第1825話 勘違いだらけの靠勁と中定
- 2020/08/20
- 11:30

いつも、ブログで言い過ぎないようにと気を遣っていますが、実際、十三勢の一言と言っても10数年または人によっては本当に数十年、それより、もっと多くの人は生涯かけて懸命に練習を繰り返ししても十三勢の習得ができません。
そもそも、十三勢とはいかなるものかで現在の世界ではそれこそ十人十色で多くの説が存在する中、私がこう話しても世の中は実際にどれほどの人間が賛同してくれるのかを考えると私はいつも躁鬱的な気持ちになります。まあ、正解を言っているにも関わらずあまり賛同されなく、太極門嫡伝者なのに、公園で練習していたら色々と指導が来ていて、結果的に私の練習は間違っているとかで結構疲れるのでしょうね。練習が邪魔にされて、その人たちとも喧嘩したくないので、別の公園に移して練習するしかないと、これは、上海に帰郷する旅に起きる本当に嫌な出来事ですね。
私は中国語の「無独有偶」という四字熟語も日本で使われて欲しいとずっと思っていますが、弟子の一人が都内の公園で練習していたら、中国人のおっさんに色々と指導されて、おまけに俺の太極拳やれと、無理やりに24式太極拳を練習させられたと伺っておりますね。
ようは、自分がやっているのが本物だと、そして、どいつもこいつも、皆が巨匠になった気持ちで毎日のように夢を見ているだけの人は昔から多かったのですが、今日になってもあまり減っていない気がします。善良な日本国民がそれに染まらなければ良いですね。
十三勢の靠ですが、日本で私は餅つきのハンマーのようにと喩えております。ハンマーは木でできており、ハンマーの頭はどの部分も同じ軌道、同じ軌跡で一点に集中して動いています。靠勁はこれと同様に、我々の体のパーツのほとんどが一つのポイントに向かって、ほぼ同じ軌跡で動き、動いた距離も各パーツが到達した際のパワーもほぼ同じであれば、靠勁が成立しますね。
いいですよ。真似してみて下さい。私はこの靠の中で、体のどこも止まっていない中で、この一撃は相手の軸に直接当たるかまたは、相手の一番弱く、元々、中定がおかしくなっているところに直撃しないと、自分自身の重心維持もできないはずです。
太極拳の中で決まったパターンに動作があり、この決まった動作で我々は毎日のようにゆっくりと練習する慢架の中に、全身のすべてのパーツが同時に動かなければなりません。もちろん、それよりも多くの動作は体の一部のどこかが止まるべきです。
これが中定です。体をすべて硬直して、棒のように立ってもこれは決して中定とは言えません。
皆様、途中での広告、申し訳ないですが、BUDO-STATIONカレージは一般公開しました。私のネット講座も入っております。
スタッフの者がリンクを工夫してくれました。下のリンクをクリックすれば、直接お支払いのページが現れます。
今回の年会全24回の講読料は税込で¥110,000円になります。長い準備期間から、双方のスタッフの収録にかかった時間と制作のかかった勤務時間を考えると、このくらいの価格が妥当です。
何卒、よろしくお願いいたします。
どしどし、ご購読ください。
よろしく、お願い申します。下をクリックすれば、直接、BUDO-STATIONの申し込み、お支払いページに入れます。
ブログは広告の下へ続きます。

当家は古い時代から同様のような歌がありましたね。
進定膝
退定膝
前提壇中後提膝
…
まあ、流石にネットで完全に秘伝を喋ってもどうだろうし、話ても理解できないと思います。そして、私は現在、一部の真面目に練習している会員や弟子にこの中定の話はしはじめていますが、これも結果論であって、秘伝を話てもこの秘伝が練習を通して習得するまではどうしても時間がかかります。
そもそも、修行しなくても達人になる方法があれば、私もそれを知りたいですね。
いつものようにまた話題が変わり、そして、いつものように多くの方は、私は健康のために太極拳を練習したいと仰る方が本当にいつでもどこでも現れます。
では、はっきり申し上げておきましょうか。中定がまったくない作られた太極拳では本当に健康になれるのか、それとも腰椎や膝を壊してしまうのかは、皆様が是非、ご自分の体に聴いて下さいませ。
正しい太極を教えているつもりです。よろしければ、一緒に練習してみましょう。
封建社会では、手抜きしない太極拳は家の中でしか見せません。私は研究会の中で出来る限り、かつての家の中の太極拳を教えております。これは、家の中の太極拳の短縮版です。
会員様募集しております。
伝統太極は本来、練習する際に音楽をかけるべきではありません。その理由は、耳が脳にかなり近く、刺激的な音や声は脳の絶対的な静粛を邪魔するからです。もちろん、太極の凄い達人ならば、脳が音楽の振動を感じても絶対的な静粛を守り、逆に体内の内勁で音楽による空気の振動と同調して動くことは可能です。
私はこれを目標にして修行致します。
スポンサーサイト