第1927話 太極は固定論ではない
- 2020/12/21
- 15:18

太極は固定した考え方ではありません。呉式太極拳は小架太極拳として知られていますが、若い人でかなりの柔軟度があれば、呉式太極拳も大架太極拳として練習することも可能です。当然、「兼顧八方」が大切になりますが、どこかの大会の呉式太極拳の試合で前後の幅をきれいに見せる為に、後の足の爪先はほとんど斜めになったりして、これでは、大架呉式太極拳としてはほとんど意味がありません。「兼顧八方」は呉式太極拳の特徴です...
第1926話 逃げないと以意行気になる
- 2020/12/20
- 09:03

西洋の方も東洋の方もおそらく、大極の意について一番理解しにくいでしょう。「用意不用力」について、師匠馬岳梁先生は骨の動きを使って、筋肉の動きを使わないと解釈しています。先生はこれ以上に何も公に喋っていませんでしたね。それはそのはずです。これ以上は本当の秘伝になりますね。でも、秘伝を教えても実際にこのように練習しなければ、秘伝は何の意味もありません。そして、一つの秘伝は数十年かけて練習しないと結果が...
第1925話 津々浦々の世界遺産
- 2020/12/19
- 12:42

敬愛する楊振鐸師父、この日にいなくて本当に残念です。今回、世界遺産登録になったのは太極拳だけではなく、フインランドサウナも世界遺産に登録されました。銭湯をやめてしまった方々はきっと後悔されていると思いますね。だって、我が家の銭湯に世界文化遺産があるわけですので、うまく宣伝すれば、これからお客様はきっと増えると思いますね。太極拳も同様です。地元の相場では月2回(体力がない)ほどで、ワンレッスンが90分...
第1924話 祝世界文化遺産登録
- 2020/12/18
- 17:57

これは深夜に入ったビックニュースですが、私が知っている限り、中国はもう大分前に世界文化遺産の申請をしていました。しかし、中国国内ではまだ、太極拳の起源説についてまったく定まっていない状況であり、おおまかに300年説と600年説で分かれていますが、個人的には、呉式太極拳はたった百年くらいの歴史しかなく、呉式太極拳呉鑑泉に道の太極拳を教えていた人物も現在は生きていなくて、実際に私は子供の時からなんとなく続け...
第1923話 慢架、剣
- 2020/12/17
- 11:49

本家の太極拳基本拳のことは慢架と言っています。もちろん、これは文字通りにゆっくり練習するものです。自慢話ではないですが、うちは東京の研究会でも上海の本部でも、どんなにこの慢架を速く練習しても30分かかるのが当たり前です。これが鑑泉社のスタイルですね。この慢架、東京では今まで、複数の会員さんは意味がないと思ったのか、またはきつくて耐えきれないと思ったのか退会に至っています。もちろん、人様の退会ですので...
第1922話 触るという打撃
- 2020/12/16
- 12:48

太極推手では世には実に多くの誤解が存在しています。これは別に私が公に競技推手を批判したり、否定することではありません。はっきり言っておきますが、私の青年時代から今日に日本に至るまで、競技推手または同じ内容の試合で異なる名前になっている種目のトップ選手はいわゆる巷で流行っている伝統太極拳の推手よりよほど太極勁に近い、本当の競技推手の一部の方は部分的に太極勁を把握していることは何度も拝見しました。昔の...
第1921話 溜めと意念と力み
- 2020/12/15
- 15:23

今年はもう残り僅かになりました。しかし、太極を練習している人の内勁の悩みはいつになってみ消えないと思います。慢架練習の中で中定論という原則があり、いわば、体の一部が動かないことと他の部分の虚実によってこの止まっている中定を緩和する動作の連続になります。もう少しわかりやすく言えば、動いていないのに生きていることです。このような練習はすべて、私達の動けていない骨格をなんとか徐々に動かすことになります。...
第1920話 喂勁と走勁の必要性
- 2020/12/14
- 15:34

3月に父親が亡くなり、いつものwe chatの楽しい会話も急に無くなりました。日本人の妻は何も理解できていない部分があり、we chatの着信音がなると最初は怖くなり、これはもしかしてあの世からの電話ではないかと心配していました。まあ、私はあまり他の人とWeChatで会話していないです。今になっては、拝師師父の馬江麟先生とチャットすることが一種の楽しみになっています。もちろん、出来る時間は限られています。今になって、...
第1919話 確実な進歩と懂勁
- 2020/12/13
- 09:01

太極だけではなく、世の中のすべての分野で進歩と言えば、何かを覚えたとか、何かを達成したとかに限りますが、太極自体はかなり独特であって、人間にとっての体全体の解像へのプロセスというものはおそらく、如何なる人間にしても完成できることはありえないだろうとのことから、覚えたものをよりよくそれを更なる高みへの理性的な理解が必要になります。これは、太極で申し上げている懂勁ですね。私たちの会員の中では、昨今のコ...
第1918話 面和心不和
- 2020/12/12
- 12:20

これはもはや上海人の言い回しです。これはいかにも東京以上の都会人的なよそよそしさの表れであり、上海人はまだ独特な都会人の意地と面子のぶつかりがあり、上海人という意識で都会に生息していたら、もしかして東京人以上に常に笑顔で、たとえ同じ業界の競争相手にしてもお会いすればそれはそれは、とても親切であなたは何があっても私は手伝い、危機に遭った時は私が助けますよと、まあ、これはもちろん口だけの約束であって、...