第1465話 太極というブランド
- 2019/08/24
- 08:06

私は何度もブログで呉式太極拳研究会を立ち上げた際に複数の経営コンサルタントと相談したことに言及しています。これは、現在の事業の前の事業をスタートする前にまったく経営のプロと相談せずにして、結果的にかなりの経営難に陥たこともあって、新たな事業をスタートさせる際にはお金を払ってもよいですので、経営のプロと相談しない限りではもう事業を立ち上げる勇気はまったくありませんでしたね。
私は現在の事業を立ち上げるにはかなりの迷いがありました。一つ前の失敗した事業と現在の事業の間には一か月ほどの居酒屋の客引きの仕事もやってみました。生計が立てるとまでは無理であることも承知していましたが、親戚が紹介した友達が経営するお店です。最初からいつやめてもよいと、いかにも自分自身のこれからの人生の整理の時間が欲しいので、お店の社長は逆に私のあの時点からの人生についていろいろと助言するようになりました。
まあ、当時の私は、生活保護だけはやりたくない気持ちで行動していました。

結局、居酒屋の呼び込みのお仕事は約一か月で終了して、帰国して家族からとりあえずの生活費と新たな事業のスタート費用を借りての呉式太極拳研究会の立ち上げになりました。これは六年前の出来事です。はっきり言って、私はぎりぎりまで考え込んで、ぎりぎりまで太極拳を教えたくなかったです。太極拳研究会の為にネットで色々と調査を続け、出来るだけ多くのコンサルタントの方と相談を重ねました。あの頃は本当にプロの方から色々な親友の紹介で知り合った経営に詳しい方々と毎日のように相談を重ねていました。中には一人のディザイナーの方のご提案で私は毎日のようにブログを書くようになりました。この6年間では母国中国の帰郷中に日本国のブログに接続できないこと以外は毎日のように書き続けて参りました。
あの頃のプロの方々との相談で得た結果の一番多かったのはいかにブランドを作ることです。ほぼすべてのコンサルタントの方は連盟の立ち上げを進められましたね。この点に関しては私がネットで色々と調査をしている際にも感じました。現在も変わらないですが、当時のネットで太極拳や中国武術を入れて検索していたら、びっくりするほどに沢山の中国武術連盟が現れましたね。
私はどうなったというと。こんにちになっても連盟ができていません。おそらくいつになっても私は自身の教室を連盟化にはしないと思います。
結論から申すと、中国上海に行けばまだ私の代わりに教室を任せられる人間が数人ほどいると思いますが、日本国では非常に残念ですが、私の代わりに教えられる人間は今のところにはいませんね。よって、嫡伝呉式太極拳を教えている私にしては連盟化が今後もほとんどないと思います。
考えてみると、当時の私を手伝ってくださった方々は誰も私の太極拳がこれほどに異色とでも異端とでも言えるものかを信じなかったと思います。当時の皆様が私のこのような独特な太極拳しか教えられないことを知っていればきっと、私には連盟化を進めないでしょう。
そして、当時の研究会を立ち上げるための自分自身の調査を進めれば進めるほど怖い気持ちも増していましたね。連盟化が不可能なのに、私は一個人で色々な連盟と競争することになります。この状態ならば他の誰であってもこわくなりますね。結果、私はいつでも継続できなければ、他の中高年の仕事をする覚悟で呉式太極拳研究会を立ち上げました。まあ、日本人はかなり中国人に似ていて固定観念で物事を判断してしまう癖がありますので、最初のころでは、私が教えている太極拳はただのわけがわからない物に過ぎませんでしたね。
最初の頃では、色々な見学者は私に、日本の太極拳はこうこうですと、色々と私に教え始める人もいましたね。おそらく、その方々のからすると私は一都三県の約5000個の太極拳教室の一つに過ぎないでしょうね。でもはっきり言って、5000個の教室の教える者の見解もきっとことなると思います。はっきりとした免許のいらない世界ですので、一人の人間としての考え方があって当たり前だと思いますが、ただ、私の教えはあまりにも一般の太極拳の考えとあまりにも距離があって、異色と言われても本当に仕方がないですね。呉鑑泉は楊式太極拳がもっとも流行っているところで自分の流派を立ち上げましたので、独特ではなければ有り得ないでしょうよ。
ブランドを立ち上げるのは色々な方法があります。何とか芸能人を宣伝に充てることとか、世界大会でメダルでも取得すれば、この日本国では相当の信ぴょう性が高いものになりますね。政党がバックにあれば国全体の市場をほぼ独占することは日本も中国も同様です。人の悪口を常に言っているならば、結果は分かれるとは思いますが、人を誹謗したことで自身の商売のプラスになることも有り得るのです。当然、多くの知り合いを一つの連盟にすれば、一つのブランドを立ち上げることは可能です。
しかし、私は自身が教わった呉式太極拳、かなり異色的な太極拳を一人でも多くの方に伝えたいだけです。狼一匹ですのでブランドとして立ち上げるのはあまり簡単ではないですが、頑張ります。


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