第1673話 師が申す三結合
- 2020/03/17
- 12:23

当然、これも師匠馬岳梁の教えです。中国語では結合は骨格という意味だけではなく、いくつの理論を連結して考えることとしても使えます。先代が曰く、太極は心と気と体の三つを連結して練習することが大切です。そして、先代の二人はいつも拳論を引用してしました。「…以心行気、務令沈着、乃能収斂入骨。以気運身、務令順遂、乃能便利従心…」ここで言っている心は心臓ではなく、大脳皮質の活動のことになります。一般的に世間で言...
第1672話 開為化 合為発
- 2020/03/16
- 13:13

このテーマを見た瞬間にきっと、多くの方が私のミスタイピングだと思いますが、ご心配なく、間違っていません。これを説明には、私はあえて自分自身の流派ではなく、親戚のような存在である楊氏太極の理論で説明して参ります。楊氏では、太極陰陽颠倒解という考え方があり、実際にこのように説明されています。当家の祖先は楊氏に弟子入りしているので、楊氏の祖先の見解は自然と当家に残されております。世の中では、当たり前の陽...
第1671話 開の色々な誤解
- 2020/03/15
- 07:02

収斂の次にどうしても自然に「開」の話題になってしまいますが、それは、世界のどの国においてもかなり誤解の多い部分です。両手を広げれば開とか、お腹を見せれば開とか、大きく馬歩をすることでも開と言ったりもしますね。そうすると私はいつものように疑問におもうのですが、胸やお腹が人様に見せるとそれはまたただの攻撃の目標になるのではないでしょうかと、まあ、戦えば俺はかなり強いのだと言っている人物に限って、格闘の...
第1670話 色々な収斂
- 2020/03/14
- 11:28

昨日は太極の至上の状態を言及しましたが、私は逆に、弟子や学生に太極の至上の状態を説明した後は何も言うことがなくなってしまうのですね。当然、自分自身が内家拳の至上のレベルまで到達していないわけですので、これ以上の自分自身の心得も当然ないわけですが、あとは、学ぶ皆様に太極はいかに凄いものなのだろうかとでも申し上げるしかありませんね。だって、世界のどの対人武術や対人芸術が、人が我をまったく知らなくて、我...
第1669話 少し重い靴
- 2020/03/13
- 10:47

明月 幾時より有るや 酒を把って 青天に問う 不知ず 天上の宮闕 本日は先代馬岳梁の命日です。先生は98歳でこの世を考えられないかたちで去ってゆかれたのですが、私の人生の中で規格していたのは彼が120歳でも普通に生きることでした。もちろん、沢山の聴きたいことも聴けていませんし、もっと、先生と盤手練習をしたかったのですが、結果的に今日になって私自身の多くの練習は先代が残されている言葉で試行錯誤で試してい...
第1668話 経絡か骨か
- 2020/03/12
- 11:59

以前にも人間の内勁がどうなるべきか、当然、まずは人間はどう訓練すれば自分自身の気を感じるのかを言及しましたが、結果としては内勁が足元に到達していればよいと申し上げていました。この言い方では誤解もかなりおおくなると感じて、今後は定期的に内勁の話しをさせていただければと思います。世の中では多くの人が色々な武術の内勁や用法で太極内勁と比較していますが、はっきり申すと太極内勁は他のいかなる内勁とも違うので...
第1667話 研究会の七年
- 2020/03/11
- 11:33

本日は呉式太極拳研究会立ち上げて七年目に入りました。もう七年かとまだ七年かと、とても複雑な気分ですが、心では何かの表演会でもしようと思っていても、この研究会では基本的に教えるのは私だけであって、儲けも当然わたくし一人の給料であって、この状態で連盟を立ち上げることも中々無理です。こういう意味で伝統太極拳の沢山の内容を教えているのは日本国のみならず、中国国内でも呉式太極拳の多くの内容を何とか教えている...
第1666話 太極の重心
- 2020/03/10
- 12:24

太極は流派によって、理論も若干異なりますが、原理は当然一つしかありません。太極は力で勝負するような見解が少しでも混ざっていれば、基本的に他の武術になってしまいます。僅かな力で相手を動かせることが太極の一番肝心なポイントになります。こうなると太極の手合いは全身のありとあらゆるポイントが稼働して、相手の力と攻めを交わすことが大切です。わたしはいつものようにいろいろと聴かれていますが、最近では太極門の他...
第1665話 松胯のレベル
- 2020/03/09
- 14:18

いつものように朝は所定のゴミを出します。起きたばっかりということもあって、この歳になると私は自然と筋肉がまた完全に目覚めていないと感じますが、これはおそらく私と同世代の誰も自然と感じるものではないかと思います。逆に、若い方々はおそらくことような筋肉の時間をかけて目覚めていく時間はかなり短く、これこそ、人類の筋肉は年と共に自然に衰えていくものだと最近になって実感してきましたね。逆に、朝の筋肉がまだ鈍...
第1664話 経絡という仮説
- 2020/03/08
- 07:15

経絡は中国古代の道学や医学者の仮説であることは日本国という漢文化がかなり重んじられている国においてはごく普通に理解されているはずです。人間の体の中に、筋肉と筋肉の間にツボがあることは、鍼灸治療を経験したことのある方は誰も実感したはずです。中医学の見解では、人間のツボは筋肉や骨格の圧迫により閉じられていることになります。体の色々な病変は人間の体を更に硬直させて、ツボは益々圧迫されるようになりますね。...