第1502話 片腕
- 2019/09/30
- 09:41

知り合いが競技推手で怪我をして、片腕で勝ったと伺っています。太極は元々、いかに片腕対両腕、両腕対片腕の専門練習がありますが、私は数年前に一度家の中で手首を捻挫したことがあり、自分で針を打っても何故かまったく感覚を見つけることがありませんでしたので、仕方がなく他の鍼灸師にお願いすることになりました。まあ、素早く回復して良かったです。しかし、片腕が手首の激痛もあって、慢架さえできない状態でしたね。まし...
第1501話 芸無止境
- 2019/09/29
- 23:02

長く呉式を学んでいる方ならば、誰もが一度は私に呉式太極拳って本当に難しいねと、言ってくれると思いますね。実際、私も難しく感じています。太極慢架は基本的に人間の体の内面に対する修正と、内勁の活発化を促すことの作業ですので、この点に関しては私という徐々に年をとってきた人間にとっては同様に難しいです。人間は基本的に一生涯でまったく同じように動けるとは到底考えられない話しです。昔から中国という国では制定武...
第1500話 選手に内勁
- 2019/09/28
- 19:01

スポーツ選手は基本的に内勁などの話しは関係ないと言われています。もはや筋トレですね。高く飛ぶには筋力をつけるしかないですね。そうすると、日本では基本的にアマチュア倶楽部では子供の間では長拳の子が太極拳の子を馬鹿にして、太極拳は飛べないだろうとかで偏見が起きますね。私の若い頃では、各体育館主催の武術隊では逆に太極拳の子が長拳の子を馬鹿にしていました。長拳って膝壊すでしょうよとか…まあ、子供ですので、...
第1499話 色々な解釈の憂鬱
- 2019/09/27
- 21:33

昔々、弟子が入門する際に師匠が必ず弟子に色々と戒めました。中には、武術を自分で適当に解釈しないようにとの警告がかなり多いです。でも、私が太極を学びはじめたころではもうかなり緩いと言っても過言ではありません。その理由は、後に私が大人になってから先代の二人に伺ったところ、私が太極を学びはじめた頃は食べ物もほとんどなく、太極の練習後は何故かとにかく、お腹が空くことを今でも時々思い出します。あの頃、たとえ...
第1498話 揣摩臆測
- 2019/09/26
- 11:53

そこは、日本と中国が漢字や四字熟語の分かれ道になっているようです。漢字の土着化は素晴らしい文化を生み出していることも実は多くの漢文が好きな方との交流の中で知りましたね。以前、大学の経済身元保証人が本当に漢文が好きで中国人から来る手紙がメールをこのまま翻訳なしで漢文として読んでしまうことも日常茶飯事でした。日本に漢字が本格的に伝わっていたのが紀元後3世紀頃だと伺っておりますが、1700年も時が流れていた...
第1497話 自分の足元
- 2019/09/25
- 12:10

本当に武術を格闘技としてやっているのならば、自分自身の足元が見えない人は無理です。個人的な考え方ですが、そういう人はいつになっても進歩できないですね。人間の武術の技が磨けるのは自身の足元が常に見えており、自身の体の使い方の欠点や自身の使えていない体の部分をまったく理解せずにどんなに頑張って訓練してもこれ以上の進歩は有り得ないです。そして、人間はたとえどんなに体の訓練を続けても歳とともに来る衰弱には...
第1496話 手の違いの葛藤
- 2019/09/24
- 11:24

中国の昔では基本的に武術の考え方が違う人って交流しないのが基本です。どうしても縄張り争いになると基本的に生と死の戦いになりますね。「陳呉比武」のような戦いはもう文明社会である当時の澳門で行ったこともあって、死なせることはもうなかったですね。もう少し古い時代の中国ではなにか合わないことがあれば直ぐに武力で解決するのが慣例でしたね。まあ、一人の人間を死に至らせたらお寺にでも出家して、僧侶になった以上は...
第1495話 変な質問とは
- 2019/09/23
- 10:06

昨日のレッスンでは、一人の会員が自身の質問が変な質問ではないかと心配しながら私に太極拳のことを伺ってこられたのですが、何故、変なのかは私もよくわかりませんが、実際に伺ったところではかなりレベルの高い質問だと感じていました。元々、太極は人間の体の一種の状態であり、個々の人間の身体状態が異なることによってまったく異なる質問が出るのも仕方がないと思いますね。なので、私は太極拳教室の中ではすべての質問がま...
第1494話 運気則渋
- 2019/09/22
- 08:07

気を運ぶことは今日の世界でもはや当たり前になってきましたね。多くの気功練習者は自身の気が経絡に沿って走るとか、すべての脳の働きが丹田に集中するなどでご納得していますが、気と言うものは体の筋肉が本買う的かつ全面的に緩んでいなければ、その動きを感じることさえ感じないことがかつてのプロの誰でも知っているにもかかわらず、封建社会の産物である中国武術や太極拳は家庭の中で伝授することが常識で社会一般ではそれら...
第1493話 用力則拙
- 2019/09/21
- 11:07

力を使うべきかそうではないかで色々と武術の世界で起きていますが、2年前に来日してはじめて筋トレの練習を参加致しましたが、途中で畳の上で筋肉が攣ってしまいましたね。私がその時に感じたのは他の武術も出来る限り力を使わないで体を動かしていることを最大限に努力していることです。当時の先生に言わせれば、太極拳だけではなく、他の武術も出来るだけ力を入れないことが一番だそうです。個人的にお付き合いがある空手の方...