第1347話 BUDO-STATIONに108式太極拳
- 2019/04/28
- 07:43

我々の研究会のレッスン時間は、他の太極拳教室の60分や90分に対して、現在のところでは一番短いレッスンでも180分となっております。これは、水曜日のBUDO-STATION教室も例外ではありません。土曜日のレッスンでは通っているメンバーが多いこともあって、公民館が使える時間もかなり長く、5時間半の練習になっています。もちろん、これは、多くの方が来られる時間のばらつきがあって、諸事情で早退する方もいて、5時間半の練習は毎週のように続いております。本日も例外ではありませんでしたね。
本日も午後の1時から呉式快架94式、乾坤剣108式、呉式太極刀108式、慢架108式、推手13式と八門五歩などを練習しました。まあ、この位では、まだ呉式太極拳の序の口に過ぎませんね。
もちろん、年配者や身体能力が低い方も多数在籍していて、難しい套路は練習できない場合もありますが、その場合は別メニューの気功などを練習していただくことになります。練習時間もそれぞれの体力やご家庭の事情に合わせて、ご自分で決めていただいておりますが、中国語で「博大精深」と言われている程の呉式太極拳ですので、朝から晩まで練習しても時間が足りないかもしれません。
もちろん、私達の研究会も健康の為に練習を重ねています。太極拳が格闘技として使えるようになる時間は他のどの武術よりも長いと思います。どうしても総合格闘技で戦って行くならば、私は太極拳をお勧め致しません。太極は「四両抜千斤」を心得ていなければ、真の格闘の中では勝てなく、これは機能的な強さと速さで戦わないからです。
実際、太極は健康維持の延長線上に武術的な状態があります。太極のような独特な独特な武術と変わらない程に、人類は自身の健康維持もかなり難しいです。私は6年程前に地元で太極拳を教え始めたのですが、武器套路もあって、推手もあって、同じ公民館の中では少々目立っているかもしれません。時々、隣の太極拳教室のご婦人は日本では通常、知らない人には声をかけない常識を覆して声をかけてきます。「我々は健康の為にやっていますよ」と、私の答えは、こちらも健康維持だと…しかし、何故かしつこく、地元の人々は私達の太極拳を武術だと言っています。
太極は元々、武術です。
このように答えて行くと何だか生意気ですよね。無視することもたちまち悪い評判が漂うかもしれませんね。とどのつまり、公民館に相談して、レッスン中はなるべく声をかけないようにしていただきました。
地元ではさらに、色々な教室は見学がまったく自由で、飛び入りも出来るようです。私達の教室にも急に来られる方が多いですが、基本的に名刺を渡して予約してからの見学でお願いしています。我々は、時間をかけて真面目にレッスンをしていて、太極拳を適当に考える方の見学はレッスンを台無し
してしまうことも多いです。
一部の見学者は我々の太極拳が難しい過ぎると言って、入会を見合わせていますが、我々の教室では現在、多くの会員さんが在籍しております。水曜日の午後では70代の方も複数練習しております。当家の呉式太極拳ですが、続ければ決して難しくないですね。
私見ですが、世の一般の太極拳は簡単過ぎるのではないでしょうか。60分のレッスンは何ができるのでしょうか。かなり短い太極拳は本当に健康維持になるのでしょうか。
当然、呉式太極拳も30式という短い太極拳があります。これは基本的に身体能力が著しく乏しい方や高齢で立つことさえ難しい方々の為に作った特殊の太極拳であります。私は、車椅子の方々の為にももっと短い太極拳を作っております。
現在のBUDO-STATIONでは、皆様が基本的に体力的にも機能的にも108式太極長拳にふさわしいと思います。そして、多くの方がきっと、太極門の基本太極長拳への期待が高いことを考慮し、年号が変わってからは、BUDO-STATION教室も太極基本長拳の108式を開始させていただきたく存じます。皆様、よろしくお願い致します。


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