第1973話 仙骨と骨盤に力がかかった
- 2021/02/04
- 11:30

実際に、現在の大人の会員の中では数人の方が仙骨と骨盤が繋いでいるところに力がかかっているものが4人ほどいますね。これに近い状態の方はもっと多いですが、練習が少し足りないことや元々の体の素質のことでそこはどうしても個人差が出ます。一人の会員さんはほぼ慢架全体に渡り仙骨と骨盤に力がかかっています。最近の練習では方向移転の際にはかなり揺れるようですね。もちろん、これは開胯のはじめであることは間違い無いですが、この状態まで練習できた人間は今までの太極門の中では沢山おります。実際に開胯まで練習できた人間は実はかなり少ないですね。
北海道の選手の中では、お若いことのおかげで元々、仙骨の骨盤の間にまだ水々しい状態である青少年は複数います。今後の練習方法によってはかなりの逸材が出る可能性も否めません。太極は確かに若い頃から練習すべきではありますが、先述のほぼ慢架全体に力がかかっている方は呉式太極拳を練習して6年だと記憶しており、なんと年齢は私と一緒です。まあ、簡単ではありませんね。特に近代生活の中で、毎日は仕事の不安やコロナの不安もあって、私は去年の10月で4人の親は全員他界しましたことで年寄りの介護は無くなりましたが、私の同世代の方々はおそらくこれからはご自分の親の介護でもかなりの力を注がれているのではないかと思いますね。このようにかなりの不安と不安定と闘いながらの呉式太極拳の練習になりますので、開胯に近い状態を維持していることはあまり簡単ではありません。脱帽です。
私は、若い頃に強さを求めて呉式太極拳の門を叩いたのですが、干支二巡くらいの時に自分自身にも先天性の心臓疾患が見つかりました。たいした病気ではないとも言われましたが、私はもっと太極の練習を増やして、師匠が他界した後ではもっと気を引き締めて、間違った練習法から遠ざけての10年間の練習を続けていた結果、現在のところでは左心室の疾患はいかなる検査でも引っ掛かっていません。師匠馬岳梁が申す太極のすべての慢性的な病気への治癒力は私の体でも証明することになりました。
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思い起こすと、私は当時、左心室に小さな穴が空いていることを医者である馬岳梁氏にも国際電話で報告しました。慢架をもっと頑張ることとたばこをやめることを勧められましたね。慢架のさらなる練習はなんとかなったのですが、たばこは二人の師匠が亡くなってから大分時間が経ってからやっとやめました。信じがたい話しですが、たばこをやめる前に左心室の疾患は治癒しましたね。西洋医学の治療は一切行っていません。医者はもはや何もできないと言っていました。
ところで、その歳に師匠馬岳梁よりの年賀状には当時の師母である呉英華先生も心臓の問題が起きていて、馬岳梁先生も非常に心配していた年賀状は私のホームページに掲載しております。その中には「師」と「呉師母」という二つの言葉がしっかりと書かれており、かなり高齢になった馬岳梁先生は拝師関係などまったくボケていないことは本当に頭が下がりますね。
後に私はまた国際電話をかけて、呉英華先生と電話で会話したのがあれで最後でした。当時の師母は、弟子である私がなんと自分と同じく心臓がおかしいと聞くとかなり笑いましたね。自分は弟子と同じ病気だと…もちろん、呉英華先生の心臓疾患はもっと重いです。生まれて中医にかかったところでは二十歳までは持たないと言われましたね。創始者呉鑑泉先生がダメ元で太極を練習させました。呉英華先生の90歳の生涯は本当に戦う生涯ではないかと思います。
そして、光陰は矢の如し、研究会はあと1ヶ月ほどで8年になりますね。
数年練習をした結果、鑑泉社弟子が十数年練習したとほど同じ結果が出て来ている中で、しかも、この史上最悪のパンデミックの中で、一人ひとりがご自分で懸命に練習していることは本当に凄過ぎます。
そして、東京と北海道の太極の質もかなり高くなって来ました。多くの方の慢架がきれいになりました。鑑泉社4代5代伝人よりも正確に太極慢架を練習できる人がかなりいます。
よって、私も大難関である原始慢架などの更なる高みを提供し始めています。当然、正確に慢架を練習している方に限ります。
太極の基本である「以意行気」、「用意不用力」、「似松非松」、「将展未展」は少しずつ形になってきたことは何よりも嬉しいです。
呉式太極拳がこの世から消えないように生涯頑張ります。

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