第1993話 先天と逃げるレベル
- 2021/02/23
- 14:28

人間が適当に自身の先天から逃げ、先天八卦に対する逃げ方とレベルによって、太極が色々と流派が分かれたと言ってもよいです。幼い頃の私は世の中に一つの太極流派しかないならばよいと思ったことがあります。まあ、もちろん、できれば世の中のすべては呉式太極拳で統一できればとの夢もずっと見ていました。私だって、他の流派の先生に呉式太極拳を練習してみないのかと勧めたこともありました。
子供は本当にいいですね。私は青年になったところでも子供のような考え方がかなり残っていました。あの頃では田舎町で馬鹿みたいに毎日のように慢架を練習していて、当時の中国ではいかにして権力を手にすることとか、いかにしてもっと豊な生活を手に入れようとすることで皆が頑張っていましたね。ちょうど、あの頃は中国改革開放のはじめの頃でした。正確に申しますと42年前でした。
非常に残念なことに、私は青年だったのもかかわらず、富を手に入れることはなかなかできませんでした。ていうか、富にあまり興味がありませんでした。意外に上海に帰郷してからはいいお給料をいただいて、家族や太極拳の師匠の皆がかなり太っ腹で、来日のお金はほとんど問題がありませんでした。知っている限りでは、中国で既にかなりよい給料で富を入れた人間以外の多くの住学生は、かなりの借金で来日していました。
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人間はお金を自然状態で普通に手に入れられるならば、気持ちもかなり落ち着きます。もちろん、人間は簡単に富を手に入れることは簡単ではありません。人間の体も同じです。自然状態で徐々に自身の先天八卦から離れることは簡単ではありません。逆に申しますと自然状態で色々な逃げの動きから徐々に逃げない動きに達していくことが先天八卦の修正の唯一の道になります。
無理して、富を入れないようにすること、これが道の考え方です。道はすべてのおいて無理をせずにして自身を修正すべきとの見解を大切にしています。日本では、道が負け組との見解がありますが、無理して富を入れた悪い結果は思想によって色々と解釈が異なりますが、私は幼い頃の母国は実はいくら頑張っても富を手に入れることがほとんどできませんでした。
学習能力のある人は、改革開放がはじめの頃から一気に豊になりました。私は意外にも慢架や太極の練習で商売などに身を投じていませんでした。
研究会では人間の先天的な動きなどを一定年数の会員の方の順番から話しをしております。もちろん、元々、お体の先天八卦状態がかなりよい状態の方ならば、最初から先天八卦の修正を行うこともあります。
人間の体は元々、沢山のパターンがあります。北海道中国武術倶楽部のおかげさまで私は現在、10代の方々も教えていますが、先天八卦は実は年齢とあまり関係ないことはわかりました。中国のいた頃に教えた10代の方はたったの二人でした。日本に来てからは今まで20代の会員様はトータルで4人でした。今は20代の方が二人おります。
人間は太極慢架の正確な動きから逃げれば逃げるほどに先天八卦は乱れる方向へ行きます。このように人間の根本を修正していく練習を望む各年齢層の方々に、本当に頭が下がります。
読者の皆様、よろしければ、一緒に練習しましょう。

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