第1349話 漢賦の魅力
- 2019/04/30
- 08:13

この30年近くではなんとか日本語を少しでも国語に近い状態で努力して参りました。日本語が完全になることはもはや不可能だと今になってようやくわかりました。人間は本当に不思議ですが、割り切ると何事もすんなり進んで行くわけですね。
太極もそうです。誰とも争わないことで上達になり、自身の生涯目標を設定しないことで体が自然によい太極状態になっていきます。私はまだこのような悟りを得ていないのですが…
私にとっての中国語の古文は、漢賦であります。中国の著作である《文心雕龍》では、賦の特徴をこのように説明しています。
鋪才逦文、体物写志。
古代中国の前漢の時代は紀元前200年頃から期限後200年頃まで続いたこともあって、おそらく、世界のどの国もこれ程の長い歴史がないでしょう。古代太極拳の色々な文書は、漢賦体になっており、私は今後、日本語の他に漢賦の勉強もしなければならないです。太極を説明して行くには日本語も大切ですが、中国語の古文は私の独特な義務教育のお陰で同様に弱いですので、これを徐々に補っていかなければなりません。時間が足りないですね。
中国古代の「詩」は6種類の形があります。
風、賦、比、興、雅、颂であります。風、雅、颂は詩体であり、賦、比、興は作文の表現手法であります。
私は何度も太極を愛する皆様に中国語の勉強を勧めております。特に中国語の古文ですね。
中国語の古文はかなり美しく、ストレスの時に太極拳もよいですが、麗しい漢文もお勧め致します。
本日は先秦の宋玉が書かれた「風賦」の抜粋を皆様に分かち合います。
王曰:“夫风始安生哉?”宋玉对曰:“夫风生于地,起于青苹之末。侵淫溪谷,盛怒于土囊之口。缘太山之阿,舞于松柏之下,飘忽淜滂,激飏熛怒。耾耾雷声,回穴错迕。蹶石伐木,梢杀林莽。至其将衰也,被丽披离,冲孔动楗,眴焕粲烂,离散转移。故其清凉雄风,则飘举升降。乘凌高城,入于深宫。抵华叶而振气,徘徊于桂椒之间,翱翔于激水之上。将击芙蓉之精。猎蕙草,离秦衡,概新夷,被荑杨,回穴冲陵,萧条众芳。然后徜徉中庭,北上玉堂,跻于罗帏,经于洞房,乃得为大王之风也。故其风中人状,直惨凄惏栗,清凉增欷。清清泠泠,愈病析酲,发明耳目,宁体便人。此所谓大王之雄风也。”
皆様、本日で平成が終わりです。新たな年号で日本国がどれほどの飛躍をもたらすのかはわかりませんが、この国が少しでも世界のトップに戻るように、私はお祈り致します。


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