第244話 擁勁はご存知ですか?
- 2016/04/24
- 00:05

太極勁には独特な擁勁という勁路があります。これは、少なくとも、陳氏十六世の巨匠の方や各家元の老師から伺ったことがあります。
しかし、今日の世界の太極拳の界隈ではもはや、このような話しをすると、ますます暗くなることになるのではないでしょうか。
今日の世界太極拳分野では、どの国も固定概念の元で展開しているような状況は変わりがなさそうですね。まして、日本や中国のような固定概念にこだわる国ならば、このようなあまり聴いたことのない専門用語を理解しようとする人は少ないはずです。
しかし、今日の中国太極拳五大流派家元の責任者の皆様が心配している「一代不如一代」の状況下ではもはや、本物の秘伝というものをオープンしていかないと、太極修練者の実力はどんどん下がる一方であることは間違いないでしょう。
擁勁は中国語では一般的に、「拥劲」と書きます。当然のように、日本語では、「擁勁」と書けば、漢字では基本的に通じますね。
「擁勁」と皆様がご存知の「棚勁」と同じく聴勁であり、太極拳用法の中の「関門式」に属する勁路になります。
「擁勁」と「棚勁」の違いは、手三陽経絡と手三陰経絡の使い方の違いになります。
これより先は有料になります。研究会会員の方には徐々にこれから教えて参ります。よろしくお願いします。
スポンサーサイト