第1535話 アマチュアレベル
- 2019/10/31
- 15:57

私は自国においても、日本においてもかなり色々なアマチュアの分野でつまずいたことがあります。 自国上海では1980年代前半に流行っていた休日の公園英会話は正にアマチュアレベルの英語学習ですが、大学生や色々な海外を目指していた社会人の皆が何故か英会話を公園で練習することで色々な公園に自然に集まり、本来の英会話の目的だったのですが、後には男女の合コンまで発展して、色々と問題が起きていましたね。まあ、アマチュアレベルの集まりの場ですので、仕方がないと言ったらそうなります。もちろん、中国の各公園の中では色々とアマチュアレベルの太極拳教室や武術教室もいまだに存在していますが、今年のはじめに地元の方より問い合わせがあって、私の太極拳教室は中国の各公園の中でやっている踊りとは同様か否かとのことでしたが、当然、当方はプロであるとしっかりと答えました。
しかし、来日して私は一流企業にも色々と勤めて参りましたが、一般論からすると日本の企業はアマチュアレベルがかかり多いと感じています。売る方はとにかく理屈がないと言って、商品の不具合などでは当然のように徹底的に頭を下げるのですが、もっとプロレベルで商品の徹底した品質管理をしたのかというと、現場にいると日本国の強みでもある電気製品は意外にもあまり凄い品質管理が徹底しているとは考えられないですね。昨日も私は家の洗濯機があまり長く使っていないのに急に壊れたことで右往左往してかなり時間のロスを喰らいました。最近では国産のパソコンを買うならば、私はどちらかというとスペックの良い中古品を 使っています。今日の日本製電気は本当に長く使えなくなりましたね。新品と中古が同じくらいの持ちだったら安いものにしますね。かつての三種の神器はどこに消えたのだろうかと言うとおそらく、多くの日本人が答えられないと思います。私は多くの企業がマニュアルだけをしっかりと決めてのルール通りの仕事に問題があるような気がします。個人的な考えに過ぎませんが、マニュアルの元で仕事をすれば、人間は誰も分析せずにただ体力で耐えるだけの仕事に没頭すれば、その仕事は時代に取り遅れることになります。技術の日進月歩、人々が常に高度な電気製品を望む気持ちは近代社会に於いて当たり前にりつつありますが、少し前の高級品はゴミのような値段で売られること自体は私にとってのアマチュア経営になりますね。一つの不動の理念の元での進化はプロだと思います。他所様が新製品のデジカメを発売するとすぐに購入してきて分解し、似たり寄ったりの機能とプラスαの進化は今日の市場で売られている商品の現状だと感じています。中にはどこも真似せずに高度な製品を開発し発売するメーカーもありますが、当然、そのお値段はかなり高額になりますね。
当然、デジカメ一つを生涯かけて使っていくとはないですが、作品を楽しむ私くらいの者ならば20〜30年の寿命は必要ですね。もちろん、プロ写真家ならば5年ほど使えるのは最低限度でしょう。洗濯機が一年で壊れるのは到底考えられないです。私は量販店の店員さんに何故、電気製品の寿命がこれほどに短いのかと尋ねると、その答えは「安い物を買うから」との一言でしたね。でも、私も高い商品を購入したことがありますが、直ぐに壊れてしまいました。量販店では運が悪いと、そして、売り場の責任者らしき人は最近の電気製品はこのくらいで壊れるとの回答をいただきました。まあ、一説によると壊れないならば新商品を買う人もいないとも囁かれています。まあ、 人間は使う物は壊れて当たり前ですが、景気が冷え込んでいるにもかかわらず、電化製品の寿命が短いならば、私は理不尽の限りですね。

ところで、人様の健康を扱う養生術や武術はできる限りの人間の命を稼いでいかなければならないと思います。しかも、命のある限り人間は健康体であることが養生術の根本だと思います。スポーツとしての太極拳ならば怪我は仕方ないと思いますね。他の色々なスポーツも怪我は付き物です。怪我で有力選手の選手生命を奪うこともあれば、頑張り過ぎていて命がかなり短縮されてしまうことも沢山伺っています。もちろん、人間の命は色々な要素によって決められていますが、養生術のプロがかなり短命になってしまうことは、その養生術も所詮アマチュアレベルでしょう。アマチュアレベルの設計や仕事は製品の寿命が短くなってしまい、消費者がもっとお金を出せば何とかなりますが、人間の命や健康にかかわる仕事でしたらアマチュアレベルの仕事は本当に困るですね。
太極拳という専門職もそうですが、日本国の 鍼灸レベルが低いことや整形外科の偏った治療法はもはやそれらの分野の方々が自ら色々と指摘しています。日本のプロスポーツ選手が怪我した場合、諸外国よりもかなり治癒する時間がかかってしまいます。骨折していなければ、一種類の湿布の対応のみですね。理療の手技レベルもはっきりと西洋に遅れており、積極的に鍼灸を取り入れないと言うか、鍼灸がいかにもレベルが低いので使う物にならないのも確かですね。
このように、社会一般から養生術、西洋東洋医学の色々な分野で何故か 先進国なのに、適当に仕事をして、その結果が色々と被害が広がっていると感じておりますが、いかにして、我々はもっとプライドを持ってプロの仕事をすべきかとのことは私が毎日のように試行錯誤で頑張っております。専門知識がなければ、勉強すれば良いのではないでしょうか。レベルの低い分野ではもっと技術的な学習や謙虚に色々と吸収すべきではないでしょうか。何でも今まで通りの仕事ならば、それこそ中国の文化革命の頃とあまり変わらない気がします。太極拳という専門では私は自身のことをプロだと認識しておりますが、それでも、私はいつでもどのように教えていれば、学ぶ皆様がもっと簡単に理解できるのかで力を注いでいます。もちろん、結果的に太極の訓練は体が一定の結果として残すものであり、このような分野に於いては真のプロの教えと個々の日々の訓練、そして、自身の体の内面状態への悟りが大切です。太極と言う 分野でのプロレベルは他の分野でのプロよりも一層の難度がありますね。


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