、今日の先進技術によってその動画がこのま...
第1189話 意念の憂い
- 2018/11/22
- 10:53

鑑泉社直系の先生が現在、海外で太極を教えているのが大分減りましたね。3年前に叔父馬江豹が他界したことで最近ではヨーロッパの学生が弟子らもなんだかの形で私に問い合わせがきますし。鑑泉社の関係ない方も私の日本語のブログをなんだかの形で読んでいるようで、時折、外国語でコメントもしてきますね。それなりのご質問はよいですが、適当にネットで見かけた色々な素人同前の見解に惑わされて何でも私に聞くのは、当方の時間...
第1188話 八万里という禅意
- 2018/11/21
- 11:09

中東の国々が七という数字を沢山を表すかのように、中国と言う国も一つの数字が一種の意味を表すことが沢山あります。一年のことを365里路と言ったり、かなり長い道のりのことを800里と言う習慣がありましたね。中華人民共和国の最初の主席は自身の詩で、大地が一日の間に八万里(四万キロ)も動いたと禅の境地を見せていました。この百万里は今日の正確な科学的な計算によれば丁度、地球の一周の距離になっています。人が何もせず...