第1290話 憂鬱的な商売方法
- 2019/03/03
- 08:02

私は若い頃に商品の販売をだいぶしていましたが、はじめの頃に店頭に立つと先輩の方よりは商品を売るよりも自身の人格を売りなさいと言われました。まあ、あの頃は日本人はまだ一定のお金を持っており、なんとかメーカーや量販店の都合で売りたい商品を売っていたのですが、いわば、メーカーは量販店に儲けさせ、その代わりに量販店はなんとか数を多く売ることでメーカーも損はないという結果になります。まあ、間に挟まれている派遣社員は一番大変ですが…
資本主義の原点と言ってもよいですが、お客様が商品を買っていただく為には人々はいかなる手段も惜しみなく使っています。例えば、日本人は詳しい説明や難しい話には苦手で、商品の機能を分かりやすく説明していなければ客は迷い、最終的には商品の購入を見送ります。その間、他店のベテラン販売員がもっとわかりやすく説明すれば、客は一発で決定してしまうことがかなり多かったです。私は若い店員さんが商品を紹介をした後に、店員は客が買うつもりがないことを確認して名刺を渡してからも、客が商品のデモ機から離れることがなく、一人でカタログをずっと読んでいることをしばらく横で見ていて、少し時間が立ったところでもう一度客に説明をしてみました。客は最終的に買いましたね。若い店員より少し分かりやすく説明しただけです。
しかし、今日になると国全体が更なる不況に陥り、販売員はもはや買うことをどう手伝うよりも、客は買う能力があるか否か、分かりやすく家は買う実力があるかひやかしかをある程度判断できれば、販売員も合格だと考えているようです。あまり、人格を売る必要もなさそうですね。一般的にお店に外国籍の販売員を入れて、海外の富裕層のご機嫌をとって、なんとか買ってくれれば商売は成功だと考えていますね。デパートが中国春節祭りを開催するほどならば、いかに日本国の購買力が下がっていることがわかります。
ところで、私の今日の稼業はサービス業の一種です。個人事業主で文化的なサービスであれば、かつての日本がまだ一定の購買力を有する頃の「販売員の人格を売る」ことを常にすべきだと感じています。提供している内容は当然、個人が学んだ知識ですが、実際に会員さんにアピールするのは自身の人格しかないと思っています。
文化的なサービスや学びごとに関しては、日本国の多くの場合では来る者を拒まず方向でやっていますが、それは、かなり簡単な分野であればそれでもよいですが、我々のように中国五大流派の中でもあまり簡単に理解できない内容が多い分野であれば、予告無しでいきなりの見学をされてもかなり困ります。見学の方が来てもその時間は他の会員に教えをしなければなりません。私は基本的に会や流派の説明は見学と別の時間で行なっています。
地元では、多くの太極拳教室が予約無しで見学ができるようです。私が知っている限りではそれらの教室で教えているものはかなり簡単です。我々が多くの内容を教えていて、予告無しの見学は無理ですね。私は少しでも教えられる弟子にお願いして、少しでも教えていただくなどで見学の際に他の会員さんのマイナスにならないように気配りしております。
地元秋津に関しては今後、いきなり突っ込んできた見学の方には名刺を配布し、よろしければ、予約しての見学になります。くれぐれもご了承くださいませ。

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