第1900話 意思の空回り
- 2020/11/24
- 17:00

人間の動作はすべて自身の意思によるものであると近代医学はこう解釈しますが、それはそれで、人間は今現在の研究では基本的に脳の指令があって、体が動くとのパターンになります。しかし、脳が指令を出しても体は果たして動くかどうか別です。世には体が脳の指令に反応しない病気もあれば、逆に体が元気で脳はほとんど働かずに出した指令もあまり正確なものではなければ、体も適当に動いてしまう病も沢山あります。
人間の体は動ける部分とほとんど動けない部分で別れ、敏感に動く部分はそれこそ命がある限りに動けますね。我々人類の進化や色々な近代化からくる遺伝によって、実際に我々の体は動けない部分はかなり存在しています。特に骨格や関節ですね。人間の腰椎は医者の見解によるとかなり動かしづらいとの見解は普通に出ています。腰椎は肋骨のような体重を支える骨もなければ、実際に腰椎は胸椎よりももっと体重を受けているのは誰でもお分かりの通りです。よって、腰椎は伸びも回転も、体重を受けていることによってかなり難しいですね。しかし、太極はできる限り骨盤を止めて、腰椎を動かすとしていますが、この点に関しては基本的に人間の体の限界に挑戦していることであり、腰椎だけで回転することは人類の誰にとっても簡単ではありません。太極を練習する人は早くても十数年をかけてやっと骨盤が完全に止めて、腰椎は一定の範囲で回転や伸びの動きを可能にします。まあ、あまり、近道がありません。
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そして、真面目に練習して、人間は誰でも少し歳を取るとどうしても関節の動ける範囲が狭くなってしまいます。私も最近になって、来年のイベントに向けて少し靭帯や関節の練習を慢架を通して練習しはじめています。同じ舞台に立つのは青年と子供の皆様ですので、自分だけが著しく身体能力が低いと本当に笑われますね。しかし、現在の頑張って練習している状態の中ではっきりと感じるのは自分自身が硬いです。青年時代の低さまでなかなかいかなくなりましたね。もちろん、なんとか腰椎が単独で回転と伸びを習得した頃と比較すると動ける範囲はかなり小さくなりました。子供たちが自由に動いている練習を見て、本当に羨ましい限りですね。
こう考えると、年寄りは元々、腰椎の回転が厳しく、世の中の色々な無責任な教え方によって、骨盤と腰椎の動きが区別しないままで骨盤の回転を勘違いして腰椎の回転だとして練習を続ければ、それこそ、腰椎は完全に動けなくなってしまい、骨盤の回転は実際に大腿骨を回転させて、最終的に回転を吸収するのは膝になります。わかりやすく言えば、膝がかなり捻られる始末でございますね。
しっかい弓歩と虚歩をすれば、人間は基本的に自身の骨盤が左右に回転しないようにできます。つまり、その時の骨盤の回転はかなり抑えられているようになります。
もちろん、弓歩虚歩はできる限りと骨盤の動きをロックできるとうに要求する流派はおそらく当家だけですが、太極はまた、常に骨盤をロックして、なんとか腰椎を回転するにしても、体力の問題でしっかりとほぼ10ゼロ重心は厳しいこともあって、年寄りの方が若者同様に体を動かすことはかなり厳しいです。もちろん、あまりご高齢で太極をスタートしたとして、残されている人生で腰椎が自由になることはなかなか厳しいかもしれませんね。
まあ、人間は本当にすべての骨格を動かすことはかなり困難ですね。
そして、小学生さんはしっかち腰椎を回転させることができるのかというわれると、まあ、今日の子供もあまり柔らかくなるのがかなり厳しいです。古代のお付き合いを今日の若者がどこまで理解できることもあって、世の中は更に色々と固定観念による適当な説明にあって、太極の腰椎だけで動くことは本当に簡単ではありませんね。
人間の死に掛けている関節に対して、どのようにして動いてくれるのだろうかと、多くの方は半信半疑で私に聞いてきます。もちろん、私の答えに対しては人によれば、疑心暗鬼のお気持ちで私は本当のことを言っているかどうかでなかなか信頼関係を築くのが難しいようですね。
一応、私の見解を出しておきます。
世の中のいわゆる太極拳はできるだけ回転を大きくさせたいところですが、私は逆です。腰椎のような人間のほとんど動いていない関節に関しては、できる限り小さく動いてもらった方が良いですね。回転は小さくしますが、頸椎や肩、肘や胸椎の牽引がないままでなんとか腰椎が自ら動けるようにします。もちろん、動けてもわずかですね。
最後にこう仕上げたのですが、人間の腰椎は既に脳の指令があってもなかなか動いてくれません。なるべく、意念で腰椎を動かすことのないようにしましょう。
これで、腰椎は少し動いてくれます。よろしければ、一緒に練習しましょう。
嗚呼、今日もしゃべりすぎたね。

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