第1876話 真の強さを知らない世代
- 2020/10/31
- 10:50

中国のWe Chatは全世界で14億の人間が使っているとの噂がありますが、私も一応アカウントを持っています。中国人同士の連絡は大半、このWe Chatで済ませていますね。もちろん、このWe Chatで色々なページもあり、中国では政府機関から民間の組織ごとまでにWe Chatのページを持っていると言っても過言ではありません。うちの本部である上海鑑泉社も宣伝用のページがありますが、今年はコロナの関係で世界がほぼ止まっているかのよ...
第1875話 上下関係のない組織
- 2020/10/30
- 15:34

日本社会の中で例え何かの趣味の世界でもどうしても上下関係や縦割り、更に中国の封建社会の中で培った組織であれば、それこそ色々と厳しいルールもありまして、後輩になる人間はいつかは先輩になって、その次の後輩に対しては更に偉そうな先輩振りで接していくわけですが、これでは基本的に人間の誰も疲れてしまうと思いますね。ぺこぺこの後輩も偉そうな先輩に、弟子も師匠も結果的に厳しい上下関係の為に生きているような雰囲気...
第1874話 粘得起、黏得定
- 2020/10/29
- 12:07

本日は呉鑑泉先生の普段の教学時の言葉になります。当然、北京の隣町である大興出身の呉鑑泉先生の言葉は今日の共通語とも若干イントネーションが異なることが知られ、今でも上海出身の呉鑑泉の子孫が中々理解できない問題が起きているようです。幸い、幼い頃の私は色々としつこかったようで何でも自分が理解するまで色々と質問攻めをしていたそうです。と言っても私は馬岳梁先生の現在に残されている子孫のどなたよりもかなりの量...
第1873話 狗血噴頭
- 2020/10/28
- 11:35

これは日本で使われていない中国語の四字熟語です。一般的な日中翻訳家では、口汚くののしることやさんざん罵倒する意味合いが一番原来の中国語に近いでしょう。逆に、相手に「狗血噴頭」させる第一人者としては、我が師匠の一人の呉英華先生は挙げられるはずです。彼女は非常に正義感があって、自分では気に加えない人間や筋が通らない奴はなかなか見過ごしすることはしません。よって、彼女はどちらかと言うと敵が多いです。誰で...
第1872話 銀行通帳の話し
- 2020/10/27
- 14:34

来日して最初に銀行通帳は東京三菱です。この通帳は今でも所持しております。これは、私の初めての日本の銀行口座です。中国にいた頃も銀行口座を所持していましたが、懸命に働いた結果は来日の交通費や日本語学校の最初の半年の授業料で当然、消えますね。当時の日本語学校は基本的に最初の3年間の授業料を先払いしないと、学校は査証してくれません、半年の授業料と自分の人脈で保証人を見つけて、これでビザ申請を行うですが、...
第1871話 真珠の例え
- 2020/10/26
- 00:39

研究会は七年目に突入しており、会員さんの中では同じ学年の方もいまして、それはあくまでも私が日本国で生まれて、自然に学校に通うならば、同じ学年の方とは自然と同じレベルの考え方になりそうですが、実際のところでは、私はいつも同じ学年の方の背中を見ながら仕事をしている気がしますね。戦後の日本の教育はよくないと色々な分野で言われていますが、実際に学校の教育がいかなるものかもかかわらず、日本国で実は多くの方が...
第1870話 更なる努力が必要
- 2020/10/25
- 00:55

近頃にかなり過激な発言が続いておりますが、それは当然、中国五大流派家元の意地をかけての決意です。このご時世では当然、懸命に本物の武術をおしえていかないと厳しい競争の中では本当に潰れてしまいますね。本日は、自身が今経営している研究会の反省なども含めてのブログになります。太極は確かに、簡単ではありません。太極の難しさは長い暗黒のトンネル、しかも、前方の微かな光ももしかして中々見えない中で、この状態で練...
第1869話 真っ向勝負
- 2020/10/24
- 01:34

と言っても私は誰かと試合をすることではありません。健康について、武術の基本について、内勁については私は自分自身のスタイルを崩すことは致しません。私の見解と言うよりも先代の二人の見解です。元々、BUDO-STATION主催の山田先生より、ネットで教室を開いて、太極拳を教えないかと誘われた時に、私は実はそれを断りましたね。理由は、太極は触ってわかる感覚の世界です。ネットでの教学は無理だと判断いたしました。結果、山...
第1868話 先手も後手に関係ないこと
- 2020/10/23
- 18:11

日本武道はどうしても形から入ることがあって、当然のように体を動かす仕組みでは先手や後手にこだわることがありますが、太極のように練習しているのは武術ではなく一種の状態である陰陽調和や虚実分明であれば、それこそ、先手も後手もありませんね。もちろん、先手、後手がないことは一言ではないです。師匠が弟子にあなたはすべて後手で動けとの命令ははっきり言って素人ですね。人間は武術の中で一つの感覚を覚えるには相当時...
第1867話 脱力とか、緩むとか
- 2020/10/22
- 11:38
人間は当然、力を入れないで動くのは簡単ではありません。動かない状態で緩む事は少しは簡単になります。例えば、眠っている際では基本的にこうなります。何故かはよくわからないですが、今日の世の中の色々な武術や武道は緩むことや脱力であることをかなり重んじられているようです。脱力して攻めるとか緩んでいる状態で発勁するとか、「放松」しなさいとか…いかにも、百人百色ですが、太極は基本的に似松非松と言うことを最優先...