第1937話 自家門前雪
- 2020/12/31
- 20:26

365日が終わるのはこんなに速く感じるのは人生ではじめてです。しかも、周りの多くの方も同じことを言っています。八百屋のお爺さんも、カレー屋のお婆さんも同じことを言っています。それはそうですよね。お客様は消えて、新しいお客様の確保はできなくて、すべてが空回りしていて、達成感も収入もないならば、一年過ぎるのは本当に早くなります。
今朝ほどに用事で鑑泉社掌門馬文钊に連絡しました。まったく異なることでしたが、掌門は、とりあえず今はコロナだから、自分自身の商売に全力を尽くすべきだと言っていました。ようは、もう他人の心配なんかはしなくてよいとのことですね。
だって、今日の個人事業主はいつ潰れるのかは本当にわかりません。三月あたりに地元のカンター席だけの居酒屋が急にお客様が来なくなって、ご主人はいつもその日暮らしでなんとか続いてきたわけですので、急に生計が立たれることで自殺までしました。この災いの年はもう少しで幕を閉じるようになりますが、個人事業の人にとっての厳しい現状は変わりがありません。流石に、他所様の色々な心配事をしている場合ではありませんね。私が現在経営している教室ですが、このご時世の中では基本的にいつ潰れるのかは本当にわかりません。今年、一応私を信頼して入会した方はいます。その方々はおそらく練習したいので、真面目に練習したい方も、なんとかこのご時世で太極拳を継続している方々の為にも、研究会の存続をかけてでもなんとかコロナ退会のマイナスをなくしていかないといけません。
ここでまた、中国上海の言い回しを思い出しました。
「只掃自家門前雪 莫管他人瓦上霜」
東京人以上によそよそいく振る舞う上海人は、雪掻きも自分の家の真前しかやりません。他人の煉瓦に霜がかかっても無視しなさいってことになります。
当家掌門は日本に来ても人気がないと思いますね。それどころか、天下の楊氏掌門でさえ来日してもあまり人気がありませんでした。日本国は最初の先生が最強との固定観念は中々崩れません。
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少し前に、中国の太極拳は世界文化遺産になりました。世界文化遺産になる前から色々な太極拳の流派が現れてきましたね。現在も確かに、私の知らない流派が沢山あります。
午前中、私は色々な用事で呉式太極拳鑑泉社社長に色々な問い合わせで電話をしました。色々なわけがわからない流派、色々と理解できない太極拳の理論、わけがわからない人間関係で多くの人が本来の太極拳がわからなくなってきた左近の私にとっての外国である中国は本当に色々と変わりました。
呉式太極拳掌門は私にこのようなお願いがありました。
流派を背負う人間は、流派の伝承に力を注いでください。
多くの呉式太極拳の套路や秘伝を失わないようにしましょう。
内勁が一定レベルまで到達した方への門外不出の伝授も強化が出ました。(太極内勁はあまり簡単ではありません。
いかがでしょうか。今は連休中ですが、新年の最初の教室は5日の火曜日の池袋教室になります。ご連絡の上、見学は可能です。よろしければ、一緒に練習しましょう。
2020年は残り僅かです。私はダブル喪中のために皆様には新年のご挨拶を遠慮させていただきますが、皆様にとってのよい年、史上最大のパンデミックの一日でも早い終息を心より願っています。
皆様、よい年をお迎えください。

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