第1470話 四十肩の恩恵
- 2019/08/29
- 10:49

確かに西洋の「聖書」ではこのような言葉があったと思います。
2 Corinthians 12:9-11
And He has said to me, “My grace is sufficient for you, for power is perfected in weakness.” Most gladly, therefore, I will rather boast [a]about my weaknesses, so that the power of Christ may dwell in me. 10 Therefore I am well content with weaknesses, with [b]insults, with distresses, with persecutions, with difficulties, for Christ’s sake; for when I am weak, then I am strong.
I have become foolish; you yourselves compelled me. Actually I should have been commended by you, for in no respect was I inferior to the most eminent apostles, even though I am a nobody.
まあ、神様も自分の弱さを感じる時があったようですね。
ところで、誰だって四十肩や五十肩を嫌うのですが、人間は毎日のように重労働をすれば体のどこかで悲鳴が上がるはずです。それに夜の晩酌で飲み過ぎれば、何となく四十肩を助長してしまうことも考えられますね。日本の整形外科ではこれらの病気に対しては基本的に湿布、理療でほとんど打つ手がないと言っても過言ではないですが、民間の鍼灸師も実はこれらの問題にはかなり難しく感じているようです。
ちなみに、私も一介の俗人でなんと40過ぎてからは左肩がいつものように少しおかしいです。いわゆる四十肩ですね。それが五十代になってもあまり変わらないですね。知り合いの他の鑑泉社の先生も70近くになってまだ治っていないようですね。人間の体はどれほどにみじめなものかはわかりますね。
先代の一人も五十肩に悩んだことがあって、他の流派の太極拳巨匠も似た問題があったようで私は特に気を落としたことはありません。人間はもはや、常に少し病んでいる状態が逆に丁度よいと感じておりますね。特に太極修練の人間からすると人体も人生も常に修正すべきものであって、人の体は宇宙に似ていて、常に何か問題が起きることがタオイズムであり、人体でどこかの一か所が上手くいかないこともまったく珍しくないでしょう。

太極拳の母拳と伝説されている「三世七」が中国唐朝の先人が大病した際、全身のどこもまったく力が入らないことで悟られたと言われていますが、これの歴史出典はおそらくないですが、今年も私がかなり調子が悪い時に何時間も太極拳の練習をした際には、太極拳の起源の重病の状態から来た説もまったく不可能ではないことがわかりました。一か月前ではもしかして研究会始まってから師範の私がはじめて病欠になるかもしれないまで深刻でしたが、3時間ほどの太極拳練習が私を復活させましたね。
人間は、病気をしないことが有り得ないですね。
実際、この世に完璧な人間、完全に健康体である人間は有り得ないことは誰も知っているはずだと言いたいところです。人は誰でも風邪をひくことがあって、誰も熱を出したことがあると思います。逆に、海外の医学専門家の統計によると世界では稀に数十年間に一度も病気をしたことのない人間がいるようですが、その方々はほとんど、とある日突然してかなり重い病気になり、間もなく帰らぬ人になるようです。専門家の推測によるとこれは、一部の人間の免疫力が並みならぬの強さですが、しかし、その人の体に何かの異変が起きても何故かその病気が表になかなか現れなく、かなりの重病になって一気に出た時点では手遅れになりますね。
ところで、長い間にわたくしのブログをご覧になっている方ならばきっと、「整体勁」とう言葉がおわかりになるかと思います。これは、太極拳の基本であり、人間の体のほとんどの部位が連動して動くことになります。
そして、太極は出来る限り、人間の一番敏感である両腕で相手の力を受けることではなく、体の他の部分も両腕と同様に敏感に相手からの抵抗を受けることになります。これがいわゆる「整体勁」ですね。
そして、本当にお陰様で私は自分の左腕が少々違和感があったことで無理して抵抗を受け止めることができない状態で私は腕以外の部分で相手からの抵抗を長い間に試行錯誤して、推手練習の際にはなるべく人様とぶつからない状態にして「整体勁」を練習していました。
十三勢を通り抜けたのも、固有分明を過ぎたのも四十肩のおかげですね。
もちろん、これからは肩の違和感もできる限り自力で直していくように努めます。どうしても無理の場合は信頼できる鍼灸師に頼んで、何とか自身の状態がよくなったところで内力で解決できればと思っています。
最悪の時は断酒もしなければならないと思います。人類はそれぞれ体質が異なり、体に合わないものは摂取すべきではないです。
そして、太極修練をしていく限り、自分自身の体を修正していくことは日課であるべきです。頑張ります。


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