第1511話 気への意識はすべきか
- 2019/10/09
- 11:53

太極は一種の気功であることは今日では多くの方と共有できますが、何故か、気についての話し合いになるといつも意見が分かれてしまいます。これはもう前の世紀の80年代からはじまったことであり、特に驚くことでもございません。逆に、私が感じている気の難しさは丁度、太極の難しさにぴったりと重なっていることは40数年の太極拳訓練で徐々に悟ってきました。
気は、我々のいかなる意念にも動じずに体に存在していることは古代の色々な分野の研究で知られていますが、近代になってなんとか脳の指令で気を動かし、気を集める考え方もいかに近代的な発想であり、近代人が気の訓練はどれほどに難しいかが見えてきます。私が住んでいる小さな田舎町でも色々と気功の専門教室やサークルが存在しています。町があまりにも小さいということもあって、年配者は少し昔風に今近所同士は適当に声をかけたりしていることもあって、地元の気功教室のことは自然と耳に入ってきますね。(MRしたことは一度もない)その中の一つのサークルの内容は、脳が一つの方法で想像すれば、次の日にはもう立派な気功師になったと伺っています。これも私はまったく驚きません。1980年代の中国大地ではもはやこのように一晩にして本当に沢山の気功師がうまれたのですね。

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中国という国は昔から人口が多く、面白いことに特殊的な能力を持って生まれた人は実際にいるようです。私は実際に世界の色々な国に特殊能力を持っている人間がいると信じております。当時、先代の馬岳梁氏も国の要請があって、特殊能力のテストに参加したことがあり、師匠も最初はあまり信じていなかったのですが、テストを終えての馬岳梁は我々にこのように話してくれました。
生まれつきに気が体中に流れている人は存在しています。
成長して筋肉が緩んだまま、普通に生活することができる人類がいます。子供の人も自然の気が流れる状態になっています。
何も練習していないですが、数十年も太極を練習してきた人の体にかなり近い状態で生まれる人がいます。
神様は本当に不思議です。
当時、馬岳梁氏がかかわった測定内容はこうです。
隣の部屋に書かれている文字を体で感じてそれを当てること。素手で紙を発火させること。密封した容器にあるものを当てることでした。文字を感じる測定は一人の女の子でした。技と読めない英字を左右反転に書くまで測定しましたね。女の子は読めないと言って、実際に紙で反転文字の形を書き出しました。当時の中国の小学校ではまだ英語を教えていない時代でした。先代馬岳梁はあれで特殊能力を信じるようになりましたね。当然、このような人間は数千万人なし数億人の中に一人ではないかと当時の各分野の専門家が推測していました。その日、れいの女の子は二時間も測定をしていたら、何故か急に隣の部屋の字がかすんで見えて、読みづらくなったと訴えはじめたのですが、馬岳梁氏がその子の頭に手をかるく置くとすぐにはっきりと読めるようになったそうです。測定専門家はすぐに馬岳梁氏にも隣の部屋の文字が読めるかどうかを測定したいと言い出したのですが、馬岳梁氏は無理だとして断りました。
その後、馬岳梁氏は女の子のご両親に尋ね、この特殊機能をなるべく封印するようにしたほうがよいと話しましたが、そのご両親はそれを無視して、女の子を中国全土の色々な表演会に参加させて、女の子はたちまち有名人になったものの、確かに四年後に急逝されました。本当に悲しいことです。
結果を申しますと、気は毎日のように訓練を続けることで徐々にえるべきものであり、体内の気が感じるようになったにしてももっと訓練をすべきです。気がはっきりと流れていない状態では何もないとのことで練習もそれほどに大切にはならないのですが、気が流れていれば、その流れが変なところへと行かないように正しい訓練が必要ですし、上級者の指導も必要になります。馬岳梁氏がれいの女の子にその特殊能力を使わないように勧めたのがこれが原因だと思われます。
長い訓練を経て、ようやく体内の気がはっきりと流れている状態を感じる感覚は、昔の太極専門家が一般人に話したこともありますが、何故か人類はいつの時代もこの感覚を想像しながらして練習する癖がありますね。太極の専門家の立場からすると人類は気を想像すればするほど、実際に気が動かなくなります。
気の近道は基本的にありません。気の形成は人体の一定の改造がない限り有り得ないです。
例えば、成人の恥骨結合はしっかりとわかれて、異なる方向へと動くことができるのでしょうか。腰椎や胸椎の上昇と回転、尾骨と骨盤の分離、骨盤と大腿骨の分離などが要求されます。このくらいできれば、気は自然と体内で流れるようになります。
もちろん、自身の気を完全にコントロールできるようになるのはもっと歳月がかかりますね。

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