第242話 推手の憂鬱
- 2016/04/22
- 15:52

世界で推手を行なわれている分野はもはや、太極拳だけではないです。太極拳の慢架も修練していない方々も力で押し合う動きを推手だと名付けています。勿論、相手の手を押しているわけですから、推手と名前になることは日本語も中国語も、韓国語も成立しますね。
表演種目や大団体が出す民間の資格を取得するためにも推手という項目がありますが、話を伺ってみるとあくまでも健康のようです。勿論、本来ならば太極推手の練習を行うことで人間の健康を向上させることになります。私の研究会は立ち上げて3年経ちますが、太極拳と推手練習を兼ねて練習することで腰痛を緩和したケースが沢山ありました。しかし、正確な太極拳の修練とバランスのよい体の各部位を含めた上盤、中盤、下盤の色々な推手を行わなければ、健康の目的まではかなり遠いでしょう。
世の中に、太極拳で体を壊してしまうことは少なくないですよね。
推手となると制定も民間も中身と実力があまり変わらないですが、表演の為に行われている推手も少し形を変えることで力尽きで相手に攻撃をしっかけていけば、民間で宣伝されている本格的な推手と同じものになれますね。
まあ、もともと、同じものですね。
本来なら、太極推手とは、太極拳盤架によって徐々に習得する太極勁でもって他の武術が攻めてきた際に、太極拳としてどのように対応する方法になります。太極盤架と推手を続けることで太極勁が更に上達することで初めて太極拳慢架の各動きの用法が使えるようになります。これはおそらく数十年の修行によるものでしょう。
四正推手は元々、太極拳の用法の中の基本中の基本である「開門式」と「関門式」、擁勁と棚勁及びその他の十三勢のすべてが含まれている基本練習です。当研究会ではこのように太極拳の基本のすべてを勉強しております。よろしければ、一緒に学びましょう。
各教室、若干名の募集をいたします。
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