第1765話 太極用法憂鬱

私がいつも手にしている棒はこのような使い方もあります。


武術の套路用法は別に日本だけではなく、太極にしか存在しないわけではありません。武術である以上、套路がまったく使えないと言ったら、それこそ笑われてしまいますね。もちろん、太極は独特な武術であり、人間自身の弱さカバーされ、一般的な手合いでは力も反射神経も特に必要がなとの見解からすると、太極は他のどの武術で真似しても、中途半端の結果しかでませんね。

昨今、世界の色々な国では、コロナの第二波はどのように、国や地域はどのように人々に自粛させるのか、生計が立たない際にどうすればよいのかで一杯いっぱいですが、正直なところ、人々はもう太極に関してほとんど無関心ですね。
たまたま、元々は予約してあって、色々な自粛令も徐々に解除されて、多くの太極拳教室は懸命に宣伝を出すことは嬉しいですが、それらの共通点もかなり似ていますね。しかし、太極をとんど理解出ていないかtら、太極基本拳の練習もほとんどしていないのに、このように太極の用法を適当に説明すれば、それこそ、狂人格闘家が突っ込んできますね。

一方、太極勁の習得の難しさは誰も知っているとは限りません。逆に多くの太極愛好者は太極が非常に簡単で単純なものだとも言っていますね。
だって、一発こう来たら、一発こう返せと、まあ、もちろん、格闘はこうなりますね。しかし、太極の練習を教えている人物が正しく教えているかはさておき、世の中では一般的に2～3年の太極練習ですぐさまにこの動作はどう使うのかで研究しはじめるのです。更に、一部の教える人間は教室のはじめて通う人に太極拳の一つの動作を教えて、今日からの生徒さんにもかかわらず、その日に生徒にすぐさまにこの動きの使い方を教えてしまうのですね。私は本当に疑問に思っていますね。

極真空手創始者の大山先生は、多くの方に極真を極めるには基本の一万日かかると告げていました。それは我々と違って、毎日のように色々な打撃のパターンを何万回も続かれてはじめて「武術の用法」と言えるのでしょう。いいかえれば、どの武術も惜しみなく時間をたっぷり使って稽古していますね。
武術の用法は、一つの動きを時間かけて稽古を続けることによって、はじめて用法へと昇華するのです。まして、太極は、「以柔克剛」、「以小勝大」、「捨己従人」など、色々と人間にとっての難しい状態で相手に勝たなければなりませんので、太極拳の練習を沢山、正確にしないで、ただ、毎日のように用法の研究を続けるのは本末顛倒ですね。
太極は用法がないわけではありません。ただ、私が今皆様に教えてもまだ理解できないと思います。実際に私は時々レッスンの中で用法に言及していますが、まだ、ほとんどの会員さんは理解できない状態です。
一部の人が当研究会に見学の際に太極拳のこの動作はこういう風に使うものだとして、私の生徒さんに教えたことがありますね。これは、私の生徒さんとしてはただ、色々と違和感が生まれるだけですね。何故かと言うと、これは他の太極拳教室がやっていることです。7年間の努力、ようやく実るようになってきましたね。

封建社会では、手抜きしない太極拳は家の中でしか見せません。私は研究会の中で出来る限り、かつての家の中の太極拳を教えております。これは、家の中の太極拳の短縮版です。

会員様募集しております。

伝統太極は本来、練習する際に音楽をかけるべきではありません。その理由は、耳が脳にかなり近く、刺激的な音や声は脳の絶対的な静粛を邪魔するからです。もちろん、太極の凄い達人ならば、脳が音楽の振動を感じても絶対的な静粛を守り、逆に体内の内勁で音楽による空気の振動と同調して動くことは可能です。
私はこれを目標にして修行致します。