第1318話 どれも簡単な技
- 2019/03/30
- 06:50

最近は徐々に呉式太極拳の色々な秘伝を会員の皆に伝えはじめていますが、とある一部の会員さんより、呉式太極拳の秘伝はいずれも蓋を開ければ意外と簡単な動きや状態が多いだとの認識がありました。まあ、確かに、太極の秘伝は意外と簡単な動きもあれば、数十年かけても中々上手くならない動きもあります。
本来、太極の動きはいずれも単純で誤魔化しが効かなく、体が当たり前の状態にならない動作を徹底的に追求していくものです。もちろん、太極のもう一つの特性と言えば、いかなる独特な状態であっても無理して短期間で作り上げていくことがなく、太極は本来、徹底的に時間を掛けて一種の状態を磨き上げていくものになります。時間がかかっていなければ、太極のすべてを築き上げていくことは有り得ないです。
私の研究会もあっという間に6年目に入りましたが、一部の会員さんではやはり、太極の面白さと徹底した哲学性に惹かれ、例えば中々太極内勁への到達がどうしても時間がかかるだと知っていても懸命に練習を続けています。同然、私は常に会員の皆様にこれらをしっかりと伝えていく義務があり、私が中途半端に太極を理解していれば、会員さんへの説明も中々出来るわけではないでしょう。そして、もう一部の会員さんはこの私の独特な太極勁に惹かれていて、生涯かけて練習しても良い判断が出されていると考えられます。もちろん、体の状態があまりよろしくないでは人間で少しでも病と戦って体の基本と自身の内面的な充実さに時間をかけているかたもいます。6年間、私は常に皆様の動きを直し続けて来ました。
当然、これからも太極の動きはいつになっても完成はありえないです。これが私が感じる太極の最も難しいポイントです。秘伝の動き一つを守るには通常の大人でしたら何も問題がないですね。しかし、私達人類はいつも、一つの動きの為に、体の他の部分で逃げの動作をするのも医学的にも検証されています。秘伝は、体の理想的な使い方に過ぎないと思いますが、人間の体はこれを維持し向上氏続けるには当然、毎日の練習が必要です。秘伝は私にとっても確かにあまり難しくないのですが、継続すれば結果的に私達の体が修正されていきます。
なんとか、秘伝を私達の体に役立つようにしましょう。


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