第1967話 骨格の柔らかさ
- 2021/01/31
- 02:16

2021年1月30日
武術は子供の時からやるべきとして知られています。もちろん、何事もそうですね。体操も球技も、スポーツ子供の時に練習すべきです。中国では定年退職後に太極拳をはじめる者はいますが、日本国みたいに何かの全国大会とかで出場することはまずありません。一時、中国の武術全国大会の終了した時点で伝統武術や太極拳の先生によるエクスビションは流行っていましたが、今になるとこのような配慮も中々ないほどに制定武術と伝統武術が分離しているようです。
しかし、武術や太極拳は定年退職してから練習することは特にいけないわけではありませんが、練習しやすさからすると当然、歳を取ってからの方が体の骨格が固くなるために困難も少なくありません。制定武術で申しますと当然ように、自選難度などの高い身体機能が必要とする種目はやれる年齢も限られています。これは当たり前ですね。私も若い頃はある程度飛べるし、空中の回転も何とかなっていました。しかし、この歳になったら人は誰も飛べなくなりますね。40歳の自選難度選手はいないはずです。私は現在、北海道中国武術倶楽部の選手にはこのような教育をしています。
本当にしっかりしている若い選手には私はこのように声をかけています。いつかはあなたも自選難度選手をやめなければならないですよ。しかし、何歳になっても私が教えている呉式太極拳は練習できます。東京の研究会は70歳を超える方が在籍しており、北海道中国武術倶楽部で私が担当している特訓の中では自称「後期高齢者」の方も複数在籍しています。呉式太極拳は生涯かけて練習できるものです。それもそのはずです。創始者呉鑑泉は太極拳を研究するために道教直系の方にしっかりと学び、自然体で体を動かすことでそれこそ老若男女の誰でも練習できる太極拳です。これは、私の誇りでもあります。
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本日は600キロの移動もあって、途中で飛行機の不備もあって、私は東京の教室が遅刻という結果になりましたが、私が教室に着いた時に皆が一応自習練習していました。一部の方はしっかりと自分自身の動きを悩み、私がいつも申し上げている理論と照らし合わせて練習しているようです。皆様の熱意は私を駆り立て、私もいつも以上にお話しと実験を繰り返しして差し上げています。
本日の会員様からのご質問もかなり質の高いものです。今、東京も北海道も本当にレベルの高い質問が毎日のように出て来ています。
太極の均等な動きはかなり大切ですが、実際に足が一歩移動する際にたとえば開胯ができた人間であれば、骨盤を起点にして片足はただ振り子のように移動しているだけになります。もちろん、今日の東京の研究会も、北海道の倶楽部も限られている練習年数では開胯は無理です。本日も会員さんは私に振り子ではない硬い移動で相談がありました。当然、骨盤や股関節が硬ければ、徐々に虚実が現れるように練習を続けていくしかないと助言いたしました。もちろん、具体的にどのように体を動くべきかも説明しました。企業機密ですのでネットでは公にできません。ご了承ください。
逆に、私がネットでオープンしてもなかなか通じないと思います。伝統太極は手を取って、体を体に寄せて(男性会員のみ)、たくさんの盘手を通して練習しない限り、太極の感覚は学ぶ方に伝わることは難しいです。
わかりやすく言えば、テレワークは無理ですね。
研究会はほぼ私一人で教えています。一人ひとりの状態を自分で記録しています。
本気で太極を勉強したい方、よろしければ、一緒に練習しましょう。

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