第123話 来年の教え方
- 2015/12/23
- 00:48

抱負と書けば、何となくどの位に儲けるとか…何かを必ず実行するとかのイメージが強くなります。しかし、わたくしの教え方としては何とか一人ひとりの体の構造や骨格の差異を研究し、その人に合った動きを要求することを大切にしております。ならば、はっきりしたマニュアールのようなものが中々制定できないでしょう。
でも、研究会を何とか試行錯誤でもうすぐ三年になる為、学生の皆様に一年のおよその目標を提示することも大切ですね。
来年はまず、一定の範囲で皆様に慢架を任せることにします。勿論、慢架が得られるはずの効果の向上の為、皆様の慢架の形をもっと理想に近付けるよう常にアドバイスをして参ります。そして、入会して間もない方々に対しては引き続き慢架を教えて参ります。
呉式太極拳が今日に残されている内容はかなり多く、少し積極的に教えていかないと間に合わないでしょう。ならば、来年は可能な限り色々なトーロを皆様に教えてみたいと存じます。七星剣と快架拳を教えてみるつもりです。永遠に完成のできない独特な中国武術の太極拳は色々なトーロを繰り返し修練していくしかありません。
勿論、慢架と推手は一生涯をかけて続けるべきことであって、太極拳の用法としての推手に関しては皆様にもっと研ぎ澄ました感覚を修得すべく、私が欠点を作って皆様に崩して頂く練習法を本格的に導入したいと考えております。これは、皆様との人間関係の昇華により、私が急に弱くなったと思う人がいない前提での計画になります。
来年では、皆様に状態である太極勁の修練に関しても力を入れたいものです。十三勢という基本的な勁を少しずつ皆様に分析して参りたいです。十三勢の修得はかなり時間がかかりますが、感覚的なことを皆様に少しずつ伝授していけば、皆様も感覚としての十三勢を身に付く可能性が出て来ます。これは、日本太極拳界隈への挑戦でもあります。頑張ります。
皆様の修練結果に応じて、随時に色々な内容を追加してみたいと存じます。勿論、研究会の皆様が色々なトーロの練習でストレスにならないように目配り、気配り、心配りを徹していきます。共に頑張りましょう。
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