第1532話 純以意行
- 2019/10/28
- 15:04

太極は力を使わないで意を使って体を動かすこととして知られています。だが、人間は普通に動くと誰も筋肉を使って、力を使って動くのですね。これは何故かというと、人間は脳から指令を出して、体が普通に動くとしたら指令の元では当たり前に随意筋が動くようになります。このように筋肉の働きによって人間のあらゆる動作が成立します。
しかし、太極の色々な中国語の解釈を誤解する人も多いです。古代中国語の色々な拳論では、「以意貫之」という言葉がよく使われていますが、これを読むとどしても近代人は脳の指令をもっと強くすれば「以意行気」が完成すると解釈してしまうのですね。実際、脳の指令を強くすればするほど人間は力で動いてしまうのです。古代導引術を修練する人は筋肉ではなく、体が自ら動くことは太極にかなり似ています。太極の動きはもっと複雑です。人間は体がまったく力がかかっていない状態で体が自然に動くことができれば、意による動きになりますね。長い訓練によって、人間は徐々に力を使わない状態でができるようになると、脳が空っぽになれば体が自然に動くようになります。少し雑念が出ると動きがすぐに消えてしまいますね。
逆に、「以心運氣、以氣運身」の中の心は心臓ではなく、人間の脳になります。人間の各関節と骨格が互いに邪魔しない状態、つまり、双重ではなく虚実分明の状態が長い訓練の末に得ていれば、人間の体にはじめて気が現れます。その気をコントロールできることが以心運氣です。もちろん、気をコントロールするのは人間の脳ではありません。実際に太極の気をコントロールするのは人間の体です。脳が指令を出して体を動かす状態では、人間はいつになっても部分的に体を動かす状態になります。

どのようにして、以心運気状態になるのかときっと、多くの方が知りたいでしょうね。これは。私のレッスンの時に申し上げている色々な姿勢と微妙な太極拳の動作にかかっています。例えば、太極拳は力を使わないことになりますが、でも、初心者の方ならば、ある程度の力を使わないと全身の虚実に至ることがなく、気を感じることもないですね。初心者が太極を練習する際にはある程度の力が必要です。というか自然に力がかかってしまいますね。問題はどこに力を使えばよいか、どこは力を使ってはいけなくて、緩んでいるべきかは正しい師匠が必要です。
話題が急に変わって申し訳ないですが、世界のどの国も太極拳を教える為の免許はいないと思います。これは日本も同様です。がしかし、現在の日本は日本国の国家免許を所持していない者の鍼灸治療は許されていないことから、今後は日本国でもいつかは太極拳師範の国家免許制度になると感じております。しかし、この世の中のすべての分野では基本的に真理は一つしかないです。もしも、すべてが国家権力によって市場が占領されるのならば、資本主義の原点もずれますね。一般的には資本主義では優れているものが普通に大切にされます。日本は自身の国家免許で鍼灸のレベルをかなり低くさせていることを申し上げているのは日本国の鍼灸師でありますね。いつか、日本国で太極拳も免許が必要になったら、それがどうしても専門学校に何年も通う必要がなければ、私は太極拳の免許を取ってみたいですね。免許がなければいつかは教えることができない時が来る気がします。日本国は、第一党が適当に決めれば、それが普通に法律になりますね。これを考えると私はいつも言えない疲れが来ますね。


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