第1286話 30個の技か30000個の技か
- 2019/02/27
- 09:10

わたくしの感覚からすると、最も短い太極拳ならば、呉式太極拳の精簡30式位のものは最もよい套路かと思います。これは、呉式太極拳三代鑑泉社掌門呉英華、馬岳梁の二人の傑作です。この約30個の動作は十三勢のバランスも合っていて、13種類の内勁の訓練も一つも足りないことがありません。太極が一種の状態で成り立つ武術は今日では中々理解できなく、一般的に世の中では30式と聞くと、30個の技で解釈してしまうことがほとんどです。はっきり言って、色々ないわゆる太極の用法を説明している考え方はどう見ても一つの動作を一つの技として解釈しています。
だが、わたくしは呉式の30式太極拳ならば、できれば30000個の技として解釈したいと考えています。だって、太極の技は相手の体と接している間に無限の技が電光石火のように繋がっているはずです。例えば、上級者が太極を練習している際には、丹田と体の末端が常に連携していれば、体のすべての関節が力と内力の伝達が続かれています。
太極拳論の中でもかなり有名で、王宗岳伝楊氏老譜の中での太極の最も肝心かつ重要な考え方は、「見隠顕微」になります。攻めの時に自身の意図隠れ、相手を攻めを分散する際はいかに自身の動きを少なくすることを言っていますね。よって、太極の攻防はどれほどに動きが小さく、ゆっくり動いている動作の中ではいかにも異なる攻撃が分散の連続がほぼ同時に連続的に発生しているかがわかりますね。
太極の30式を30個の技として練習したい方ならば、本来ならいきなり30000個の技が使えるようになると聞けば、本来ならば本当に喜んで30000個の技が使えるように教える先生のところに来ますが、しかし、今日のいわゆる伝統太極拳と名乗っているものは、一つの動きに沢山の動きがかなり面倒くさいと判断し、相手を一発片付けば終わりといういかにも近代的な発想としての考えはかなり根強く、外家拳的に太極を説明することがもはや主流のような存在になっていますね。
30式を30000個の技として練習するならば、通常の呉式慢架の108式ならばどれほどの沢山の技として練習されるかはおそらく、単純に計算すればよいですが、太極をどのような武術として練習すべきかは、今日の先天的かつ外家拳的な太極の練習法との固定観念がなくならない限り無理k、あもしれませんね。
このように、私はいつになって太極の本来の意味合いを説明して参ります。いつになってもブログが書けるはずです。

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