第1683話 しばらくブログお休み
- 2020/03/27
- 12:33

実は、父親が上海で亡くなりました。そして、私は今のところでは何も動けません。渡航して、二週間隔離されれば、葬儀はとっくに終えたはずです。色々と遠隔で処理をしなければならないことと、話しをまったく聞いてくれない父親との長い間の交渉で実は疲れ切っています。まことに申し訳ないですが、ブログは暫らくお休みいたします。呉式太極拳 沈 剛封建社会では、手抜きしない太極拳は家の中でしか見せません。私は研究会の中...
第1682話 弓歩と虚歩の諸問題
- 2020/03/26
- 11:49

中国武術は昔、武術を学ぶと同時に中医学も同時に勉強することはほぼ義務付けになっていましたが、これは当然、今日のように武術武道の人間が施術院を開いているよりもレベルがかなり高いです。昔では、武術家がしっかりと中医学の医者を雇い、中医学の薬局を経営する人も多かったです。本日は特に、どの国の医学レベルが高いとか低いとかの議論ではなく、実質的な弓歩や虚歩から来る諸問題を分析して参ります。これだけは自慢話に...
第1681話 必有事焉、勿忘勿助
- 2020/03/25
- 11:29

本日は孟子の言葉から来た四字熟語です。これは前の世紀の70年代後半に陳氏太極18世の方との交流の中で教わった陳氏太極拳理論の中の一句です。私はこれを思い出す度に古代の陳氏太極拳もうちが練習しているものとほとんどかわらないことを再認識しております。もちろん、私は何度も今日の陳氏20世以降の方々にこの陳氏祖先の残されている言葉で交流していますが、非常に残念なことに中々理解されないようです。一方、日本のネット...
第1680話 差之毫釐、謬之千里
- 2020/03/24
- 12:07

王宗岳太極拳経の言葉の一句になります。私は何度もこれを書いておりますが、中々、語り尽くせないのが現状です。一部の会員や見学者はなんども私に先生、こういうこういう練習はしませんかと提案してきます。もちろん、これはよその様の練習法や考えですね。これは結果的に私がいけないと思いますね。私は世の中の誰とも異なる太極の考えを持っているからです。私は太極門の中でも異色的な存在になりますね。それはまず、数十年前...
第1679話 喂勁である忽隠忽現
- 2020/03/23
- 14:28

太極拳論では、「不偏不倚、忽隠忽現」と言う言い方にしているのですが、不偏不倚は自身の骨格が部分的な縮みと伸びをしないことを言っていますが、忽隠忽現は逆に落とし穴のような存在であり、相手にわずかの利益を与えてから出てきた相手の動きに不頂不丢を使うことでいわゆる十三勢の「粘勁」の連続した内勁の使い方になります。当然、一人の人間と推手をしたら、相手の内面的な動きが「忽隠忽現」であれば、それこそ本当に厄介...
第1678話 節と節
- 2020/03/22
- 08:11

太極は出来る限りの骨格や関節の自由を練習する武術です。一節ずつの自由な動きは人間にとってどれほどの困難であるかは医者の皆様に伺えば、ただちに答えが出ますね。人間はたとえ、稼働できる関節であっても、その関節が一定レベルまで開くことはあまり簡単ではありません。まして、骨盤や恥骨結合、まだは胸椎と胸骨などの関節や骨格はもはや動くどころではないですね。太極は基本的に一つずつの関節と骨格が開かれて、気血が徐...
第1677話 以退為進
- 2020/03/21
- 11:17

一般的にテーマの「以退為進」は中々理解できていないです。太極の基本である「進為化、退為発」との基本原理から考えるとけっこう簡単ですね。「進為化、退為発」は言い換えれば、「以進為退、以退為進」ですね。当然、体が前に進んでいるにも関わらず、太極の化勁を使うことは極めて困難です。これこそ、太極陰陽顛倒原理であり、太極の訓練が一定のレベルまで来られた時点ではいかなる太極の動きにしても人間の普通の動きに真逆...
第1676話 小が大に勝つ
- 2020/03/20
- 11:43

世の中の色々な伝統太極拳屋さんは色々と太極拳専門理論をコピペでもして、自身のネットに貼っているのがご自慢のようです。この時期に私の携帯もまた色々な訳が分からない電話が来ていますね。我々は経営の専門だとか、ホームページの専門だとか、太極拳の専門コンサルタントとかの宣伝電話がかかってきますね。まあ、ブログの書き方がおかしいと電話で真っ先に指摘する者もいましたよ。よろしければ、ブログの書き方からネットペ...
第1675話 静の練習
- 2020/03/19
- 11:29

太極専門用語では、「以静待動」と言う言い方があり、これも実は人間の「大脳皮質」の訓練の一種であります。太極拳の基本拳練習は特にそうですが、難しいのは、「大脳皮質」がほとんど活動していない状態で体が自ら動くことであります。これがいわゆる太極と他の「虚静功夫」の違いです。太極とほとんど関係ない「虚静功夫」も実は多くの人が勝手に考えられているものと違いますね。突っ立っているだけで体のどこかにとにかく集中...
第1674話 先代が解釈する剛と柔
- 2020/03/18
- 11:42

昨今では、中国国内で色々と馬岳梁が残されている文書がオープンされていますが、本物かでっち上げかは実際に学んだ私ならすぐにわかりますね。私は本日、先代が剛と柔についての説明を思い出して、皆様の分かち合いたいと思っています。最近、一部の学生が私のブログが理解できないと言ってきましたが、それはそれでよいと回答しましたね。太極は深い学問であり、ブログだけで中々理解できないのは仕方がないと思っています。先代...