第1343話 気という結果
- 2019/04/24
- 10:59

気についてもおそらく、百人に伺えば百通りの答えが出てきます。それはいかに、気という概念が難しい化をあらわしていると思いますね。
私は気に関してこう感じています。気は人間がいつも通りの動きではない動きから来る人間の体内の一種の特別な状態です。わかりやすく言えば、脳の指令が減らないと、普段の動きから離れないと気には至らないはずです。太極嫡伝のものですので基本的に太極について語りたいと思いますが、太極訓練の中で出来る限りの色々な体に対する指令を少なくし、ゆっくり動くことによって、出来るだけ随意筋を使わずに動くことによって、人類は基本的に気の状態につかづくのですと、これは私が学んだ太極の考え方ですが、もちろん、今日では、太極について百人に聞いても百通りの答えが出ますので、私の考えが理解されなくても仕方がありません。
私達の考えの特徴といえば、気は一定の動きではないと得られないものです。座っているだけでは、立っているだけでは気が基本的に動いてくれないですし、体全体に到達することも不可能です。当然、丹田気も有り得ないですね。
次に、どのように動けばよいかとのことです。世には現在、見ただけですぐ世俗的な動きであるのがわかるものが非常に多いです。わかりやすく言えば、スポーツのようなごく一般的な人間の機能的な動きですね。これは、太極拳にしても色々な練功法にしても、今日の世界で練習している気功にしても同様です。気の練習は常識的に申すとスポーツ効果があまり得られないのです。気の練習は人間の当たり前の動きでは得難いです。
そして、私達がいつもの日常ではない動きで動いていけば、私達の体も徐々に色々な有り得ない動きが現れます。具体的に申すと、我々がかなり石灰化になりかけている関節が徐々に解放されるのです。
逆に申すと、当たり前のように普通に人類と同じように体の色々な関節が石灰化が進んでいたら、その人々は気を語る資格なんかはないと思います。皆様にご自分の骨盤のレントゲンを撮影することをお勧めいたします。結合が石灰化のままならば気は基本的に丹田に通っていないはずです。
太極の上級者は、太極拳の練習後に数分間の間に立ったままの姿勢を保つこともあります。これは、太極拳の練習で全身の気が14経絡に沿って動いていることがあって、体の動きが止まっても(収勢状態)体内の気の動きはしばらく14経絡に沿ったままで動かされるのです。太極の上級者はこのように体の動きがなくても気が動くのです。もちろん、これは少なくとも太極拳の練習を10数年も続いたのちの話です。
気は数ヶ月で得られるものではありません。


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