第1934話 レッスンは終了ですが
- 2020/12/28
- 13:43

太極を練習する者は基本的に休日はありません。先代馬岳梁先生は牢屋の中で沢山の太極拳を練習したそうです。
私は若い頃に工場で一年ちょっと働いたことがありますが、それはただ、当時の地方では英語がなんとかなる人が言ってもドイツ語はどうしようもない状態であって、私はたまたま英語もなんとかなって、ドイツ語の辞書も持っていて、言葉の意味を調べてなんとかドイツから輸入した機械3台を稼働させていただけの話しです。あの頃は考えてみると1日中に16時間くらいに働いていましたね。残りの時間は1時間を食事にして、6時間は睡眠、1時間は慢架の練習で1日が終わりです。それでも、慢架の練習をしていました。
後に、230キロほどに離れた都会でも大学のドイツ語学科の生徒さんが取説の意味がわかっていても実際に機械の操作ができないとして、私は更にそちらの都会のかなり大きい工場に貸し出されて、そちらでも4ヶ月ほどに懸命に働いていました。やはり、1日の労働時間は十数時間でしたね。日曜日は一応休日になりますが激務で寝ていましたね。はっきり申しまして、あの状態の勤務でしたが、なんとか毎日一回の慢架で体はなんとか持っていましたね。
あのような働きで私は工場の技術者扱いであって、工学出身のプロよりも給料が低いので、しばらくして私はあの工場から去っていました。
私は一応、時の総理と同じく、旋盤工でしたと、このような自慢をしても何も意味がありませんね。
太極の練習は癖になるとか、麻薬のようなものであるとか、かなり誘惑の強い拳法など色々な説がありますが、実際のところでは人間は一定レベルの練習をすれば、自分自身の本来のあるべき動きとあるべき内面的な状態への憧れが私達を駆り立てます。
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太極拳は間違いなく、世界文化遺産になりました。私は生まれた中国という国で申請成功したことは私には少し安堵は気持ちになります。世界文化遺産を狙っているのは正道だけではありません。一部の自己満足の為の団体や国は常に色々と世界遺産登録に乗り出しています。
逆に、今回ほどにほぼすべての形の太極が同時に世界遺産になったことは私からすると保留意見はどうしてもあります。もちろん、既に事実になったことをどうこう言うつもりもありませんし、今後はどこからどこまでの太極拳は世界文化遺産であるコメントも控えたいです。と言うよりも、いくらコメントをしても無駄です。
あとは、それぞれの身で太極拳を証ししていくしかないと思います。ですので、本日から研究会のレッスンはしばらく休んでいますが、皆様はご自分で練習してくださいと、私は昨日のレッスンを終了した段階で皆様にはこのように声をかけました。
そして、私が思う太極は、今が調子が悪いから、今は病気の療養中だから…太極拳の練習は休みではなく、調子が悪いだから、病気の療養中だから練習すべきであることを研究会の会員様に申し上げてきました。年末でも調理師の方が大病して、体の一部に麻痺が残されたのですが、懸命な太極拳慢架と懸命に私のリハビリストレッチでかなり回復しています。
太極は、すべての慢性的な病と内臓機能不全、私達のすべての世間に対する理不尽な葛藤と内面的機能の低下に直接の治療効果があります。私の考えでは、たとえ半身不随であっても、なんとか座ることができれば、太極拳の練習は可能です。その為、呉式太極拳四代掌門馬海龍先生もこの私も、座って練習する太極拳を編集しています。
話は変わりますが、一部の方の動作を拝見しているとどうしても太極拳を練習しているなのに、体操のように感じます。それは通常の太極拳動作も発勁動作もどうしてもこのように感じます。これは基本的に、人間はどうの指令を受けて随意筋とその他の筋肉が動いてしまう話しですが、太極の理想は筋肉がほとんど動いていなくて、骨格だけが動くことになりますね。もちろん、このような一言だけで多くの先人は数十年をかけてでも練習して参りました。
私は今日、休んでいる間でも太極拳慢架の練習をすべきだと申し上げていますが、それは当然、一定の正しい練習のもとではないと意味がありません。
筋肉をほぼ使わない慢架練習は確かに簡単ではないですが、我々は基本的にゆっくりと体の動作を完成し、加速度のない動きに試み、足の進退の際では振り子のように無理して足をゆっくり運ばないことが大切です。もちろん、筋肉を使って、無理して足を高くあげることもいけないことになります。分脚や踏脚は低くても良いので筋肉を使わないで足をあげることが大切です。
これが本来の太極であり、どこの教室の太極拳とも比べたくありません。これは数百年前からの教えです。今まで、多くの方はこれを証しして参りました。このように受け継がれていくものが伝統太極拳であります。
現在、太極門の中でも適当に本来ではない太極の解釈をしている者がかなりおります。心痛の限りです。
研究会は休みに入りました。世の中のどの組織も休みモードになりました。今年はコロナですので人々は不安の気持ちでいっぱいです。多くの太極拳を練習している方は、お正月には別に、特に、教室はないので休みは当たり前だと思っています。
私はこう提案いたします。練習しましょう。公園で、皆様の大豪邸のお庭で、どこでも良いです。なんの太極拳もいいですよ。先述のようにゆっくりと加速度なしで、足の進退は振り子のように、いかなる場合でも筋肉で動作を完成しないように、練習しましょう。
コロナウィルスの他にも我々の体の中には何十種類のウィルスが入っていますね。結果的に我々人類の免疫力で封じ込められて、呑み込まれています。人類の体はいかなるマスクをしても完全にウィルスを体に入れないことはできません。この時期こそ、我々は免疫力を工場しなければなりません。
もちろん、コロナウィルスがなくても、私達の体は常に色々なウィルスに侵されています。その為に私達は太極が必要であると言っても過言ではありません。
私が皆様へのお正月のメッセージはこれです。ご自分で練習しましょう。
研究会のお正月明けは、5日の火曜日池袋教室になります。宜しければ、新しい方の入会を2、3名の入会は可能です。宜しければ、一緒に練習しましょう。私達の生涯の免疫力の為に、私達の生涯の幸せの為に、是非、練習を続けましょう。

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