第1898話 太極の神秘度
- 2020/11/22
- 12:10

色々なブログや記事で昔から太極はかなり神秘的な武術であると言われていますが、近年は逆に太極はかなり簡単だとも言われ始めています。だって、何式太極拳は3ヶ月で完全習得できるなどのビデオが色々と各国の言語で出版されている中で、我々がどのように太極が難しい武術であると言っても世間では簡単だ簡単だと言っている限りでは、我々が異端扱いされるだけです。例え、これ以上に太極の難しさを説明すれば、ただ、お客様が敬遠してしまうだけの結果が残されます。もちろん、更に異論ばっかり唱えていると本当に一般の方々は寄せ付けにくくなるばっかりか、興味を持たれた方の継続も難しくなりますね。あっちこっとで太極簡単論が巷のどこかで吹き鳴らされ、我々がどんなに正統派の対局を展開しても孤立させられるのは避けられないです。
がしかし、私は基本的に嘘をしてでもお客様を集まろうとしていません。もはや、自分が信じている太極基本原理をなんとか貫くことの大切さを痛感しています。毎年の春には色々な電話が携帯にかかり、色々とプロレベルのページ編集が当研究会のホームケージを見て、これでは、集客がきっと悪いと言う結果で是非ともページを見直すことで手伝わせてほしいとの連絡はあっちこっちかかってきます。もちろん、毎年違う名前の会社からです。電話でいきなり当研究かページのどこどこがいけないこともかなり直接に指摘されます。
難しすぎてお客様がわからない、付和雷動ではなくて主張が強すぎとか、ブログを書いているとどうしても失言が多いので、減らすかやめることもけっこう進められましたね。そして、ネットの主張については、他のページから色々な参考内容があり、適当に言葉を変えれば文書が完成して、独特な見解というよりも訳がわからない宣伝を避けた方がわかりやすいことでお客様は安心すると説明されました。
しかし、私や先代の二人は、嘘が大嫌いで、自分自身がしっかりした理論があったにもかかわらず、無理に他所様の文書でもコピペして宣伝してもただ、自分自身の流派にかなりのマイナスになるだけだと思っています。
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しかし、近代人の誰も簡潔明瞭ではないと嫌になることが多く、娯楽であるならば誰も複雑なものへの研究は嫌でしょう。
これについての最も有名な例はおそらく、多くの武術武道教室で練習しているいわゆる站桩功ですね。これは本来ならば、対局や他の内家拳が一定レベルに到達して、内面的に多くの関節に内勁で満ちている状態の動かない状態での内動の練習になりますが、実際に今日の世界では実に多くの方が一番肝心な関節や骨格がまったく開いていないにも関わらず站桩を練習していますね。当研究会はこの功法は一際練習しておりません。内勁が体全体に満ちた会員がいれば、動かずにして内勁を動かす方法は当家にもありますが、その時に站桩を練習したければ私は個人的にきちんと指導致します。
もちろん、今すぐ当研究会に入られてもうちは站桩を練習しておりません。站桩目的で太極拳を練習したい方は他所様のところでなさってください。うちの見学などのお時間も本当に無駄ですね。このご時世ですので、時間は本当に貴重ですね。
一応、より多くの方に太極を理解していただくために研究会を開きました。太極拳教室は百人百色であることは来日する前に知っていましたね。もちろん、日本の太極拳百人百色は中国から輸入していますね。以前にも話したことですが、昔から太極は本当に神秘的で世にはこれに比類できないかなり強い武術であり、触っただけで人がかなり飛ばされると言われていましたね。しかし、太極は門外不出でも有名で世間では誰でも太極を教えれば生計はもう問題ないと判断されたのはもう百年以上前の中国でした。
おまけに、楊氏露禅先師は太極の敷居を下げ、一般的に対局を教えたことは素晴らしいですが、少し太極をかじっただけですぐに流派を立ち上げた事件もあの頃からありましたね。あの頃から太極は色々な適当な人間の手によって改ざんされ続けていますね。
このように、今になって太極はもうまったく何も神秘的なものではなくなっていますね。地元公民館でも複数の太極拳教室が存在していて、一部に人間は我々にも色々とご質問が来ますが、私は基本的に答えていませんし、会員の皆様にも答えないようにお願いしています。だって、答えてもわからないと思いますね。もちろん、向こうも太極を一生懸命説明しようとしていますが、向こうの説明は私もわかりません。
ところで、私は会員に何を説明しているかというと、太極はなんの神秘もありません。ただ、続けることが大切です。この考えもネットではかなり批判されていますが、無視します。
このご時世こそ、体力を蓄えて、毎日のように内勁の練習をして、免疫を高めて、史上最悪のパンデミックを勝ち抜くことで会員一同は頑張っています。
ウィルスもそうですが、体に何かの不安がある場合はまず、動かしましょう。よろしければ、一緒に練習しましょう。

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