第1404話 自然との調和
- 2019/06/24
- 09:24

私の幼い頃の中国ではエアコンの普及率がかなり低かったです。これはあの頃に中国の駐在を経験したことのある日本人の方はきっと思い出せますね。あの頃の中国一般家庭は扇風機さえあればもう相当に金持ちのように言われます。農村ではうちわを煽って過ごしていたこともまったく珍しくないです。金持ちは徹夜で扇風機をつけていたら、翌日では一日中に肩が痛くなる人は本当に少なくありません。そして、漫才のような話ですが、いわゆる金持ちでも扇風機をつけるとどうしても電気代が高くなり、何とか夜間だけ扇風機を使用する人もかなりいましたね。

しかし、今日になると私がかつて住んでいた中国の小さな町は中国の最も人気の観光地になり、かつての東西100m、南北100mの田舎町は都会のように発展し、ネットで動画を拝見しているところではかなり広い道で高級自家用車が不通に走っているようです。当然、夏にうちわを煽りながらの生活や徹夜で扇風機をつける生活も存在しないはずです。今日の町の人々の顔をみると何故か私が日本に来た頃に驚いていたように日本人の顔色に非常に似てきています。実際に、日本に来て中国人とほとんど同じ顔をしている日本人なのに何故か皆様の顔色が色白でいかにも大自然の洗礼を受けていないことを私は感じましたが、今日の中国は色々な人が日本国で爆買いするほどに発展しているので、人々は日本人同様に大自然から離れている傾向は避けられに事実になるのでしょうね。私はこれで31年間も日本で生活しており、最近になって時々個人事業のお店が節約の為にエアコンつけていない部屋に入ると何となく気持ちが悪くなり、地元市役所が夏の温度を高めに設定するのも本当に腹が立ちますね。
私の幼い頃の生活はどうだったのだろうかと時々、私も真剣に考えるようになりました。日本国で太極拳を教えるようになってからは多くの方と同様に営業の為に色々な公的機関や安い教室を探して、できる限り太極拳の練習を部屋の中で行うように努めております。今日になるとなんと四つの教室も室内になっております。これは教室のはじめの頃に創造していないことです。私は少々古い考えを有している人間で中国では今日になってもかなり多くの太極拳教室は公園の中にあり、朝の体の訓練は少しでも大自然の洗礼を受けるようにすると考える中国人はまだかなりいるようですが、日本はこういう意味ではちゅうごくよりもかなり進んでいるようですね。でも、私はできるならば一つの教室くらいは公園や野外で今後も行って参りたいと考えております。
科学技術がどんなに進んでも農業はおそらく野外で行うようになりますね。世界各国の多くの農民はおそらく、炎天下で作業をしなければなりません。日射病になることは当然怖いですが、人間の体が大自然に慣れてしまえば、大自然の状態がどうであろうと人間は一定レベルまでついていくことも可能のはうです。
人間は自然の中で一定レベルの自己の体での温度調節能力を保有することは人間本来の能力です。エアコンの中にいると短い時間ならば確かに気持ちはよいかもしれませんが、自分自身の体で自身の体温調節しない時間が長くなると私たちの体はきっと壊れますね。
太極は一種の人間の体を小宇宙のように調節する養生術です。教室開催地の云々をなしにして、太極思想の中には当然、人間の体は自らの力で生命を維持していくことも含まれています。どうぞ、忙しい日々においてもできるだけ大自然に赴くようにしましょう。これは、太極を練習するものもそうではないものも皆同じです。


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