第1552話 対談の実現
- 2019/11/17
- 08:31

BUDO-STATION代表の山田先生のおかげ様で私の長い間の夢である「対談」が実現できそうです。今までは、非正式的な会談は何度かありましたね。医者の方との会談は結構楽しいです。日本の政治家との会談はつまらないことが多いです。もちろん、私にとって、最も楽しい会談は日本文学の先生達との会談になります。これは、今日の実生活の中では中々日本文学に触れるチャンスがすくないからだと思いますね。来日して暫らく経ったところではいつも、会話がかたいと言われていました。何となく文書のような喋り方が多いとか、でも、別に沢山の小説を読んだわけでもありません。今になって徐々に日本人との差が詰めてきたつもりでようやくわかったことですが、それは会話が足りていないからですね。会話と言っても、仕事ならば使う単語も決まっています。私にとって、日本国での色々な分野の仕事の経験は実は色々な異なる会話のチャンスであり、もしも、少し手も日本語ができると言われれば、沢山の種類のお仕事に感謝すべきですね。
そして、今日になって、おかげさまで私はようやく人生の中で一番長く働いたとも言える現在の太極拳教室に至っています。太極は私の人生の第一の専門であり、太極についての色々な分野の方との対談はこれ以上にない至福の時です。もちろん、対談の中では私は今も今後も相手の考え方を最大限に尊重することに徹してまいりますが、自身が先代より培った太極理論はぶれなく伝えて参ります。周りはもう既に、私が秘伝をしゃべり過ぎないかと心配してくれている人がいますが、これは、まったく必要がないと思います。この世のどの武術の秘伝も数十年かけて、または人生をかけて修行をしなければ決して、習得できるものではないはずです。文化遺産として、人類の遺産としての太極がこのままで終えてしまうのならば、太極嫡伝の我々の責任が大きいです。
そして、私の耳を疑うほどに、数日前では我が鑑泉社の中国非物質遺産登録が国家の最終審査に差し掛かったと伺いました。昨日は私が本部の副社長の姉弟子に連絡を取り、それをわざわざ確認するようにしました。ちょっとした会談の中で私はこれでやっと、我が鑑泉社が呉式太極拳の本流であることが証明されたと言い出していたら、副社長は、我々は元々本流であると声高らかに答えてくれましたね。確かに、近代人としての太極修練は中々簡単なものではありません。我々は先代の二人や他流派の諸先輩ほどの凄い結果を残していないのが残念の極りではありますが、少なくとも、太極門の本流の意地だけは失われてはいけないと思います。そして、我々は人生をかけての修行、会員の一人ひとりにできる限りの優しく分かりやすいレッスンの提供が太極門嫡伝者に課せられている責務だと感じております。
そして、対談は今日のネットでも流行ってきましたね。確かに、プロの人はYOUTUBEでかなり稼いでいると聞くと誰もが心が動かされますが、私はおそらく、ユーチューバーにはなれないと思います。時間がないからですね。昨今の休日では日課の練習をして、ゆっくりと休みようにしていますが、そろそろ機能訓練もしないと年による衰弱も目立ってきていることもあって、私は今後、今の仕事の他に仕事をすることはできないと感じています。もちろん、呉式太極拳を宣伝するための色々な会談は今の仕事に一部であると確信しており、より自然体で臨んで参りたいと存じます。応援、よろしくお願いします。


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