第2511話 2022年9月25日
- 2022/09/25
- 07:54

私が教えている倶楽部の選手が国体で優勝しました。選手はかなり小さい時から私も含む数人のコーチが教えていました。私は北海道でのレッスンはいつも強行日程であって、選手と一緒にいられる時間も限られています。
北海道入りのほとんどの日程は、木曜日の夕方ですが、自分はその日の朝の9時から午後の15時までレッスンをして、そこから羽田を通る弟子の車で羽田空港に向かうわけです。もちろん、ついてからもレッスンです。強行日程で元気付けてくれるのは若い選手の皆です。自分は身体機能訓練や太極拳原理などを選手に教えていますが、多くの選手は集中力がよく、覚えが非常によいですね。もちろん、訓練も手が抜かなくて、先生や年寄りの方々に対しても礼儀正しく接しています。
北海道中国武術倶楽部の練習は選手も教える立場の先生も礼から始まりまして、礼で終了して、最後は一本締めで終了する形をとっています。
日本は礼儀の国ですと、これは私がまだ中国にいたことから聞かされたことですが、実際に東京に来てから色々と拝見したところではそうでもないようです。これは、都会の慌ただしい状態で人々はもう仕事の他に余裕がなくなったことだと自覚しました。それは当然、今の高度に発達している中国も何故か人々が慌ただしくなると基本礼儀がかなり乱れています。
礼儀を大切にするかそうではないかで会社の全体が変わる信じています。
若者を大切に育つことは今の日本社会でかなり足りていないと感じましたね。学校の多くは学生やその父兄の皆をお客様扱いしていて、青少年に対しての教育は様になっていない状態が目立っています。北海道中国武術倶楽部はただ武術を教えるのではなく、礼儀や社会の常識も教えています。道を歩く時はどんな小さい子供も出っ張って歩行すると他の人の邪魔になることをしっかりと教わっていて、東京の町に遠征してもこれを守っています。
倶楽部は色々な全国大会で沢山の優勝を成し遂げています。今回の国体優勝は特に珍しいことではありません。
今回の優勝選手は9月の頭で私が北海道入りした際にも身体能力訓練を手伝っていた多くの青少年選手の中の一人です。私の訓練は若かった自分にとっても多分なかなか大変だと思います。私は色々な制定選手の訓練法は偶然の機会で覚えていますが、私は伝統太極拳を12歳から練習して来たこともあって、制定選手の身体機能訓練は自分では今も昔も無理です。しかし、多くの選手は、私が見本としてできない色々な身体機能訓練に対して、何一つも文句言わずにして懸命に練習している姿は自分にはいつも感無量です。これはしっかりとした人間力の教育がされている倶楽部ではないと決してあり得ないでしょう。
今回の国体優勝した選手は、私が投入したかなり太極勁の内勁訓練で両足がかなり震えていながらも決して所定の姿勢を崩していません。私は少し可哀想な気持ちで選手の訓練を厳しく見守っておりますが、実際に何度も中止しようと声をかけようとしたのですが…しかし、自分は何度も馬鹿みたいに声を荒らして、「皆、あと1分ですよ!頑張れ」と、自分の青少年選手に対しての可哀想になった気持ちを殺して、いつものように厳しい訓練をさせています。
今回の国体優勝、私は必然的な結果だと感じましたね。武術の訓練、人間力の訓練、社会的な訓練がバランスよく施している倶楽部は自然のそのすべての実力も上がってくるはずです。
コロナが終えたところでは、私は多くの本物がこの世の中に残ると信じています。本物を構築しているのはただの専門知識や実力だけではありません。人間力も今後の世界では非常に大切なものになります。今後の社会は変わると思います。

スポンサーサイト