第2022話 2021年3月24日
- 2021/03/24
- 11:38

人間は歳をとると色々な意味で反応が鈍くなりますね。私は昨日のブログを読み返したところ、自分は幼い頃に2年間も形意拳を練習したことがあると、今朝になって気付いたわけです。まあ、2年も練習していますので、少しでも復習すれば、教室で教えることは簡単でしょうと…実際、今日の世界の色々な形意拳動画を拝見していると、どうしてもこの巨匠はまだ形意拳を練習して数ヶ月しか経っていないと思わせる動作になっているものがかなり多く、実際に太極拳や他の中国武術を教えている人間の動きを見ていると、本当の武術の専門家や格闘家の誰もレベルのからり低い動きを嘆いていると思いますね。このような人が本当に武術を教えていいのかと、これは今までお付き合いをしてきた中国太極門の嫡伝の先生方や、真面目に練習している日本武道の先生方の色々なコメントでわかってきました。このような危機感は、私だけではないですね。
冒頭に申し上げた形意拳ですが、50年も練習していない私が見ても、今の世の中ではこの人の動きは内面的なものがまったくないことがわかりますね。私はここで何かの制定試合の形意拳を批判しているわけではなく、逆に制定武術に対しては基本的に一種の美を展開であればそれで目的は達成されたと言うこともあって、内意面世界ができたのかどうかは特に議論すべきではないと感じておりますが、伝統中国武術ですと、伝統内家拳ですと、内面的にはまったく何もできていないにもかかわらず、内勁内勁ばっかり主張していて、その動きを拝見すれば筋トレの結果しか見えてきません。このような教えが多くなると本気で人間の内面的な動きを教える人間は本当に世界のどの国で教えても本当に妨げが多いですね。中国国内であれば、私は馬岳梁先生の嫡伝であるならば、一般的には特別な扱いになりますが、現在の日本国ならば、馬岳梁先生も現存の太極拳師匠と同等に思われている状態です。まあ、やりにくいですよ。
内面的にしっかりしている流派も日本には存在しますね。数年前に故松田先生のご自宅を訪ねた後に松田先生門下の先生方は、松田先生が生前に練習している場所を紹介してくださり、その時に松田先生もんかの先生が見せてくださった小八極や八極連環などの発勁動作は内面的なものによるものであり、本当に感動しましたね。
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誰だって、最初から内勁ができているわけではないですよ。内家拳の皆はいつの時代も数十年欠けて、毎日のように同じ動作を繰り返しして練習しています。もちろん、でっち上げの内家拳はいくら練習しても内面的なものに繋がることはありえないでしょう。内家拳は、教える立場の人間が一定の正しい練習態度の元で数十年の訓練をし結果を残し、この訓練法を学ぶ人間の伝授できれば、内面的な動きもこれでなんとか後の世に残せると思います。
内面的な結果が得られない人間に限って、常に色々な他の武術を参考したいとの考えが生まれると思います。
しかし、内家拳に限らずですが、間違った動きを生涯続けても内面的な結果を得ることは不可能です。
私の教室には、4、5回だけ練習してやめていく方は今まで何人んもいましたね。結果が出ないからですよ。そして、訓練は嫌いですが、何かの秘伝でも頂ければ、たちまち、内勁ができるような考えを持つ方は日本にも世界のどの国にもいますね。日本は特に多いです。
馬岳梁門下ならば、中国では特別扱いされています。日本にもしも馬岳梁門下が早い段階で来日して、私みたいに日本で定年退職まで普通に仕事で生きていくのではなく、誰かがしっかりと太極を教えていれば、今日になると鑑泉社太極拳も日本の美徳である固定間にによってかなり知られるようになると思います。
これが、私のこれからの仕事ですね。

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