第1531話 健康太極拳とは
- 2019/10/27
- 07:51

地元では站桩を当たり前にやっていて太極拳教室だと名乗っているところが複数存在していますね。私は当然、声をかけることがないですが、楽しく練習しているご婦人達は私の教室に来て色々と教えてくれるのですね。「我々は健康の為に太極拳を練習しているのよ、動作も簡単だし、ほとんど体を動くこともしないし、体も全然疲れないし、練習時間もかなり短いです。我々の太極拳はかなり楽だから、健康にいいですよ」と、私はこれを聴くともう返す言葉がないですね。公民館の職員さんにお願いして、これ以上の我々に対する邪魔をしないように忠告をさせました。まあ、世の中の色々な健康太極拳、しかも、色々な国に土着化された制定太極拳や伝統太極拳は自分勝手ですべてを決め、人によっては何も疲れを感じない所謂太極拳が健康として判断されてしまいますね。太極の本来の健康はいかなるものかを真剣に考えみたいですね。
当家太極拳巨匠で私の師匠の一人の馬岳梁氏は医者でもあります。彼は太極の健康の関連をこのように解釈しています。
一般的な疾病は精神から来るものと体質からくるものがあります。太極の主な考え方は心身の両方からパワーを補っていく方法です。太極はゆっくりと色々な形の動きを繰り返しするので、本格的に筋や関節の伸びと気血機能の調和によって、人間の神経衰弱、貧血、消化不良、他に内蔵や骨格、アキレスの諸問題にも効果があります。例え、不治の病であってもかなり大きな効果があります。しかし、重い心臓病の方や結核の2、3期の方ならば、練習時間は徐々に増やすべきです。やりすぎると逆効果になりましね。もちろん、常によい師匠の指導が必要です。
太極拳家兼医者の馬岳梁氏の考え方は皆様の心に何か響いていないのでしょうか。

結核という病気はもう既に1900年代前半に中国大地で猛威を振るっていた病気ですが、今日の世界ではもうほとんど確認していないようです。もちろん、当時の中国では結核にかかっていたらペニシリンを打つ手段しかなくて、それにかかればほぼ不治の病になってしまうのですね。師匠馬岳梁は当時の若い頃の私に対しては、何かの風邪などの問題になったら病院へ行くように勧めていました。今日になって、私はやっと師匠の考え方が理解できるようになりましたね。当時の私が練習していた太極拳はまだ重い風邪には抵抗できなかったからですね。太極で健康を手にすることも一定の年数の継続した訓練が必要でしょう。わかりやすく言ったら、たとえ正しい太極拳を一年二年を練習続けても必ず病気の予防や治癒には効果があるとの保証がないことになります。今年は私も二十数年振りに本格的に熱を出してしまいましたが、懸命の練習でかなり早い回復はおかげさまで何とかなりまして、実際、熱を出したことで体に対するショックを回復させたのがどうしても一定の日数がかかりましたね。どんなに体質がよい人にしても油断すると風邪をひいて熱を出します。同様に風邪をひけば、どんなに体質の良い人間もショックは残りますね。
体が非常に楽をしていて、適当に体を動いて何も疲れを感じない状態で健康維持ができれば、世界の誰もどの民族も本当にすごく簡単に健康を手に入れるのでしょうね。実際、太極拳を練習している人間は普通に風邪をひきますね。病気もします。50、60で命を終える太極拳大師もかなり多いです。太極拳は世界のどこにおいても免許が必要ではないので、太極拳と名乗るいかなる詐欺も実際に成立しますね。
私はかつてのブログで何度も長寿国である日本の現在の百歳を超える方の数を言及しています。確かな報道によれば、日本国は現在100を超える老人の方々の数は約67000人ですが、私はこの能力がないですが、実際のこれらのスーパー長寿者の何割が民間の色々な太極拳を練習していたのかを知りたいのですね。本当は、この世の中にいかなる発言も実際の調査データの元で行うべきではないでしょうか。少なくとも数十年の修練の経験、または名乗る太極拳団体の平均寿命の統計などが結果的に健康維持の証明になれますが、その他のいかなるスローガンにしても空しいものに過ぎませんね。
よって、私が日本で太極拳教室を経営してまだ6年しか経っていないこともあって、私は結果的に健康維持と長寿を目指すとしか言えないです。練習して本当の意味で健康になったとしたら、会員の皆様に伺わないといけませんし、人は6年間だけ生き延びただけでは長寿なんか言えません。いつも、申し上げているように人間は、健康維持程に難しいことがないですね。


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