第2482話 2022年8月27日
- 2022/08/27
- 01:47

中国のネットで故楊振鐸先生の講話の動画を見つかりまして、一人で静かに拝見していました。楊先生が生きていた頃では、自分は身分が低いにもかかわらず、先生と随分議論をしましたが、先生はいつの時も嫌がることがなく、誰かが太極原理について議論を引っ掛けるって、先生は本当に喜んで応じていました。もちろん、楊先生もこの私も、屁理屈にはまったく応じることはありませんが…
つまり、議論してよいレベルの人間、それなりに修行している人間ならば、少々見解が違っても議論する価値が現れますね。逆の場合だと、一部の人間は偉そうに自分も何十年太極拳を練習してきたとか、つまり、あなた達と議論する資格くらいはあるだろうと…あのね!あなたは毎日、太極拳を練習していますか。そして、あなたは毎日、太極拳の練習は何時間ですかと、これは、今は亡き楊振鐸先生が屁理屈でぶつけてくる人間に対する質問です。
本日、私が見つけた楊先生の動画ですが、「放松」についてですね。先生は全身のすべての関節がしっかりと伸びている、開いている状態が「放松」だと仰っていましたね。私はこれが正解だと感じました。そして、自分からすると、楊先生が仰る「放松」は、「放松」の初期状態だと理解しています。
楊先生の見解としては、全身がソフトで関節も開いていなくても、少なくともこの練習は副作用はありません。特に年寄りにしてはかなりよい運動にはなります。がしかし、太極勁の前提となる「放松」には至らないですね。がしかし、コロナが本格的にはじまる前に楊先生は幸せになんの病気もなく、苦痛も何にもなくこの世を去りました。そして、今になって、自分はコロナが治った方々の脈を取って研究している中で、動脈の損傷は実はかなり感じています。自分は、動脈の一定の損傷を感じた場合、無理して関節の「放松」を練習するよりも、まずは、なんとか全身の細胞レベルで動き続けて、なんとか血管の修復を優先させるべきではないかと感じて、実際にこのように指導しております。
がしかし、もうこれを楊振鐸先生に確認することはできません。自分はこれ以上に悲しいことがないと感じています。本当に悲しいです。

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