第1191話 尧舜十六母
- 2018/11/24
- 02:10

尧と舜、中国太古の昔の部落聯盟の首長であり、伝説的な賢者であります。「三皇五帝」は八卦の創始者である伏犠を含む八人の古代の国を治める者です。、尧と舜は「三皇五帝」の中の二人です。
「三皇五帝」はつまり、天皇、地皇、秦皇、黄帝、颛顼、帝喾、尧、舜であります。地皇はつまり、伏犠であります。
尧と舜は、十六字の国を治めることと人間を教育する名言が残されております。張三豊、王宗岳伝太極拳では、「楊氏老譜」という太極拳論が残されており、今日の中国国内でもごく一部の者にその全文が伝わっているようです。「楊氏老譜」には、 尧舜十六母という言葉があり、これは、太極拳の基本が
尧と舜の十六字の国と国民を治めるための言葉になると言っています。
「 尧舜十六母」つまり、「人心惟危,道心惟微,惟精惟一,允执厥中」であります。少しわかりやすく解釈してみます。
人間の心は元々狡さに占領されていますが、道の心も中々習得できません。真理を求めるには専一性と正確性が必要です。国や人間を治めるには中庸と善が大前提です。これは元々、古代の中国人の人間としての根本であります。
わかりやすく申しますと、太極拳の訓練は人間の訓練になります。十六字はの根本は、中庸にあります。中庸は太極の専門用語で申しますと、虚と霊です。今日の世界で解釈されている太極の一つひとつの動作にすべて「意念」を貫く練習法は太極門の家元の中では否定されています。これは先日、中国永年市在住の楊氏直系の先生にも確認して参りました。そして、私は楊氏直系の先生より、「楊氏老譜」の全文と解釈もいただきました。
本日はその一部を皆様と分かち合います。


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